松山ユースホステルは、一言で言うと、変。
施設は中規模で、清潔感がかなりある。
あらゆる壁という壁が地図、新聞の切り抜きのコピー、パンフなどで埋め尽くされている。
妙に情報量が多いところだという印象だった。
ただ、その内容がちょいと常識離れしている。
例えば、
「すぐに痛みが取れます。1000円」
「キルリアン写真取れます。あなたのオーラが写りますよ。1000円」
「潜在能力講座、予約受付中」
「波動の高い水を使っています」
「館内を散歩してください。元気になります」
「大統領と話をしよう。宇宙や次元の話。気功や波動の話。宇宙人やUFOの話。なんでもOKです」
なんともアレな感じですな。
オカルト好きにはたまらんだろうね。
俺にとってはオカルトは未知の領域だし、今日はちょいと面白い話が聞けそうだ。
談話室へ行くと、すでに何やらアヤシイ。
一人の井筒監督みたいなおやっさんがマッサージいすでくつろぎつつ、テーブルをはさんで対面の女性となにやら宗教について話している。
その女性はタロットのようなカードで占いみたいなことをやっていた。
やっぱりそういう所なのか、ここは!
何はともあれ面白そうだ。
恐る恐る話に参加してみる。
タロットについて聞くと、それはマヤ文明が作り上げた予言のカードらしい。
早速、僕のこれからの旅について占ってもらうことに。
女性はタロットを二つに分けて、左右に置いた。
そして、先にクリスタルが付いたチェーンを振り子のように少しずつ揺らした。
クリスタルは女性の左側に揺れる。
その左側を再び二つにして、同じことを繰り返した。
また、左に揺れる。
…この人、左に揺れちゃうクセがあるんじゃないか…?
最終的に選び出された一枚をひっくり返すと、そこには魚の顔のような絵が描かれていてその下にEBと書かれていた。
「これは、収穫、火、南を現していますね。
これからどちらへ行くんですか?」
「九州をぐるっと」
「では、阿蘇や桜島で何かいいことがあるかもしれませんね」
「そりゃよかった」
今度はおやっさんの撮影した不思議な写真を見せてもらった。
普通の神社の写真に赤色の光や虹色のグラデーションの光の筋が差し込まれている。
「へぇ。きれいなスペクトルですね。面白い」
「この写真、詳しい人が見るとびっくりするようなシロモノなんよ」
じゃあ、僕が京都の稲荷伏見で撮った赤い写真はどーでしょう…
と聞こうと思ったが、めんどくさいのでやめた。
「そうそう、十時からスプーン曲げの体験ができるらしいよ」
3枚に束ねられ、首のところがぐにゃりと曲げられているスプーンを取り上げておやっさんは言った。
「結構だれでもできるようになるらしいよ」
うわ、ちょっとやりたい…。
松山ユースホステルは不思議なユースなのだ。
施設は中規模で、清潔感がかなりある。
あらゆる壁という壁が地図、新聞の切り抜きのコピー、パンフなどで埋め尽くされている。
妙に情報量が多いところだという印象だった。
ただ、その内容がちょいと常識離れしている。
例えば、
「すぐに痛みが取れます。1000円」
「キルリアン写真取れます。あなたのオーラが写りますよ。1000円」
「潜在能力講座、予約受付中」
「波動の高い水を使っています」
「館内を散歩してください。元気になります」
「大統領と話をしよう。宇宙や次元の話。気功や波動の話。宇宙人やUFOの話。なんでもOKです」
なんともアレな感じですな。
オカルト好きにはたまらんだろうね。
俺にとってはオカルトは未知の領域だし、今日はちょいと面白い話が聞けそうだ。
談話室へ行くと、すでに何やらアヤシイ。
一人の井筒監督みたいなおやっさんがマッサージいすでくつろぎつつ、テーブルをはさんで対面の女性となにやら宗教について話している。
その女性はタロットのようなカードで占いみたいなことをやっていた。
やっぱりそういう所なのか、ここは!
何はともあれ面白そうだ。
恐る恐る話に参加してみる。
タロットについて聞くと、それはマヤ文明が作り上げた予言のカードらしい。
早速、僕のこれからの旅について占ってもらうことに。
女性はタロットを二つに分けて、左右に置いた。
そして、先にクリスタルが付いたチェーンを振り子のように少しずつ揺らした。
クリスタルは女性の左側に揺れる。
その左側を再び二つにして、同じことを繰り返した。
また、左に揺れる。
…この人、左に揺れちゃうクセがあるんじゃないか…?
最終的に選び出された一枚をひっくり返すと、そこには魚の顔のような絵が描かれていてその下にEBと書かれていた。
「これは、収穫、火、南を現していますね。
これからどちらへ行くんですか?」
「九州をぐるっと」
「では、阿蘇や桜島で何かいいことがあるかもしれませんね」
「そりゃよかった」
今度はおやっさんの撮影した不思議な写真を見せてもらった。
普通の神社の写真に赤色の光や虹色のグラデーションの光の筋が差し込まれている。
「へぇ。きれいなスペクトルですね。面白い」
「この写真、詳しい人が見るとびっくりするようなシロモノなんよ」
じゃあ、僕が京都の稲荷伏見で撮った赤い写真はどーでしょう…
と聞こうと思ったが、めんどくさいのでやめた。
「そうそう、十時からスプーン曲げの体験ができるらしいよ」
3枚に束ねられ、首のところがぐにゃりと曲げられているスプーンを取り上げておやっさんは言った。
「結構だれでもできるようになるらしいよ」
うわ、ちょっとやりたい…。
松山ユースホステルは不思議なユースなのだ。