先日、弁理士会派(春秋会)主催の弁理士試験合格祝賀会に出席してきました。例年、この祝賀会では、希望する特許事務所は「就職面談ブース」を出すことができ、興味をもってくれた合格者とテーブルで面談する機会があります。弊所もブースを出しました。今年は新企画で、ブースを出した事務所に1分間(!)のPRタイムが与えられました。大手事務所に交じって弊所もアピールしてきました!現在、弁理士・特許技術者募集中です(こちら)。
所内レクリエーション活動の一環として先日、所員で東京ディズニーランド(TDL)に行ってきました。ランチのみ全員集合にしてそれ以外は自由行動としました。好天にも恵まれ、皆さんTDLでの家族との1日を満喫されたようです。特にお子さんたちにとってはとても楽しい1日だったようです。企画してよかったです!
少し前になりますが、米国・カナダの法律事務所(ローファーム)の新人採用について現地の特許弁護士・弁理士の方たちと話す機会がありました。そこで話題になったのが永久に昇進しないというpermanent associates。近年、米国・カナダの法律事務所では、この「permanent associates」に対応する「Non-partner track」という採用枠を導入するところが増えているとのことでした。
米国の法律事務所ではアソシエートからパートナーになるための熾烈な競争があり、アソシエートから晴れてパートナーになれたとしてもパートナーとしてあり続けるために実務・マーケティング等に相当な労力と努力が必要である、というのがこれまでの理解でした。ところが、この「Non-partner track」という採用枠はそのような競争や過酷さとは無縁というのですね。
話をした特許弁護士・弁理士の方の話によると、昇進可能性がある「Partnership track」のアソシエートと、「Non-partner track」のアソシエート(permanent associates)の間で仕事内容に大きな差はないようですが、「Non-partner track」のアソシエートの場合、給与が低く、昇進の可能性はないものの、拘束時間が短く、より充実したプライベート生活を送ることができるようです。
この「Non-partner track」は昔からある採用枠ではなく、ここ10年くらいで米国・カナダの法律事務所で広まっているとのことでした。優秀な弁護士であればパートナーを目指すのが普通であったのが、そうではなくなってきているのかもしれません。近年の若い世代の中で出世・競争よりも自分の時間を大切にしたいと考える割合が増えているという現地弁護士の話が印象的でした。
日本でも内閣府による平成30年版子供・若者白書の「特集 就労等に関する若者の意識」によると「仕事より家庭・プライベートを優先したい若者が増加」とのことです。仕事に対する意識の変化は国境を越えた若い世代共通の現象なのかもしれません。事務所経営者としては、従来にとらわれず、多様な働き方に柔軟に対応できる事務所にすることが重要と感じています。