ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

マーク・マーフィー "Crystal Silence"

2020-11-23 22:00:00 | Male Vocal
Crystal Silence performed by Mark Murphy



マーク・マーフィー(本名マーク・ハウ・マーフィー)は1932年にニューヨーク州シラキュースで音楽一家に生まれ、7歳でピアノのレッスンを始めた。十代の時は兄弟のジャズダンスバンドに歌手兼ピアニストとして参加し、ジャズに没頭した。1953年にシラキュース大学在籍中にサミー・デイビス・ジュニアによって見いだされ、プロとしてステージで演奏している。
彼のジャズ歌手としてのキャリアはニューヨークに始まり、ロサンゼルス、ロンドン、サンフランシスコと拠点を変えながら、革新的なボーカルの即興演奏に磨きをかけ続け、生涯に自分名義で51枚のアルバムを録音した。
マーフィーは1963年にイギリスのロンドンに移り、ロニー・スコット・クラブで頻繁に演奏したほか、BBCラジオに定期的に出演し人気を博することになる。ドイツでは彼の最高のアルバムの1つであるMidnight Mood(1968)を録音、ロンドンから頻繁に訪れたオランダでもラジオ出演するなど、マーフィーはヨーロッパでジャズの聴衆を育て続けた。同性愛者だったマーフィーが長年のパートナーであるエディー・オサリバンと出会ったのはロンドンだった。
彼は1972年にアメリカに戻り、Museレーベルで14年以上にわたってアルバム制作に従事、1984年にはバンドViva Brasilと一緒に、アルバムBrazil Song(Cancões do Brasil)を録音し、新しい方向性の足掛かりを掴んだ。
1987年、マーフィーはMilestoneレコードに移籍、ブラジルの作曲家イヴァン・リンスの楽曲集であるアルバムNight Moodを発表、続いてSeptember Balladsを録音することで、ブラジル音楽の探求を続けた。
マーフィーは晩年まで世界中のフェスティバルやコンサート、ジャズクラブ、テレビ番組に出演するために精力的にツアーを行った。2015年10月22日、ニュージャージー州イングルウッドで音楽と共に歩んだ生涯を閉じた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする