散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


 ☆ 多摩丘陵

 ☆ 世田谷の散歩道

 ☆ ネイチャークラフト

 ☆ 環境学習ゲーム

命名。トモエの丘!

2015-07-31 | きたかる自然学校
「あつい!」といっても、都内に居るよりはずっと涼しい。僕は今、仕事で小笠原に来ています。東京から南へ1000Kmの島ではありますが、東京よりは涼しいのです。

母島の定宿「ラ・メーフ」さんのデッキのテーブルで、メジロやイソヒヨドリの声を聴きながらブログを書き始めました。このところ仕事が忙しく、なかなかログをアップできなかったのですが、南の島に来て、物理的にも、精神的にも時間が取れるようになりました。ということで、今回は南の島の話…、ではなく、北軽井沢の話なんです。小笠原の話は、次に書かせてください。

さてさて、僕は夏に、涼しい北軽井沢で、「きたかる自然学校」を開講しています。
この学校には、決められたプログラムはありません。朝起きた時の天気と気分と体調で「クワガタ取りに出かけよう」とか、探検ゲーム(毎年スタッフが作る楽しいゲーム)に挑戦しようとか、川遊びに行こうなどなど、なんでもできるのです。仕事で疲れているお父さんは、昼食時に泡の出る飲み物を飲んで、涼しい木陰のハンモッグでお昼寝というのも有りなのです。とにかく、豊かな自然の中で自由な時間をそれぞれに楽しいでいただけるものです。「やりたいことがあるんだけど、自分だけでは…。」という方は、スタッフに言ってもらえば大丈夫です。やり方や、必要な道具など、できる限りの協力を指させていただきます。
開校期間は、8月7日~10日で、この間いつ来て、いつ帰ってもかまいません。費用も安く、親子4人で2泊3日程度過ごしても、3万円はかかりません。興味のある方は、このログに返信ください。

というわけで、あとは、小笠原に来る直前に、今年から手伝ってくれる新しいスタッフを連れて下見に行った時の様子を紹介させてもらいます。

まずは、浅間山。噴火警戒レベルが2になったというニュースが流れましたが、あまり変わりありません。山頂付近の白いのは、雲、それとも噴煙(水蒸気)?


こんな花が見られます。
ヤマオダマキ、ヤナギラン、

クサレダマ、イチヤクソウ


オナガシジミ。このチョウの撮影は、今回の僕目の標でした。


そのほかにも、こんなチョウが見られました。
アサギマダラ、エルタテハ

ミヤマカラスアゲハ、ミドリヒョウモン

そのほか、メスアカミドリシジミ、エゾミドリシジミ、キバネセセリなど、まだまだたくさんいたのですが、とりあえずこれくらいで…。

そしてトンボたち
モイワサナエ、タカネトンボ


なかなか見る機会の少ないこんな虫も。
コエゾゼミ、カマキリモドキ


そのほか、今回こんな場所を見つけました。伐採跡にカラ松が植林されているのですが、今は、トモエソウというオトギリソウの仲間がたくさん生えていました。そこで、ここを勝手にトモエの丘と命名しました。夜に星を見に来たら、きっと雄大な星空が眺められることでしょう。

トモエソウ、ミツモトソウ


このほかにも、鳥は、ゴジュウカラ、サンショウクイ、キビタキなどが庭を訪れ、毎朝リスがクルミを食べにやってきます。
こんな気分に浸りたい方は是非どうぞ!

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2015-04-15 | フィールドノート(多摩丘陵)
久しぶりです。長らくお休みをさせていただきました。
この年度末は本当に忙しくて、対処しきれませんでした。おかげで、まだ昨年度の業務を引きずっています。
でもこれからは、多少は外を歩き回れそうです。

4月12日、そんな中でも、以前より約束のあった観察会に出かけてきました。
多摩丘陵の野津田公園で、春の色をテーマにした観察会です。まずは、そんな春色を見てください。


春色の里山 2012-04-12 町田市野津田公園


まず最初に、フィール・オブ・カラーというプログラムを実施しました。
このプログラムは、以下のようなものです。


フィール・オブ・カラー


 色さがしのスケッチ                     同じ色の人と比べてみました

次は、スミレと黄色い花さがし。
タマキュウリョウノスミレです。初めての人でも、簡単に種類がわかってしまうしまんのしりょうでしらべてみると。
「この資料すごい!」と参加者に言っていただける優れものです。ちょっと自慢しました…。
 

観察会で使った資料2点(上:表紙 下:スミレの中ページ
 
スミレは5つのチェック項目に従って塗り分ければ、ブロックパターンで種類が見分けられる


もう少し書きたいことがあるのですが、昨年度業務を引きづっておりますので、今日はこれくらいにします。最後に、皆さんが気に入ってくれたフデリンドウと、驚いてくれたウラシマソウの花を紹介しておきます。
 
フデリンドウ 2015-04-12 町田市野津田公園   ウラシマソウ 2015-04-12 町田市野津田公園




雨のち晴れ、波乱の一日。 なぜハイタカが-スズメの水浴び-どんぐりカブト-不審者の動向

2014-11-10 | その他探訪記
11月10日。品川区で観察会の活動をしているグループに、どんぐりカブトの講座をしに出かけました。

「チェッ、雨か。やだな…。」と、思わずごちてしまう天気でした。
僕は日常よく歩きます。自宅から最も近い駅は田園都市線の用賀なのですが、二子玉側方面へ行くときは、やや遠い二子玉川まで歩いて出ます。そこから大井町線で大井町まで行き。さらに徒歩30分ほど歩いて会場へ向かうつもりでした。しかし雨が降り出し、この天気じゃ歩いていてもつまらないかなと思ったのです。

ところが、いきなり衝撃が走りました。住宅街の中の道を行くと、道路の端に何か転がっているのです。おそらく鳥です。サイズはハトくらい。傘を片手に進んでゆくと、そこには…ツミ…。

 
路上で発見したハイタカの死骸 2014-11-09 世田谷

いきなり衝撃的な画像で申し訳ありません。こう言うのが苦手は人もいる…。いやそういう人の方が多いのかな。
転がっていたのは、ツミ、あるいはハイタカと思われる鳥の死骸でした。後にしっかり観てハイタカだと判断されました。
ツミ、あるいはハイタカは、小型のタカで、オオタカとは親戚筋にあたります。大きさは、オオタカ、ハイタカ、ツミの順に小さくなり。最も小さなツミは体長30cmほどで、ハトとたいして変わりません。ハイタカは、それより一回りほど大きいサイズです。

ツミは最近都市内の緑地でも観察されていますが、決して数は多くなく、ハイタカは都市部ではほとんど見ません。ちなみに、僕自身世田谷区内で見たのは初めてです。

『さて、これをどうするか…。』
けっこう重要うようなサンプルですので、確保しておきたい。かばんの中を調べると、入れられそうなものはない。まさか、二子玉川の住宅街を、腹が食いちぎられたタカの死骸をぶら下げて歩いたのでは、変態と思われるだろうし…。時間もないし、僕はあたりを見回し、住宅団地の外周に植えられたツツジの植栽の中に隠すことにしました。帰りにビニール袋でも用意して、同じ道を通り、回収しようとしたわけです。

さてこれでOK。僕は会場へと足を進めたのです。

会場近くの公園脇を通ると、入口にできた雨上がりの水たまりで、スズメが水浴びをしていました。最初は3頭いたのですが、僕が近付くと2頭は飛び去たのですが、1頭は悠然と水浴びを続けています。『なんか今日は鳥でいいことが続くのかな』と思わせてくれました。


雨上がりの水たまりで水浴びをするスズメ 2014-11-09 品川区

さて、講習会です。お昼を挟んで10:00~14:00まで、10人の参加者が、思い思いに作ったどんぐりカブトがこれです。


講習会の様子と、参加者の作品 2014-11-09 品川

最初は、「私に作れるかしら…。」「ぶきっちょなのがばれちゃいますね」などと言っていましたが、皆さん、思い思いのカブトにご満悦の様子でした。最後は、僕が大幅に手を貸した方もいらっしゃいましたが、それなりに自分の作ったものには愛着があるようで、全員の作品を一堂に集めて記念撮影をした後も、すぐに自分の作品が見分けられるようでした。
玄関に飾ると言う人あり、裏にピンを付けブローチにする人あり。世界に一つだけのオリジナルな作品ができあがりました。
『いろいろ細かい所にコツがあるんだね。うちで、もう一回作ってみます』という参加者の声が聞けて、僕も嬉しく思いました。その他の皆さんも、是非、自分だけで挑戦し見てください。

さて、二子玉川の帰り道。
再びハイタカポイントまで戻ってきた僕は、夕方で、人通りが多くなっていたため、辺りをキョロキョロしながら、タイミングを計ります。なかなか人通りが絶えないので、さりげなく、現場写真の撮影を行いました。
行き掛けにすでに気が付いていたのですが、殺害現場と思われる場所は、遺棄現場とは10mほど離れていたのです。


ハイタカ殺害事件現場写真 左手ごみ集荷場前あたりに羽毛が散乱。おそらく犯行現場
写真右側のマンホールから2時の方向に進んだ白線脇が遺棄現場

さて、これは何を意味するのでしょう。
まず死因は何だったのか。
①自然死、あるいは鳥インフルエンザなどの病死。その後ネコ、カラスなどにつつかれる。
②ネコ、カラスなどに襲われる
③交差点で車と衝突
④誰かがどこかで死体を入手あるいは発見、ごみ集積場へ放置
などが考えられます。その後カラスかネコに引き摺られたのではないdかと思うのです。

それにしても、なぜここにハイタカが…。
という疑問は全くわかりません。先の④であれば、どこか山の中で拾った人が、持ち帰ってはみたものの、手に余って…。などということもあるでしょうが。
そんなことを考えながら、人通りが途絶えた瞬間に、ささっと死骸を取り出し、用意しておいたレジ袋へ…。この時の行動だけでも十分不審者だなと思いました。警邏中の巡査に職質でもかけられそうです。
とりあえず。回収に成功したのではありますが…。まだ、問題はあります。我が家へ持ち帰り、どこに保管するのか。
上さんには、間違えなく拒絶されるだろうし…。それとなく庭かな…。などと考えた挙句、気温も低いし、雨も降りそう、1日の事なら、車の中が涼しくていいか。という手段に出ました。そして、面倒を見ている学生に電話して、引き取り手を探しあたのです。
好奇心旺盛な学生は、すぐに見つかりました。予想に反して、気温が高くなったため、ちょっと心配ですが、これから受け渡すことになりました。

とにかく、いろいろあった雨模様の1日でした。


心癒される秋 野津田祭りで ーエイコン:どんぐりマリオネットの復活ー

2014-11-04 | ネイチャークラフト
「すげー、カブト、カブトがいる。ネズミもある、こっちはシカもある。あっニンゲンもあるよ!」

11月3日。多摩丘陵のど真ん中、野津田公園で行われた、丘の上の秋祭り、通称野津田祭りに参加してきた時のことです。僕が担当する、ネイチャークラフトのブースにやってきた子どもの言葉です。

 
ドングリマリオネット:エイコン(左)と、展示用のトライアングルフレーム

今回の祭りに、久しぶりにエイコンを連れて行きました。エイコンというのは、今から16年前に創ったドングリのマリオネットのこと。最初は、操り棒(実際は何と言うのか知りません。ぼくがかってにそうよんでいます)も自然の樹の枝で作っていtのですが、数年前に、傷んでしまい、首にしていた枝も朽ちてしまいました。
それを、今回大手術(修繕)をして、再び命を吹き込んでみたのです。


操り棒:新型(上)と壊れてしまった旧型

実は、新しい人形を作り、より精密な動きをさせてみたかったのですが、そこまで時間が取れませんでした。まずは、旧作を修繕するところから始めたのですが、結果として、まったく満足のゆくものには、なりませんでした。

新しい人形では、より繊細な作りで、細かな動きをしようと思ったのですが、旧作の人形では、操作に合わせた動きがしきれませんでした。まあ、そのあたりは、文字で表すのは大変なので、そのうち満足のゆく作品ができた時にそれを紹介することで勘弁していただきたいと思います。

 
 
「やあ」右手を上げる                   「それじゃ行くね」手を振って、歩きはじめる

野津田祭りは、今回で29回目。僕は第3回から参加しています。ぼくのブース(どんぐり工房)では、どんぐりマウス作りが体験できます。
さすがに歴史あるイベントで、来てくれる参加者も理解のある方が多いためか、運営する側も気持ち良く進められます。
「どうもありがとうございます。」と、作り方を教えてくれたスタッフに礼を言い、その後に、「できた、できたよ!」と僕に作品を見せに来てくれるのです。僕は作品よりもすばらしいその笑顔に癒されました。


野津田祭り:どんぐりマウスを作る参加者の様子

次の日曜日は、品川の自然観察グループと一緒に、どんぐりカブトを創ります。
僕にとっての秋は、手作りの楽しさが、たくさんの人に伝わってゆく喜びが感じられる季節です。


どんぐりカブトのブローチ




どんぐりコロコロボーリング!

2014-10-25 | ネイチャークラフト
長らくお休みしておりました…。
仕事で小笠原に半月ほど出張し、その間に台風に翻弄されてしまいました。やっとの思いで帰ってくると、PCが不調。ついに立ち上がらなくなりました。原因がメモリーだと突き止め、部品を注文し、現在はスペックアップして使えるようになりました。
まあ、いろいろ皆さんに…、というより自分に言い訳をして、更新をさぼっていた次第です。

昨日、久しぶりに高尾山に行ってきました。学生と一緒に、ドングリの調査です。その中身の方は置いといて、調査終了後に余興でおこなった、「どんぐりころころボーリング」を紹介しましょう。

どんぐりコロコロボーリングとは、ザックの中に入れて持ち歩くことのできる、おもちゃのボーリングゲームなのです。
ボーリングのボールはクヌギなどの丸いドングリ、ピンはマテバシイのドングリを使います。ちなみに、参加者は、フィールドで拾ったマイボールで参加するのが原則です。

さて、余興のボーリング大会ですが…。

みんな盛り上がってきた頃、周りのものに急かされ、それまで静かにしていた一人の男子学生(Ⅰ君)が挑戦しました。なんか面白くなってきたので、秒間5.5コマの連写で撮影したのが次の写真です。


I君 第1投目!
 
 
 
                           ヘッドピンを捕らえた!


ストライク!  (この間、写真は15コマでしたので、ほぼ2.4秒くらいの出来事です)

と、こんなことになりました。
これ、なかなかストライクが出ないのですが、見事な一投。
その後仲間に、「もう一度やれ」と散々言われたのですが、次はうまくいかないだろうと悟ったⅠ君いわく「おれは、この熱い気持ちを持ち帰りたい!」

さて、高尾山の1号観察路で拾えたドングリは、ウラジロガシとアカガシ。どちらもあまり大きくなく、しかも細長いタイプのドングリ。これではボールの役目は果たせそうもありません。とりあえず、比較的丸いアカガシのドングリで挑戦してみたのですが、何せ軽い、うまく当ってもピンは2本しか倒れませんでした。

学生は、当初『高尾山に行けばどんぐりなど何でも拾える』と思っていたようですが、やはり1号観察路は薬王院の表参道。クヌギやコナラなど、炭の原料などに使う、いわゆる薪炭林の構成種はほとんど見られません。そこで、優勝賞品付きで、丸く大きなドングリを探させたのですが、案の定、見つかりませんでした。写真のボールは、僕が準備しておいた、世田谷の公園で拾ったクヌギのドングリです。

最後に、「どんぐりころころボーリング」のスペックを紹介しておきましょう。
収納時  サイズ:L=34㎝ W=21cm D=3㎝  重量 777g(ピンセッター、ピン10本込)  
レーン展開時  レーン長 61㎝
コンセプト
一応、17リットルのザックに入れて、フィールドへ持っていけることを前提に作りました。
ピンのマテバジイは、お尻が窪んでいるため立ちやすいのですが、若干歪んでいるものは、ヤスリで馴らしてあります。
まあ、ほどほどの出来栄えですが、気に入らない部分も多々あります。友人に「私も欲しいので、もう一つ作ってくれない」と、何年も前からからずっとプレッシャーを掛けられてるのですが、けっこう手間ががかかるんですよね…。
直接見てみたい方は、11月3日に、町田市の野津田公園で行われる『丘の上の秋まつり』で体験できます。もちろん他の作品も展示され、どんぐりマウス作りも実施しております。

収納から、レーン展開までの様子

 
収納時(黒いベルトで留めてある)           両サイドの蓋を外す


観音開きのウイングを展開          
 
傾斜を付けるための台(何でもよい)を入れる     ピンセッターをセット
 
ピン(マテバシイのドングリ)を入れる         ピンセッターを持ち上げる

セット完了。
 

カツオドリ

2014-10-04 | その他探訪記
現在仕事で、小笠原の母島に来て居ます。
9月30日10時の便で東京港。25時間半をかけて10月1日に父島に到着、そのまますぐに通称ハハ丸と呼ばれる母島丸で母島へ。母島に着いたのは、1日の15時45分。30時間近くかかるというわけです。

ハハ丸の楽しいところは、夏から秋にかけてはカツオドリが間近で見られること。そして、冬から春はクジラがみられることなのです。定期船ではありますが、さながら観光船のようです。

今回は、カツオドリの真っ盛りというわけです。


カツオドリ 14‐10‐01 小笠原(母島丸)

なぜカツオドリがよく見られるかというと、今年巣立った若鳥が、船と並翔するからなのです。船が進むと、びっくりして、トビウオが空中を飛んで逃げるのがみられます。そこで、まだ未熟で、エサ取りがうまくない若鳥は、それを狙ってくるということなのです。
撮影するのも、簡単です。
カツオドリはトビウオを追いかけて、空中で、あるいは着水すぐをダイブしてとらえます。うまくいっても、行かなくてもたいがいは、水面上におり、それから、再び船を追ってきます。そして、船の先頭まで達して帆翔するのです。この船に追いつくときは、船とさほど速さが変わらないため、簡単に撮れるというわけです。


カツオドリ 脱糞 14‐10‐01 小笠原(母島丸)

食べれば、自然と脱…。というわけです。時々こんな光景も目にします。気に入らない方は無視してください。

 
カツオドリ 14‐10‐01 小笠原(母島丸)

さてこちらの2枚は…。
カツオドリは、簡単に撮影できるのですが、いつも青い空をバックというだけでは面白くありません。
この2枚は、ちょっと背景を工夫して撮ってみましたが、思ったほどうまくはいきませんでした。
左は、父島のハートロックという、ハート形の岩をバックに、そしてもう一枚は、青空に浮かぶ半月をバックに。
なかなかうまくいきませんね。

台風の影響で、仕事がうまく進みません。余裕があれば、また報告します。
 

アナグマの食事

2014-09-25 | フィールドノート(多摩丘陵)
今日…。いやもう昨日か。多摩丘陵に行ってきました。久しぶりです。調べてみると7月10日が最後でした。

歓迎してもらえたのか、アナグマが顔を見せてくれました。
とても大きい個体でした。今まで見たアナグマの中で最も大きいと思います。

アナグマは、目が悪いため、こっちがじっとしていれば、向こうから近付いてくることもよくあります。今回は、うまい具合に風下だったため、まったく気付かれず、ゆっくりと観察できました。

アナグマの食事


他にも紹介したいものがあるのですが、今日は時間がないので、あとは次回に。それではお休みなさい。

ドングリとコミスジ 長らくお休みしましたが、やっと日常に戻れそうです。

2014-09-09 | 僕の散歩道
やっと日常が戻ってきました。
このところ、仕事が忙しく、個人的にも様々なことが重なり、毎日の、あるいは週に数度の、と言った僕の日常が壊れたまま日々が進んでおりました。
でも、本日、上さんの用事のついでに、ほんの1時間ほど家の周囲を歩きまわってみると、季節は例年通り、しっかりとした時を刻んでいました。

まずは、水辺へ。
9月になると、トンボが種類個体数共に増えてきます。今日は時間も少ないので、オニヤンマと赤トンボ類がチェックできればと向かいました。

大きな影が、僕を通り越して行きました。ふと見上げつと、道の上を飛ぶオニヤンマが僕を通り越して、道脇の樹の枯れ枝に『すーっ』と止まりました。「カメラに収めるには、ちょっと距離があるなぁ」と思って見上げていると、もう1匹飛んできたのです。雄か雌かはわかりません。オス・メスならば、連結する可能性があります。オス・オスならば、すぐに追い出しにかかるだろうと思い、すぐにカメラを構えました。飛んできた個体は、先に止まっていた個体のすぐ下に『すーっ』と止まったのです。


オニヤンマのツーショット 2014-09-09 世田谷


帰宅後、データをパソコンに移し、じっくりと見てみると、この2頭はオス・オスでした。なんでこうなるんでしょうかね…?
そういえば、以前に多摩丘陵で、2頭が30㎝程離れて、同じ枝に止まっているのを撮影したことがありました。
古いデータを探してみると、


1980年代に撮影した、オニヤンマのツーショット (ポジフィルムをスキャン) データは不明


撮影データはあるはずなのですが、探すのに時間がかかりそうなので、今回は勘弁してください。

いずれにしても、基本的に単独で行動するオニヤンマが、こんな状況になることもあると言うことですね。枝にとまった2頭のオニヤンマが、何か話しているとしたら、どんなことを話すのでしょうね。敵対的なのか、友好的なのか、あるいは…。 どなたか楽しそうな会話が浮かんだら、ぜひ披露してください。

さて、次は、ドングリを探しに。

気になっていた、ドングリの成り具合を見に行くと、日当たりのよい所では、すでにドングリを落とし始めていました。
まさに今通過中の台風14号の影響でしょうか、時々強く吹く風に、トチの実がぼろぼろとおちてきます。トチの実の果皮は、クラフト材料として独特の趣を発揮します。拾って帰ろうと手を伸ばすと、目の前にボトンとおちてきました。

 
マテバジイのドングリ 2014-09-09 世田谷


 
トチの実 今年は結果数が多いようだ 2014-09-09 世田谷


落下したトチの実 2014-09-09 世田谷
 
とりあえず拾ってきた 2014-09-09 世田谷


この他にも、すでに、シラカシとコナラも落ちていました。コナラは、小枝が切り落とされたハイイロチョッキリの仕業によるものも多く見られました。
カシワも実をつけ始めています。まだ緑色が濃く、落下までには時間がかかりそうですが。


カシワの若いドングリ 先端の長い柱頭が目立つ 2014-09-09 世田谷


ふとみると、コミスジが巴飛翔をしていました。巴飛翔とは、オス、メスがくるくる回るように飛び回る求愛行動のことです。アゲハチョウなどで見たことがある方が多いと思います。多くのチョウが、忙しなくクルクル回るのですが、コミスジは、ほぼ水平に、ゆっくりと回ります。そして、あまり羽ばたかず滑空するので、まるでアイスダンスでも見ているかのような優雅さです。
それが、だんだん近づいてきます。ついに、僕の頭上にさしかかりました。僕は、とっさにシャッターを切っていました…。



コミスジの巴飛翔(上)と滑空のアップ 2014-09-09 世田谷

撮ってみたいと、これまで幾度か挑戦したのですが、満足ゆくものが取れたことはありませんでした。しかし、今回の画像で、とりあえず、荷物のひとつを下ろしたような気分になれました。

朝、全米オープンで錦織は負けてしまったけど、これから、アギーレジャパンの初勝利を、ノンアルコールビールを飲みながら見届けたいと思います。
「ああ、これで、僕の日常が返ってきた!」

ネイチャークラフト展 どんぐりマウス、どんぐり鹿…。 まだ未完成ですが。

2014-08-28 | ネイチャークラフト
日比谷公園での。ネイチャークラフト展の続報です。

25日から、展示し始めたのですが…。
実はまだ完成していないのです。色々ありまして、作品は7まだ割程度だけなのです。
明日、午前中に行き、ほぼ完成という状態にするつもりです。と言っても、当初の予定どおりというわけではありません。たとえば、どんぐり鹿は、全部で7頭。当初は10頭の予定だったので、展示箱は隙間だらけです。


どんぐり鹿 数が全然足りません!


ネズミは数はいるもののレイアウトが間に合わず、空の箱がぶら下げてあります。金曜日の午前中に現場で仕上げるつもりです。
その他にも、少しずつ不備があり、お客さんに名迷惑をかけております。

  
なんとか形いなっているもの こうしてみると、ティーカップはレイアウトいまいちだね


このところ、公私ともにいろいろなことがあり、十分な時間が取れませんでした。見に来ていただいた方々、誠に申し訳ありません。この場を借りてお詫びいたします。

さて、仁井が会場に詰める予定日をお知らせします。
8月29日(金)、30日(土)、31日(日)、9月6日(土) 以上の日は、通日おります。
9月4日(木) 14:00頃から終了までおります。
その他、仕事で都心部へ出た折には、寄ってみようと思っております。


仁井は、どんぐりカブトのバッチを胸に付けておりますので、お気軽にお声をお掛けください。

 どんぐりカブトのバッチ

ネイチャークラフト作品展にちょっと飽きました。 そこで、きたかる自然学校!

2014-08-17 | きたかる自然学校
ネイチャークラフト作品展の準備にちょっと飽きたので、気分転換に『きたかる自然学校』の写真整理をしてみました。
8月8日~11日の日程であったため、台風通過の最中。あまり外を歩き回りませんでした。
台風一過の最終日、やっとまともに外を歩くと、野山に暮らす生き物たちも同じ気持ちだったのでしょう、たくさんのチョウやトンボに会うことができました。

まずは小雨降る初日(8月8日)施設のすぐ周辺で撮った花の写真を紹介しましょう。

 
ヤマオダマキ 下ばかり見ているようなので覗き込んでみました(右) 2014-08-08 北軽井沢

 
オトコエシ(左)とコバギボウシ 2014-08-08 北軽井沢

ついでにちょっと寄り道

今年は、雨のため実施しなかったのですが、自然学校の期間中、朝早く『お散歩クイズ』と言うのが実施されます。
パブリックスペースの掲示板に、A4版の問題用紙が張り出されます。

たとえば


おさんぽクイズ問題 2012-07-27 きたかる自然学校

これは、一昨年の実施例ですが、朝早く起きた人が、早速この問題に挑戦します。最近は、スマホやデジカメの普及が進んだため、参加者は、この掲示をカメラなどに収め、周囲を探し歩くのです。
解答を見つけた人は、解答用紙に、名前と答えを書き込み、投票箱へ投函します。最終日に成績発表と賞品が贈られるので、結構人気がありました。

この植物の写真も、そんな問題の題材にしようと思って撮った、ものなのです。
ちなみに僕が考えていた問題は、下から撮影したオダマキがいったいどこにあったものかを探すというものです。

普通、花(草本)は横から、あるいは上から眺めますが、下からはあまり見ません。そこで、周囲の道沿いに、10株ほど有ったオダマキを、下から眺め、写真を撮った株を探し当てると言うものです。オダマキだけではなく、背景の木々の枝ぶりなども参考にして問題になった株を特定します。そして、正しい答えを見つけ当てた証拠として、すぐ脇の低木に付いている木の実が、どんな形だったかを見極めてくると言った問題を想定をしていました。

このままでは、欲求不満になるかもしれないので、一応答えを示してしておきましょう。


おさんぽクイズ解答 2012-07-27 きたかる自然学校

さて、次は最終日(8月11日)。一斉に飛び出したチョウやトンボを堪能してきました。
ちょっと気になっていた池には、タカネトンボ、ルリボシヤンマ、ネキトンボが産卵に訪れていました。チョウは、高原のチョウたちが、しっかりと姿を現してくれました。

 
クジャクチョウ(左)とキベリタテハ 2014-08-11 北軽井沢

 
エルタテハ(左)とメスアカミドリシジミ♀ 2014-08-11 北軽井沢

その他、ミヤマカラスアゲハ、アサギマダラ、スジボソヤマキチョウなどの姿を見ることができました。
これまでに北軽井沢で撮影できたチョウは、60種類。あと確認はしているが撮影できていない種が10種類ほどいます。その中でも、キベリタテハは、僕のお気に入り。細かい毛の生えたビロウド状の翅の質感が魅力的で、高原のレディーと言った感じです。

書き始めると、次々と伝えたいことが出てきてしまいます。
が…。そろそろ、作品展の準備に戻ることにします。
それでは…。