大島優子だろうがAKBだろうがSTUだろうがナントカ坂だろうが、誰がどういう人物でどんな顔してるかも知らない。広島のローカルテレビ局
のアナウンサーですら全然分からず、芸能オンチを通り越して芸能無知だし、何よりも溶かしたくても溶かすほど無い資産。更に書けばほとん
どスマホをチェックせず、メールの類は親戚以外は中身も見ずに速攻削除。そんな猫が、この手のネット詐欺に引っ掛かることは無いと断言で
きる。男女問わず人嫌いで付き合い悪い、面倒臭がり…こんな陰険難儀な性格が我が身を守るため役立つ日が来ようとは…ビバ、自分！（大笑）
“ニセ大島優子”に入れ込んだ69歳男性が「4000万円」を溶かすまで…元King&Princeの“ニセ平野紫耀”も急増中！
配信
きっかけは一通の間違いメール
ネット詐欺の被害が後を絶たない。中でも、最近流行しているのが有名人になりすました投資詐欺で、被害者のほとんどは中高年だ。
前回記事『“ニセ森永卓郎”に「1億円」を騙し取られた…！ タワマン住み57歳男性が詐欺グループから取り返した「驚きの金額」』では、そんな詐欺の生々しい実態をお届けした。
「実は有名人になりすました詐欺は今に始まったものではありません。サクラサイト詐欺はそのひとつで、いまだに高齢者を中心に被害が出ています。 特に芸能人やそのマネージャーになりすまして、間違いメールを送ってくる手口が多いです。最終的には有料のチャットサイトに誘導されて、気づけば多額の料金を支払ってしまっている」(大地総合法律事務所の佐久間大地弁護士) 2年ほど前、中山幹夫さん(仮名・69歳)はまさにこの詐欺に騙された。きっかけは一通のショートメールだった。
---------- 【メール】 いつもお世話になっております。実は最近、うちの大島優子が芸能界の仕事に疲れてしまっているみたいで……。その相談をしたいと思って連絡しました。返信お待ちしています。
---------- よくある迷惑メールの一種だろう。そう思った中山さんは、最初こそ無視していたという。しかしその後も「1度でいいから返信がほしい」といった連絡が続き、ついに「宛先を間違っていますよ」と返信してしまった。
すると、次のようなショートメールが届く。
“ニセ大島優子”に抱いた恋心
---------- 【メール】 本当ですね。失礼しました。ただ突然こんなことを言うのも変なのですが、あなたに不思議な縁を感じています。大島は芸能界の人間をあまり信用していません。できたら業界と接点のない人と話したがっているので、うちの大島の相手になってくれませんか？
----------
「別に大島優子のファンだったわけではありませんでしたが、話し相手ぐらいならと思って『いいですよ』と返信しました。そしたら、その2時間後ぐらいでしょうか。元AKBの大島優子を名乗る女性からショートメールが送られてきたんです」(中山さん) 当然、この大島優子はニセモノだ。しかし中山さんは本物だと信じ込み、やりとりを重ねるうちにすっかり感情移入してしまったという。 そして、「あなたと連絡を取り合っていることが世間にバレたら大変なことになります。誰にもバレないサイトでやりとりしたい」と言われるがまま、中山さんはそれに応じてしまった。
佐久間氏はこの怪しいサイトの仕組みについて、次のように解説する。
「相手にチャットを1通送るたびに数百円かかるのが特徴です。コンビニで販売されている電子マネーをチャージしないと使えないので、被害者は頻繁にこれを買いに行くことになります」
中山さんには50年以上連れ添った妻がいる。しかし、このニセ大島優子に対して、すでに恋愛感情に近いものを抱いていた。やり取りに夢中になり、何の疑いもなくチャージを続けしまっていた。中山さん曰く、「注ぎ込んだ額はたぶん4000万円くらい」だと言う。
なぜ正気を取り戻せたのか？
しかし、そこまで入れ込んでいたにもかかわらず、最終的になぜ自らが騙されていると気づけたのか。
「気づいたのは妻です。私の携帯が頻繁に震えるので、以前から怪しいと思っていたみたいで。だけどバレたら恥ずかしいじゃないですか。『何をずっと見ているの？ 』と聞かれても、最初はハグらかしていました。
でも、コンビニで買った電子マネーのレシートが見つかってしまい、最後は洗いざらい白状するしかなくて……。私の愚かさに、妻は言葉を失っていました」(中山さん) サクラサイト詐欺の相談を何度も受けた経験のある佐久間氏はこう語る。
「被害者がなりすましを信じきってしまっているケースが少なくありません。相談者の大半は『これって詐欺じゃないですよね？ 』という確認からまず入ってくる。中には詐欺であることをこちらが伝えても信じてもらえず、怒って帰ってしまう相談者もいるくらいです。
最近は元AKBアイドルになりすます手口が増えています。元King＆Princeの平野紫耀さんを騙るケースもやたらと多い。被害にあった場合は速やかに弁護士に相談してください。電子マネーの発行元に被害を訴えれば返金される可能性があります」
マルチ商法の餌食になる若者たち
こうしたネットを使った詐欺に騙されるのは、何も中高年ばかりではない。20代の若者がカモにされるケースも増えている。
その舞台となっているのがマッチングアプリだ。アプリで知り合った相手から強引に投資セミナーに誘われ、断りきれずに参加代金を支払ってしまう。いわば令和版のマルチ商法と言ってもいい。 佐久間氏のもとにも、被害に遭った男子大学生からの相談がよく来るという。
「手口はだいたい似通っています。1回目は普通のデートで終わるのですが、問題は2回目です。当日指定された店に行ってみると、女性の隣に見知らぬ男性が座っている。女性からは『私の師匠』などと紹介されるようです。
そして、その男が投資の重要性を熱っぽく語り、言葉巧みに投資セミナーに話を持っていく。参加費は50万円くらいのケースが多いです。『投資を始めればすぐに回収できるから』などと言って、セミナー受講の契約を結ばせようとします」
男性側がいくら断っても、執拗に勧誘してくるのでかなり厄介だ。「今変わらないでいつ変わるの？」と男が煽れば、「私と一緒に勉強しようよ」と女も囁く。
親に相談したいと言っても、引き下がってくれない。逆に「自分の未来なんだから自分で決めなきゃダメだよ」と追い詰め、契約を迫ってくるという。
「いずれにせよ契約を結べば、マッチングアプリで出会った女性とは連絡がつかなくなります。肝心の投資セミナーもいたって普通の内容です。50万円を払って聞くほどの内容ではない。
しかし契約書があり、セミナーも実際に開催されています。やり方は悪どいものの、支払った参加料を取り戻すのは難しいのが現状です」(佐久間氏)
詐欺師はあなたの心の隙を突いてくる。うますぎる話にはくれぐれも用心したい。
