焼きそば好き

　生来の麺類好きらしい私ですから、１年を通じて食卓に麺類が上ることもかなりあります。四季を通じてしかも割と手軽かつ安価で食べられる麺類は、私の食人生にとって実に無くてはならないものの一つです。

そもそも、麺類がなぜこれほどまでに好きかと言えば、前述の理由の他にも…

＊貧乏育ちなのでそれに勝る豪勢なメニューが我が家の食卓に出なかった。
＊他国よりも日本では麺文化が多様化し、いろいろな種類が味わえる。
＊母方の親戚筋が名古屋方面に多く住み、きしめんなどをよく送ってもらい食べていた。
＊子供の頃、両親共働き家庭ゆえに手間の掛からない麺食が多かった。
　などが挙げられると思われます。

　さて本題ですが、今回は好きな麺類の中でも個人的に５指に入れている「焼きそば」についての話をします。
元々、焼きそばが日本の食文化に流入したのは中華料理からだとされています。現在で言うところの「上海焼きそば」だとか「海鮮焼きそば」がその源流らしいことがわかっています。
　それが終戦後、闇市などの大衆食や華僑が経営する食堂などで一般化してゆき、やがて調味料と具材のアレンジが施され全国に広まったようです。現在では「ご当地ラーメン」の劣らぬ盛り上がりで「ご当地焼きそば」なんてのも出てきてますね。

　私が物心ついた頃には、食堂やレストランでは当たり前、ちょっとした喫茶店や子供が通うようなおやつの店でも定番メニューの一つになっていました。また、季節的には宵宮や縁日夜店などの露店でも人気の食べ物に位置づけられ、食べられていた記憶があります。

　世の中には主に２つの系統の焼きそばが普及しています。所謂ソース焼きそばと醤油味焼きそばがそれに当たります。私が食べるのは圧倒的にソース系ですが、醤油味の和風っぽいのも好きですね。どちらにしても、たっぷりの野菜と時々ひょっこり顔を出す肉の絶妙な麺とのコラボ、そして仕上げの青海苔やお約束の紅しょうががいつも食欲をそそります。

　学生時代によく食べたのには「焼きそばパン」もありますし、近年はカップも様々な種類が誕生してますね。スナック菓子にも焼きそば風味のものも多いです。まぁ、私の知る限り焼きそばが苦手という方はいないように思えます。

　ついでに個人的な焼きそばランキングをご紹介します。

５位…昔近所にあったゲーセンの焼きそば
　　　当時どれでも１ゲーム５０円のゲーセンがありまして、そこの店主が鉄板で焼いてくれた「具なし焼きそば（￥１００）」が、子供心にとても美味しかった記憶があります。

４位…ペヤングソース焼きそば
　　　学生時代にスーパーの特売でよく買い溜めして食べてました。　ほど良い量で独特の味わいがあり好きな物です。

３位…自分が作る焼きそば
　　　高校の頃から本格的に作り始めました。市販の徳用麺にキャベツ・たまねぎ・人参・ピーマン・もやし・豚肉などを具として醤油系和風だしで炒めるシンプルな物ですが、具材と麺の調理を別個に行い仕上げで絡めるのと、少し胡椒の風味を利かせるのがポイントです。

２位…エースコック大盛りいか焼きそば
　　　大学受験の頃に夜食でだいたい週一ペースで食べてた物です。その後数年に一回のペースで商品のマイナーチェンジしているようですが、相変わらず満腹感では他の追随を許さないボリュームです。

１位…日清焼きそばＵＦＯ
　　　定番中の定番ですね。いろいろカップ系は食べ比べましたが、これが一番美味いと思います。現在のソースは若干甘めながら麺との相性がばっちりでした。
　なお参考までに、「焼きそばバゴーン」はソースと麺のバランスがイマイチで、「一平ちゃん夜店の焼きそば」は少々味がクドイ気がします。

特別賞…横浜中華街の某店で食べたあんかけ焼きそば
　　　　店名をすっかり忘れましたが、海鮮を中心にしたあっさりめのあんかけ中華焼きそばとしては一番美味かったです。
ちなみに仕事関係で出張し、現地の知り合いの方におごって貰い食べました。値段からすると安月給の私は入店すら困難な店でした。（笑）

　ところで、この焼きそばって主食でしょうか？　それとも副菜（おかず）でしょうか？　ちなみに我が家と私的にはおかずに定義してご飯も別に食べます。これって非常識なんでしょうかね？