旅しながらやってます。

写真を撮ったり、山に登ったり、生活したり、旅しながらやってます。

葡萄牙の香り

2005年08月09日 | Around the world 2005-2007
香港を離れ、マカオへと向かう。
マカオへは海洋城という建物から出ている船を利用する。
155HK$、約1時間半の船旅。
スピードが乗るまでは酔ってしまいそうな揺れがある。
うん、酔う前に寝てしまおう。
おかげでほとんど船内から風景を見ずじまいになってしまった。
ちょっと勿体無いをしてしまった。
目覚めたころには遠くにマカオの町が見え始めた。
香港ほどではないにしても、それなりにビルが立ち並んでいる。
入国の際も特に検査等はなく、あっさりと入国。
やはり旧宗主国がポルトガルだっただけあって、
案内に中国語に加え、ポルトガル語が表記されている。
バスで、安宿があるという一帯に向かっている途中も、
所々にこれまでの中国にはなかった町並みが広がっている。
ヨーロッパにはいったことがないのでわからないが、
おそらくヨーロッパ風の町並みに思わずきょろきょろしてしまう。
しかし、看板は中国語。
何か不思議な感じだ。
坂道が多く、石畳の道はもしかしたらリスボンの街に似ているのかもしれない。
ユーラシアの果ての国ポルトガルを想像してみる。

 
 ヨーロッパチックです。

夕食をとるために入ったレストランも一見は中国のどこにでもあるそれと変わらないが、
メニューにある写真にはドリアらしきものが。
頼んでみるとまさにドリアそのものが出てきた。
ドリアがポルトガル料理なのかはわからないが、
久しぶりに食べる洋食に、中国各地にある吉野家以上に懐かしさを感じてしまった。
人々の顔立ちも変化が出てきた。
といっても、なにも白人の顔立ちに似ているというわけではない。
色が浅黒く、鼻が丸っこい人が多い。
東南アジア系の顔立ちだ。
インドシナに向かっていることを実感させられる。

そして、マカオといえばやはりカジノ。
お約束どおりいってきました。
主にやっているゲームは、バカラ、大小、そしてルールがよくわからないゲーム。
バカラも多少はルールがわかるものの、やはり大小をやることにした。
しばらく、場の流れを見た後に、意を決して大に賭ける。
見事に的中、そして、一気に4連勝。
こりゃ、大勝できるんじゃないかと、皮算用するものの、そんなに甘くはなかった。
一時は1000パタカ(約14000円)勝っていたが、
結局は700パタカの負け。
悶々としつつ宿に帰り、明日、再戦してやる思いながら眠りについた。

ところが次の日、夕方から写真の整理をしようと思い、
PCをいじっているとメインのハードディスクにトラブルが。
試行錯誤するものの結局はまるで読み込まなくなってしまった。
幸い、予備のHDを持っていたため、今後もPCを利用できるが、
上海からの写真を編集済みのものを除いて、失ってしまった。
痛すぎる。
そして、気づいたらもう深夜。
もはやカジノに行こうなどいう気は起きない。
旅の神様からの「行くな」というお告げだろうか。

明日は次の国、ベトナムに向けて移動する。

香港 その2

2005年08月07日 | Around the world 2005-2007
 
 ちょっとした街角でも、商店が軒を連ねてます。

 

 
 夕方の九龍サイドから。

 
 まあ、そういう気分にもなっちまいますわな。
 
 土曜にたまたま訪れたら、
 花火をやってました。
 

香港

2005年08月06日 | Around the world 2005-2007
 

香港には5年前に一度来ており、今回は2回目だ。
前回の記憶はもう曖昧になっており、なんともいえないが、
香港島側にかなり高いビルが建っている意外に街に大きな変化はないように思える。
しかし、街に対する印象は大きく変わった。
というのも前回来たときは、初めての海外旅行、
しかも先に訪れたタイで既に腹を壊していたため、
街歩きをしていてもトイレばかりを探していた。
夜景がきれいなことは強烈に覚えていたが、
それ以外の印象は薄い。
 
 やっぱ、きれいだな~、香港の夜景は。

今回来てみて感じたのは、香港という街は何かわくわくさせる街だということだ。
何かと言われると難しいのだが、多様な人種が行きかう歩道、
そして、そこにはこの街のどこにそんな消費力があるのかと
思わせるぐらいの商店が軒を連ねる。
食事はどこでとってもうまい。
特に甘党の私にとっては、甘味専門の店が多くあるのもたまらない。
好みの素朴な甘さのものが多く、何を食べても幸せな気分にさせてくれる。
ふとバスに乗っても、走っているバスは大半が二階建てバスなので、
二階の最前列に座れば、街の風景がよく見え、
それだけで最高の観光スポットとなってくれる。
 
 便利で、楽しい香港のバス。

夜は廟街の露店が有名だが、観光客の多さにちょっと興醒めさせられてしまう。
でも、矛盾するが置いてある物は豊富で見ているだけで面白い。
街には夜遅くなっても人が行きかい、レストランには人が多くいる。
バー、ディスコもあり、物価の高い香港では派手な遊びはできない私だが、
楽しい気分させてくれる、でも同時に少し寂しくなるが。
久しぶりに来た歴史ある本当の大都市で、
都会の快楽に毒されているのかもしれない。
遺跡や山、海などの静寂や自然も好きだが、
やっぱり都会の喧騒も好き。
香港、最高です。

 

教育

2005年08月04日 | Around the world 2005-2007
ちょうど私が旅に出る2ヶ月ほど前に、
中国国内における反日運動が激化し、
旅に出てくると友人、知人に報告する度に心配されたものだ。
現在、中国を旅して、約20日、立ち寄っただけのところも含めれば8ヶ所回った。
この間の個人的感想だが、そこまでの反日的な態度をとられてはいない。
むしろ、中国人は親しみ易い、悪く言えば子供っぽいのだが、
人柄の人間が多いと私は思う。
ただし、それも一部の人間を除いて。

以前、私はある知人から今回の反日運動の暴動化について
どのように考えるかを問われたことがあり、
その当時、大筋ではこのように考えた。
今回の件は都市部で発生した問題だ。
さらに、学生を中心にした運動のようである。
要するに、これは中国における高度教育を受けた者達によって発生した暴動であるだろう。
彼らは天安門事件後の反日教育をダイレクトに受けた層であり、
また、経済的にも恵まれた層であるだろう。
つまり、これは彼らの生存にかかわるような深刻な問題から発生したものではない、
長年にわたり刷り込まれてきた、思想教育によって生じたものであり、
これが中国国民の総意と見るのは危険だ。
むしろ、中国が真に抱えているデモ、暴動などの市民運動は、
代表的にはウイグルやチベットであり、
あまり報道はされていないが、農村各地で起きているという、
農民による対政府デモ、暴動であろう。
そのため、むしろ中共政府としては今回の暴動はいい隠れ蓑になったのではないだろうか。
しかしながら、政府は今回の暴動に対し、ジレンマに陥っているのではないか。
つまり、これ以上の過激化は国際社会からの非難を買ってしまう。
しかし、これらの運動に対し、やめろといってしまえば、
それは愛国心に燃え、行動を起こしている者達の怒りを買う可能性があり、
その矛先は中共一党支配に向かい、天安門の再来を起こしかねない。
(その後、上海で出会った留学生によると、
 中国における出世コースである共産党入党を狙ったパフォーマンスだ、という話も。
 彼が実際に見に行ったところ、記録部隊おり、
 それに使われていたのはソニーやパナソニック製のカメラだったそうです。
 うん、信念ねえな、こいつら。)
それがあの謝罪しているようで謝罪していない、
なんとも曖昧な態度となった理由ではないか。

後半部分は蛇足だが、
そうなのだ、まさに日本人である私に侮蔑的な態度をとるのは
高度な教育を受けた者達なのだ。
あるときスターバックスに行ってみた。
ここでバイトをしているからといって高度教育を受けているとは限らないが、
英語を話す店員は中国においては知的エリートである可能性は高いと思う。
そこの店員は私が日本人とわかると見下したような態度とってきた。
「Are you Japanese?」と妙に間延びした発音で問いかけてきて、
私がそうだと答えると、鼻で笑い、
これはどこでもそうだが、ぽいと釣りを投げてよこしてきた。
正直、殴りたい。
北京で滞在していたユースのスタッフもそうだ。
彼女も英語を操る。
そして私に対する態度と欧米人に対する態度が明らかに違う。
欧米人と話すときは愛敬を振りまいているのに、
(これは東洋人の欧米人に対するコンプレックスも作用しているかもしれないが)
私と話すときはむすっとしている。
正直、ひっぱたきたい。
もちろんこれらのことも私の主観的な感情、また感想に過ぎない。

しかし、教育というものは恐ろしい。
人間が先天的に思想などというものは持っているわけはなく、
それらはすべて後天的に与えられたものに過ぎない。
だからこそ、反日教育を刷り込まれた層が実際に国の中枢に入り、
日本と関わり合っていくかと思うと空恐ろしい。
意外に日本国内で自虐史観、反日教育、報道を受けている日本人と馬が合うかも。

 
 人でにぎわう、夜の天安門広場。
 天安門事件後に中国で行われている教育が、
 今の事態に発展しているとしたら、
 とんだ火の粉がふりかかったものだ。
 後世に憂いを残さぬためにも毅然とした態度をとりましょう。

上海

2005年08月01日 | Around the world 2005-2007
 
 玉ねぎタワーとたけのこタワー
 (正式名称、東方明珠TV塔と金茂タワー)
 
 
 
 すぐ裏に行けば、生活の場もある。

 

 

 
 賭けているのだろうか、怒声が飛び交っている。
 トランプを出す勢いが半端じゃない。

 
 ん~、いい味だしてんな~。

 
 こっちのおじいはなんかかわいらしいな。

 
 近代的なビルが立ち並ぶ一画に。
 町並みを保存する動きがあるようです。

 
 上海最大の繁華街、南京街の夜。
 すごい人が行きかっている。