中国はどこに行っても建設ラッシュだが、
その中でも上海の勢いは凄いものがある。
前を見ても、後ろ見ても、右、左、どこを見ても、四方八方に建設現場がある。
交通渋滞、人の多さも加わって、
町中にスモッグが立ちこみ、息苦しさを感じるほどだ。
霞んで先が見えない。
ところで、高層ビルが立ち並ぶ一画にぽつんと廃墟と化した建物が残っていたり、
あたりの家は壊されている区画にまだ人が住んでいたりと、
地上げが行われていた雰囲気がある。
住んでいる気配が。
浦東地区の一画にぽつんと。
私が好きな映画のひとつに故伊丹十三監督作の「マルサの女」があるが、
その続編は日本のバブル期に行われていた地上げの凄まじさを題材のひとつにしたものだった。
体面的には社会主義国家である中国において、
地上げという概念があるかどうかはわからないが、
いずれにせよ相当強引な区画整理があったことは確かなようだ。
確かに高度成長期にはそういった行政による強引な都市計画は、
どこの国においてもあることかもしれないが。
それにしても中国の国内格差の大きさには驚きを通り過ぎて、心配すらしてしまう。
町の小さな範囲の中に、片や快適なアーバンライフを送っている人々がおり、
片やスイカの切れ端を1元で売るなどして、少ない現金収入で生計を立てている人々がいる。
現在のような高度成長期には、それでもパイの分配が多かれ少なかれあり、
また、豊かな生活へのビジョンは貧困層に対して、モチベージョンを提供しているかもしれない。
しかし、中国バブルの崩壊が囁かれて久しい昨今、
本当に崩壊した時には限られたパイをめぐる争い、
そして、そのわずかな希望すら閉ざされてしまった人々の怒り、憎しみは
大きな社会不安になりそうだ。
ある雑誌の記事によれば、上海のマンションは多くが投機対象になっており、
人が住んでいないという。
確かに、言われてみれば、オフィスビルもあまり灯りがついていない。
短期間にこれだけ大量のビルを供給して、
それに応じる需要が同時に存在するとは、ちょっと私には想像できない。
五輪、万博後、砂上の楼閣はどうなるだろうか。
夜の外難。
あんまり灯りついていないような。
光が強ければ、また影も強いもの。
その中でも上海の勢いは凄いものがある。
前を見ても、後ろ見ても、右、左、どこを見ても、四方八方に建設現場がある。
交通渋滞、人の多さも加わって、
町中にスモッグが立ちこみ、息苦しさを感じるほどだ。
霞んで先が見えない。
ところで、高層ビルが立ち並ぶ一画にぽつんと廃墟と化した建物が残っていたり、
あたりの家は壊されている区画にまだ人が住んでいたりと、
地上げが行われていた雰囲気がある。
住んでいる気配が。
浦東地区の一画にぽつんと。
私が好きな映画のひとつに故伊丹十三監督作の「マルサの女」があるが、
その続編は日本のバブル期に行われていた地上げの凄まじさを題材のひとつにしたものだった。
体面的には社会主義国家である中国において、
地上げという概念があるかどうかはわからないが、
いずれにせよ相当強引な区画整理があったことは確かなようだ。
確かに高度成長期にはそういった行政による強引な都市計画は、
どこの国においてもあることかもしれないが。
それにしても中国の国内格差の大きさには驚きを通り過ぎて、心配すらしてしまう。
町の小さな範囲の中に、片や快適なアーバンライフを送っている人々がおり、
片やスイカの切れ端を1元で売るなどして、少ない現金収入で生計を立てている人々がいる。
現在のような高度成長期には、それでもパイの分配が多かれ少なかれあり、
また、豊かな生活へのビジョンは貧困層に対して、モチベージョンを提供しているかもしれない。
しかし、中国バブルの崩壊が囁かれて久しい昨今、
本当に崩壊した時には限られたパイをめぐる争い、
そして、そのわずかな希望すら閉ざされてしまった人々の怒り、憎しみは
大きな社会不安になりそうだ。
ある雑誌の記事によれば、上海のマンションは多くが投機対象になっており、
人が住んでいないという。
確かに、言われてみれば、オフィスビルもあまり灯りがついていない。
短期間にこれだけ大量のビルを供給して、
それに応じる需要が同時に存在するとは、ちょっと私には想像できない。
五輪、万博後、砂上の楼閣はどうなるだろうか。
夜の外難。
あんまり灯りついていないような。
光が強ければ、また影も強いもの。