旅しながらやってます。

写真を撮ったり、山に登ったり、生活したり、旅しながらやってます。

ジャカルタ バジャイ

2010年09月02日 | 2010 Indonesia
インドを旅したことがある人なら三輪タクシーのオートリキシャに乗ったことがあると思う。
あれはインドのメーカー、BAJAJ(バジャイ)が作っているものだ。
インドネシアにも三輪タクシーがあって、バジャイ製のものを使用している。
で、この国では名称はメーカー名をそのまま使って、「バジャイ」と呼ばれている。
ちょっとした移動に便利。距離に応じて、大体の料金を払う。
歩いて10分ぐらいの距離で5000ルピアぐらい。


大通りは走れない規制があるみたいだけど、ちょっとした移動に便利なバジャイ
ちなみにインドネシア人は歩いて5~10分ぐらいの移動にも使うらしい。
基本的に歩くのが(めんどくさいことが)嫌いな民族性だそうで。


バジャイドライバー。
前を通り過ぎると乗るのが当たり前のように声を掛けてくる。
見習いたいぐらいポジティブだ…。


ジャカルタ 夜の屋台

2010年09月01日 | 2010 Indonesia

インドネシアも屋台外食文化の国。
今はラマダン(断食月)なので、その日のラマダンが空ける時間帯になると一斉に活気づく。



こちらはバナナや豆腐を揚げている屋台。
ちょっとしたおやつ感覚のものもある。

ジャカルタ バンタルグバンごみ処理場

2010年08月30日 | 2010 Indonesia
ジャカルタ中心部から南東に約30km、西ジャワ州、ブカシ(Bekasi)市、バンタルグバン(Bantar Gebang、表記によってはバンタルゲバンとも)にごみ処理場がある。
ここは人口1000万人のジャカルタから毎日掃きだされる大量のごみを一手に引き受けるごみ処理場だ。
そして、ごみが集まると同時に、いわゆるスカベンジャーと呼ばれる再利用可能な資源ごみを集め、それで生計をたてる労働者たちも集めっている。
彼らはひっきりなしに集まってくるごみの中から、ビニール袋、ペットボトル、プラスチック容器、そしてビンなどを回収する。
そして、それらを洗浄した後、リサイクル品として業者に引き渡す。
ビニール袋で1キロ当たり大体、4000~5000ルピア(約40~50円)になるそうだ。

自分はインドネシアの日本語新聞、じゃかるた新聞の記者からここの存在を聞いて行ってみた。
ごみ処理場といえば、かつてフィリピン、マニラにあったスモーキーマウンテンが有名で、他の人から聞いた話によれば、バンタルグバンはそこまでの規模ではないとか。
しかし、こういったごみ処理場初体験の自分にとってはかなり衝撃的な現場だった。



バンタルグバンごみ処理場。
シャベルカーがごみを掘り起こす瞬間を狙って、ごみに突っ込んでいく。


ごみ処理場は、ごみが積み重なって山のようになっている。
ごみ山の内部で。


ごみの洗浄風景。
洗剤を使用して5名ほどで洗っている。


阿鼻叫喚状態のハエの乱舞。
蝿がたかっているところに知らずに足を踏み入れると体を覆うほどのハエが辺りを飛び回る。
基本的にはハエごときでは動じないけど、あの数でこられると…、思わず悲鳴をあげてしまったりした。
そして、もはや表現不可能な強烈な悪臭。
しいて言うならば、下水処理場の臭いを濃縮し、ワキガと腐った乳製品、トロピカルフルーツを混ぜたような臭い。
それが風に乗ってやってくる。ごみ山の内部に入り込むともはやマスクをしてようが何をしていようが構わず、臭いは鼻に入り込んできて、逃げ場所はない。
本当に耐え難い。臭いものを嗅いだり、見たりすると咳き込んで涙が出てきませんか?
あれが連続で続いて、のど元まで汚物がこみ上げてきた。
大げさなといわれるかもしれないけど、頭の奥に訴えかけてくるような臭いだ。
この場いてはいけないと脳が無条件に指令を出してくる。
しかし、ここで働いている人たちは基本的には臭くないらしい。
いたって普通に作業をこなし、時にはくわえタバコでごみ集めをしている。
自分も臭いの強烈なエリアに突入してもしばらくたつとある程度、その臭いに慣れてくる。
人間はなんにでも慣れることができる。凄いね。



歩く場所はすべてごみで埋まっていた。


普段はなんとも感じてなさそうな顔をしているが、
さすがに不意打ちを食らうと臭いらしい。


作業用のシャンベルカーなど重機が間近に行きかっている。
不意にごみが降り注いできたのかよく叫び声があがっていた。
2006年にはごみ山が崩れて、3名が死亡、多数行方不明の事故も発生している。


しかし、ここが劣悪な環境であることには変わりない。
しかもここでごみ集めをしている労働者たちは、職住一体で、労働者によってはこのごみを埋め立てている真横に住居を構えている人たちもいる。
あたり一面をごみだらけのところにバラック小屋を建てて生活しているのだ。
バンタルグバンは一時期、周辺住民から悪臭や地下水の汚染を理由に閉鎖を要求され、実際にブカシ市長が投棄の阻止に打って出たこともある。
自分もオジェック(インドネシアのバイクタクシー)でここを訪れたとき、ドライバーから水は飲むなよと念を押された。

確かに見る限り住環境は悲惨。
ただ、身なりを見る限り全体的にはそこまで貧しいというわけではないらしい。
中にはバイクを持っている人なんかもいるし、アンテナが立っている家もちらほら見える。
子供も結構、新しいものを着ているし、それにみんな結構楽しそうに仕事をしているのだ。
自分が作業風景を撮っているとあちらからポーズをとってきたりするし、笑いながら話しかけてきたりもする。
それは職種や経済状態と関係なく、インドネシア人のメンタリティの問題かもしれないけど。
とりあえず、インドネシア経済は現在、絶好調らしい。空前の消費ブームだとか。
消費が増えれば、ごみも増える。
ごみが増えれば、ごみ集めで生計を立てている人たちの収入も当然あがる訳で、この人たちの懐具合も以前に比べれば少しは豊かになっているみたいだ。



住居はごみ山と隣接している。


集落内部。
ぬかるむ地面への対策かサンダルが一面に敷かれていた。


作業休憩中。

まあなんにせよ、ショッキングな場所、だと思う。
行きたい方以下のルートでどうぞ。

【行き方】
ジャカルタ中心部より
→トランスジャカルタでブロックM(BlokM) 3500ルピア
→AC05 or AC28バスでブカシ(Bekasi) 所要1~2時間、6500ルピア
→ミクロバス11番でバンダルグバン(Bantar Gebang) 所要30分~1時間、4000ルピア
→オジェックで現地 所要15分、10000~20000ルピア(要交渉)



夕暮れの仕事風景。


作業は夜まで続く。

じゃかるた新聞

2010年08月30日 | 2010 Indonesia
インドネシアで発行されている日本語紙「じゃかるた新聞(The Daily Jakarta Shimbun)」に写真、記事を掲載していただきました。
2010年8月30日発行の1面、7面に掲載されております。
ジャカルタ郊外にあるバンタルグバンごみ処理場に関する内容です。

今回の掲載に当たり、草野編集長をはじめ、社員の皆様にご指導、ご協力いただきましたこと感謝申し上げます。
また、石田礼記者の協力がなければ今回の掲載はありませんでした。
改めて御礼申し上げます。
礼君ありがとう。

ブログでは猿渡の個人的体験と他の写真も含めて掲載したいと思います。


2010年8月30日1面


2010年8月30日7面



ジャカルタ トレインサーフィン

2010年08月28日 | 2010 Indonesia
ジャカルタの景気は今、絶好調とのことで、市内の発展ぶりには目を見張るものがある。
それに伴って渋滞もすさまじい。
他の途上国の例に漏れず、交通ルール、というか車線変更に対する考え方があんまりないからかそれが渋滞に拍車を掛けている気がするけど…。
ひどいときだと平均時速10kmぐらいだろうか。
で、電車なら渋滞は関係ないだろうと思って乗ろうとしたら、こんな有様でした。


電化されているので上には当然、電線が走ってます…。
ぶつかったら怪我じゃすまないでしょう。

インドネシアにきています

2010年08月27日 | 2010 Indonesia
インドネシアにきています。
インドネシアにきた理由は、ユーラシア横断の旅をしていた時に出会ったレイ君についでだから会いに行こうぐらいの気持ちだったけど、レイ君の家に居候をさせてもらい、居心地のいい環境いるとずるずると滞在を伸ばしてしまう悪い?クセが既に発生している…。
ただ、実はインドネシアは初めてきたけど、中々、新鮮な感じ。
東南アジアの他の国と大体は似た印象だけど、東南アジアでムスリムが多数を占める国は初めてだ。
中東のイスラム国家と違い、アジア人の曖昧な感じ宜しく今までのイスラムの印象とはまた違ったムスリム的な感じが面白い。
さらにインドシナ半島のツーリステックな感じと違い、英語を話す人が極端に少ないから、逆にそれが面白かったりする。

長い滞在の割りには、体調不良でグダグダしてた期間も多く、また特殊な場所に何回かいっていたこともあり、全体的な印象はよくわからないままだけど、とりあえずは好印象。
人はフレンドリー、さらに個人的にはインド的なカオス感があって自分好みの場所だ。
ジャカルタとその周辺のみだけど。

しかし、3週間インドネシアにいるのに、バリ島も、有名なボロブドゥール遺跡もいかないでジャカルタだけにいるのは…、中々いないでしょう、そんな人。

とにかく次はインドに飛びます。




タナーバン(Tanah Abang)地区の庶民街で。
久々の海外旅、やっぱり楽しい。