ファミリー メンタル クリニック

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読み書きそろばん その2 学習障害は誰?

2008年02月15日 | 児童精神医学
昨日のエントリでコメントをいただきました。実は自分が考えていることと少し重なることがあったので補足します。
読み書き特に書くことが苦手な子がいます。

・・・子どもが小学1年生の時授業参観を見ました。担任は漢字を覚えるときクラス全員でたて・たて・よこ・よこ・ななめ・てんとか歌のように声に出し手を大きく動かしていました。
これは結構良い方法だと思いました。

また,昔の書道でやったような記憶がありますが,お手本の上に半紙を置きなぞって書いた気がします。
それを1画1画丁寧に書いていく方法は良いだろうと,受診したことお母さんに説明しました。

さて今,6年生の子がいるとします。

読み書きが苦手で漫画も読まないようです。
低学年の漢字が少ない童話から読む練習も必要かもしれません。すこしずつステップをあげることも必要でしょう。
ぼくらゆとりのない教育時代に 漢字の成り立ちを教師が教えてくれました。山とかの象形文字の意味,水を意味するときはさんずい(氵)を使うとか・・・・
高学年になると熟語の成り立ちとか,目だけでなく知識としての情報も漢字には詰まっているはずです。読み書き障害の場合は耳からの情報を補足することは重要だと思います。

小学校1年から読み書きが苦手でカタカナになるととまどっていたでしょう。
この子が学習障害だという診断は不要で,誰がどう見てもうまく書けないのです。
それに気づかない教師が学習障害としか言いようがありません。
教師としての認知障害があるとしか思えません。

6年間ある意味でほったらかしたとは言わないにしても,もうちょっと個別な支援をしてくるべきだったのではないでしょうか。(今も多少行っているようですが,この6年間は何だったのだろうかと思います。)

教育の素人のぼくらでも色んなアイディアは出ます。実行するかどうか担任の力量でしょう。


尚,更に補足すると,今週になり,近隣の市町村から 特別支援教育のヘルパー養成のため診断書を出すように言われた,急いで作成して欲しいと電話が続いています。
この子たちが学校で困っているのは2月になって出てきたわけではないでしょうし,予算の絡みで言えば10月には話題となるはずでしょうに。

またこれは自分の勝手な意見ですが,特別支援教育はあくまでも教育のレベルで扱う事柄なので,教師が主導で児童の評価をし特別支援教育コーディネーターと相談し校長経由で教育委員会にあげればすむ話でしょう。
中には医療が必要な子もいますが,それは診断書を出して下さいという事柄ではないでしょう。
どうも県内では特別支援教育という言葉が誤解されているようにしかか思えません。

特別支援教育の本筋を理解していない教師はやはり学習障害と言われても仕方ないでしょう。
・・・昨日はビデオ撮影をされているにもかかわらず,ついついそんなことまで言ってしまいました。
社会福祉協議会の講座で。これってボクも学習障害かな(笑)

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