ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

心の課題 白石潔 読み返している講義前 その4

2015年10月26日 | 児童精神医学
心の課題 白石潔著 p103 から抜粋

思春期を迎えた<不器用な子ども達>は、自分でも様々なことに対して、「どうしたら上手くいくのか?」が分かっていません。
家族をはじめ学校の先生達も途方に暮れることが多くあります。
そして、家庭でも学校でも厳しく注意指導されることが頻繁に起こります。
しかしながら、ほとんどの場合、厳しい指導では良い結果が得られないので、中学校では放任状況になります。
家庭でも上手くいかず、酷い場合は家庭内暴力や夜間外出、非行やシンナー吸引に至るのです。
<達成感>が得られず、<自尊感情>や<自己肯定感>も支えられず、
傷つき自信を持てない子ども達は、向こう見ずな突っ張りで大人達に反抗を重ねます。
この現象は、不器用な子ども達の助けを求める<叫び声>なのです。

 疎外感を感じて不登校に陥り家に引きこもってしまう子どももあれば、
心の癒やしを求めて自分に似た境遇の子ども達との出会いを待っている子どももいます。
出会い系サイトを利用して人との出会いを期待したり、自分の在り方に嫌悪を感じてリストカットをしてしまう子どももいます。
 効果が出やスリマンツーマンの学習方法や、対人関係,環境適応のためのワークショップが必要なのです。

抜粋終了

発達障害のある子たち、自然に学んでいく子たちと違って、スキルを教えていく必要がある。
柔道で最初に受け身を教えるように,まず教える事が必要だ。
何も教えないで,何で出来ないんだ! と怒られてばかり.
理不尽この上ない。

サッカーでも叱って,強い指導を加えて強くなるなら,日本人的なサドマゾ的メンタリティーでワールドカップで優勝していることでしょう.
そう、監督も外国から呼んでくることもない。

かつて 軽度発達障害 という言葉が使われた。
このように見た目には何ら問題のないような子たち,外来で説明するのは 常に自尊心 自己評価の問題だ.
逆に言えば、自尊心の発達を考慮しない児童臨床家の云う事は 信用出来ない。
と、勝手に俺は思い込んでいる.

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