ファミリー メンタル クリニック

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結局3ヶ月待ちになってしまいました 発達障害の診断

2015年07月29日 | 児童精神医学
厚生労働省は発達障害診察を協力する医療機関を、地方自治体で準備するように通達を出している.
発達障害者支援センターは、その流れで出来た。
沖縄県内でも研修会を開催し,受講者も多く、
同センターが発行したパンフレットでは 沖縄県内の精神科医療機関を中心に最低でも15ヶ所以上が発達障害の(条件付きながら)診断、治療を行っている。
(と、リストには提示されている)

ふぁみめ は そのリストに載せないでくれと 掲載を拒否した。
発達障害の診断が出来ますか、それなら未だ良いが,どうして診察してくれないんだ と最近はクレームが来る。
こんな状態でリストに載せると,更にクレームが増えると,小心者の俺はビビっているのだ。

新患を18歳未満に制限しているが,それでも新患は1ヶ月待ち。
さ、1ヶ月経ち診察しました。
発達障害が疑われます.
でも最低でもIQ検査だけはしないといけない。
零細企業なので、常勤心理士は1人だけ。
そのひとりが検査を一手に引き受けている.
午後は予約をした新患の予診,それから予約した人のカウンセリング。
午前の時間に検査を入れる。1日1人しか検査出来ない.
しかし、新患はドンドン,来る.
IQ検査が、ついに2ヶ月後にしか(院内で)予約がとれない状態になってきた。

結局は発達障害の診断をするのに3ヶ月かかる。
それなら、センターが発行した精神科医療機関で2ヶ月待ちです,当院は.
と、同じ状況だ.

大学病院も児童の診察をしている。が、週1日だけなので新患予約は2,3ヶ月以上待つようだ。
琉球病院も同様.

当院が待ち時間が短い方だったが,1ヶ月待ちで早いようだと,勘違いされそうだが,結局は3ヶ月待ちになる。
せめて、IQ検査だけでも、他の施設で施行できると,ホントに1ヶ月待ち、もしくはそれよりも早く発達障害の診察がスムーズにいくのだが・・・・

もっとスムーズに診察をしないといけない・・・と本来は零細企業社長の俺が考えることではなくて
沖縄県が考えないといけないことなのである。

いつも言っているが、宝くじが当たったら閉店するつもりの俺に依存している部分は 非常に不健全な構造であることだけは疑いないことだ。

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