WOWOW録画版 恋愛適齢期を見た。
確か1ヶ月くらい前にもダイアン・キートンが主演の映画を見た。
その時はマイケル・ダグラスと、今回はジャック・ニコルソンが共演。
この映画、しょっぱなから笑わせてくれる。
脚本家エリカ(ダイアンキートン)の娘が連れてきた恋人がハリー(ジャックニコルソン)、彼が心臓発作で倒れる。
救急担当医がキアヌリーブス。
この医師は,エリカが書いた脚本,その舞台を全て鑑賞するほどの大ファン。
この三角関係も面白い。
(現実的には絶対にあり得ないだろうという想定も面白い)
世の中,青少年たちは恋仲で盛り上がっているようだが、中年オヤジには 全く面白さが分からない。
いつの間にかジャックニコルソンとダイアンキートンのラブコメディを楽しむようなお年頃になってきたようだ。
脚本家のエリカは、この出来事を自らの舞台脚本に書いていく.
書いていくことで,気持ちを消化し,整理していく。
一方のハリーは,生粋のプレイボーイで、そんな風にみんなの笑いものにされて、気持ちが離れていく。
このハリーの心情変化が,アメリカ映画の隠れテーマは理想自我と自画理想の葛藤を表している。
ちょっと行き過ぎたところは 自己愛性人格障害 って診断する精神科医もいることだろう。
マッチョであり、ステイタスであり、サクセス。
より良いセルフを構築したい。
バイアグラ(本作品にも伏線として出てくる)に代表されるアメリカ医療文化.
俺たちひょーきん族 さんまの 幸せってなんだっけなんだっけ・・・ のフレーズが浮かんで来る。
ただアメリカの俳優問題もあり,日本では,この手のテーマはせいぜい40代くらいの年代だろうが,
本作品ハリーは63歳の設定.(IMDBによると1937年生まれ 映画当時は実際は66歳)
63歳でも、ふらついた生き方をしているじゃん。
そんな見方も出来る。
きっと外来での新型うつ病 と呼ばれている若者の病理だが,
これはきっと10年後には50歳以上も新型うつ病 あるいは 未熟型うつ病と評価され治療が必要な患者さんがどんどん出てきそうな予感を覚える。
この映画で,こんなこと考えるのはビョーキだと思うけど。