ファミリー メンタル クリニック

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発達障害児童を診察するのは本来小児科なのだろうが

2015年08月12日 | 児童精神医学
大体、中学生までは小児科で診察することが多い。
一方で,小児科医は子どもは小さな大人じゃない、と内科医との違いを強調する。

また小児科医は言う.
他の科は病気の診察しかしない。が小児科医は乳幼児健診で唯一健康な身体をフォローする科だとも。

ここでタイトルの発達障害児童について考える.
どうも小児科医は、ADHD ASD LD の診断治療については,遠慮がちだ。
中には,大学病院の小児科医局でありながら,発達障害診断治療は行いませんと宣言しているところもある。
もちろん、大学病院なので小児科でフォローをしないが、児童精神科があるから、そこでお願いすると言うことだ。

また、一般の小児科医クリニックでも同じように発達障害児童の診察をしない様だ。
これは、ニーズはあり、診察はしたい。
けれど、診断するために臨床心理士がいないので、発達の検査ができない。
だから、診察ができないというロジックのようだ。

心理士がいないので診察ができないのなら、これは対策の立て方はありそうだ。
発達検査だけは、外注だ。

常々、俺は主張していることがある。

現在,スクールカウンセラーは学校単位で派遣されている.
ニーズの多いが学校もあれば、1日いても何の相談もなくお茶を飲んで帰って来るだけの心理士もいる。
そのムダを避けるため,学校派遣制でなくセンター方式をとる。
そうすれば、面談が必要な児童,保護者が教育委員会なりを訪れる。
不登校で学校に全くいけない子も面談が可能となる。
また、学校を休みたくない子は今のままセンターから、その時間だけ学校に派遣する形で、
今の方式と並行すれば良い.

センター方式にして、ついでに発達障害が疑われる児童がいたら、
学校から直接心理士が面談をする.
発達検査までは、そこで行う。
検査結果を持参し,近くの小児科医で診察を受ける.
発達障害の診断書だけで済む場合は,この流れでいけるだろう。
治療が必要だと思ったら,小児科医の中でも治療薬を処方する医師もいるだろうから、そこを紹介すれば良い。

1ヶ月待ちのふぁみめの予約を取ることもない。
3ヶ月待ちの児童精神科も、ゆっくり治療が出来る事だろう。

基本的に児童精神科医に頼るよりも,小児科レベルで対応出来るように発達障害臨床は、あるべきだろうと思う。
児童精神科は発達障害の児童以外にも多くの患者さんを診察しないといけないってことを教師は知らないのかも知れない。





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