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島根県庁林業課林業普及スタッフからのお知らせ

島根県の森林の炭素蓄積量は?

2005年11月04日 | 森林・林業のものしり博士
○森林はCO2を吸収し、炭素を固定して成長します。
○木材の主成分はセルロース、ヘミセルロース、リグニンであり、これらを構成する元素のうち炭素が50%を占めています。
○森林の炭素蓄積量は以下の式で算出できます(松本光朗:日本の森林による炭素蓄積量と炭素吸収量:森林科学33,2001,10より)。

 炭素蓄積量=幹材積×拡大係数×容積密度×炭素含有率
  ここで、拡大係数は針葉樹:1.7,広葉樹1.8
      容積密度は針葉樹の平均値:0.37t/m3
           広葉樹の 〃 :0.49 〃 
さらに、炭素量から相応する二酸化炭素に換算するには、
 二酸化炭素量=炭素量×44/12 となります。

○本県の森林の炭素蓄積量を算出してみますと、
 針葉樹:56,819,000m3×1.7×0.37t/m3×0.5=17,869,576t
 広葉樹:29,934,000m3×1.8×0.49t/m3×0.5=13,200,894t
 二酸化炭素に換算しますと、
 針葉樹:17,869,576t×44/12=65,521,779t
 広葉樹:13,200,894t×44/12=48,403,278t
 合 計 11,393万tとなります。
 
 注)本計算は普及員が行った試算です。誤り等ありましたらご指摘下さい。
    


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