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島根県庁林業課林業普及スタッフからのお知らせ

高性能林業機械研修の実施

2015年10月27日 | 森林・林業関係の情報

10月22日・23日島根県中山間地域研究センター及び県有林地内において、林業普及員等を対象にした高性能林業機械研修を実施しました。

県内の林業事業体では、原木の増産を図るため、高性能林業機械等を導入し、労働生産性のアップを目指しており、林業普及員も高性能林業機械に関する知識やその特性を知っておく必要があります。そこで、高性能林業機械を使用した安全で効率的な原木生産を行ううえで必要な基礎的な知識・技術を習得することを目的に本研修を実施しました。

初日は高性能林業機械の安全作業についての座学、スイングヤーダの索張り実習やグラップル操作実習を行いました。特に、翌日のハーベスタやフォワーダに必要なグラップル操作では戸惑いながらも、感覚をつかもうと一生懸命に取り組んでいました。

2日目は実際に現場において、スイングヤーダ(集材)、ハーベスタ(造材)、フォワーダ(運材)の実習を行いました。

使用機種は、スイングヤーダ:南星IW33、ハーベスタ:ケスラー20SH、フォワーダ:モロオカMST650VDLでした。

(外部講師から機械の説明を受ける参加者)

(スイングヤーダの荷掛作業)

スイングヤーダの実習では、思ったところに搬器を下ろすことの難しさや、荷掛手の搬器誘導能力により、集材量が大幅に変わってくることを身をもって体験することができました。

(ハーベスタの造材実習・写真撮影用にキャビンのドアを開けています。)

 ハーベスタを使用した造材実習の前に材を掴む練習を行いました。昨日のグラップルと異なり、操作レバーに多くのボタンがあり、その使い方をマスターするまで時間がかかっていました。

ハーベスタでの造材作業は操作に慣れてしまえば簡単に行え、参加者はスムーズに操作していましたが、その前段の材を掴むことが難しいようでした。

(フォワーダの操作実習)

フォワーダのグラップル操作はハーベスタと異なり、足のペダルを使用するため、頭の中を切り替えて行う必要があり、参加者も悪戦苦闘していました。

(ハーベスタとフォワーダの連携作業)

研修を終了し、参加者からは「実際に高性能林業機械を操作したことで、その機能や特性を理解することが出来た。」「座学で安全面の話を聞き、実習で実物を操作することで、その内容がよりわかりやすくなった。」「機械の能力を体感することができ、現場で作業する方と話をする際の距離を縮めることが出来そう。」などの感想があった。

外部講師からは、「県職員には機械の特性や安全な操作について学んでいただくとともに、機械を遊ばせないように効率的に稼働させるための人づくりを進めて下さい。」と参加者に対するエールをいただきました。

参加者からの感想は非常に参考になったとの声も多く、今後も林業普及員の資質向上と森林総合監理士となるべき人材の育成に向け、高性能林業機械の研修を実施したいと考えています。



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