スギ床材へのオイルフィニッシュ塗装体験を行いました。

今日１１月５日は、県民の森で「森の手入れ研修（間伐編）」がありました。
普及員の私は、午前中の時間を頂き、研修生の方に「木材と環境」をテーマにお話しさせて頂きました。その後、表記の体験をしてもらったのですが、この目的は木材を床材に使用する場合でも、その塗装の仕方によって、木材の良さが生かされたり消されたりすることがあるため、スギ床材の良さを生かす塗装方法として、自然の植物油を原料とした自然塗料を使って、オイルフィニッシュ塗装を体験して頂きました。
市販の建材はポリウレタン塗装されたものが多く、木材の表面に塗膜を作るため、木材に傷や汚れは付きにくくなりますが、反面、素足や素手で触れたとき、その接触によって主観的な緊張感や抑鬱感あるいは疲労感を与える傾向が強いようです。一方、オイルフィニッシュ塗装は木材に浸透して固まるため、触れたときの触感は無塗装の木材表面に近いです。
このことから、私達の生活の中で例えばスギ床材を使用する時には、生理的にも優しいオイルフィニッシュ塗装が好ましいと思われます。
なお、詳細につきましては、宮崎良文著「木と森の快適さを科学する」林業改良普及双書№１３９をご覧下さい。
一所懸命塗装したので、写真を取り忘れました。ご勘弁下さい。