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島根県庁林業課林業普及スタッフからのお知らせ

木表と木裏

2005年11月21日 | 森林・林業のものしり博士
「木材は樹心から遠い方の面を木表といい、樹心に近い方の面を木裏という。針葉樹の場合、木表の面に現れる節は木裏の面に現れる節より大きいが、その数は少ない。木表の面は光沢も良く、逆目が立ち難いので、見え掛かりになる面に木表を出すように使うのが普通である(以上は全国林業改良普及協会発行「林業技術ハンドブック(1998)」からの抜粋です)。
皆さんは例えば住宅の床にスギ板を施工する場合、木表と木裏のどちらを上にしたら良いと思いますか。この答を以前、こびき職人さんからいただきました。その答は、丸太を製材するときは、丸太の繊維を鋸挽きにより切っていくことになるが、そこで得られた板目板の繊維は、木表側から木裏側へ向かっている。施工直後は問題ないが、年月がたつと柔らかい早材部が減ってきて、硬い晩材部が浮き出てくるので、木裏を上にして使うと、硬い晩材部のところにささくれができてよろしくない。だから昔から床板は木表を上にして使っていますよというお話しでした。
逆にタンスや家具あるいは昔の大工さんが建てた家は木裏を見え掛かりに使っているそうですが、その答は以下のアドレスにありました。
http://www.fureai-yukan.jp/wood/kataribe_05-06.html#d05


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