山-木-人@育てる.川本/

西部農林振興センター 県央事務所 林業普及第一課・第二課 からの情報提供

vol.29 「崩れない道づくり」とは?・・・・・・

2009年11月12日 | 研修
11月6日、島根森林管理署(9名)・独立行政法人森林総合研究所松江水源林整備事務所(9名)・島根県の職員(9名)が参加した「崩れない道づくり」現地検討会が開催され、当事務所からもF専門林業普及員とH主任林業普及員が参加しました。

平成20年度に同メンバーに(社)島根県林業公社を加えた4団体で、島根県内で推進するべき作業道開設の考え方を統一した「しまねで目指す道づくり」なる冊子を作成して以来、お互いにレベルアップするとともに、民国連携で事業面の連携にプラスしてソフト面での連携を強化していこうという目的で今回の検討会の開催となりました。当日は松江水源林整備事務所が奥出雲町横田地内において、拡大造林に併せて開設している作業道で開催されました。


 島根森林管理署・松江水源林整備事務所・島根県の3者での研修会

作業道が壊れる原因は●水●土の置き方●ルート選定であり、このことを念頭に置いて開設する必要があります。

  水の処理場所を誤ると盛土が流出する

具体的には。松江水源林整備事務所のY主幹から崩れない道づくりのポイントは
①水処理を考えた路線選定
②水処理・土処理を考えた施工
が必要であり、
道下の木は極力残す事、急斜面では法尻に丸太組を施工し土を下に落とさないなど施工上の注意点の説明がありました。道中ではより具体的な内容の意見交換を行い
有意義な研修会となりました。


  路面水は盛土に流さず、地山に流す。そのため路面に勾配を
  付けて路面水を誘導する。


  谷部に施工された洗越工
 
研修の最後には、”我々が学び、オペレーターに現地で指導しよう”と意思統一があり、そのためにも、本物の作業道を見て、繰り返し指導し、再度本物の作業道を見ることによって、お互いにレベルアップを目指すことを確認し合いました。

私は林業普及員という職務でありながら、ルート設定の経験が無く、皆さんへ指導するだけの実力はまだ持ち合わせていませんが、本物の作業道を見て、自分自身のレベルアップに努めたいと思います。

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