山-木-人@育てる.川本/

西部農林振興センター 県央事務所 林業普及第一課・第二課 からの情報提供

vol.31 集落を獣害から守る~中倉集落緩衝帯の取り組み~

2009年11月26日 | Weblog
 「緩衝帯」とは、人間と野生鳥獣との境界線のようなものです。野生鳥獣の棲みかになりうる集落周辺の手入れ不足の人工林を間伐したり、放置竹林を整備することで、人間の居住空間と野生鳥獣のテリトリーの棲み分けを行うことが目的です。

 中倉集落は、川本町中心部近くの山の高台に位置し、戸数は約20戸で、周囲を山林に囲まれており、サル等の鳥獣被害が以前から問題となっていました。そこで、対策として、昨年秋、県モデル事業により集落周辺の農地に隣接する森林や竹林を伐採し「緩衝帯」を設置しました。これにより、今年8月以降はサルの出没が激減したと言われています。しかし、切った竹を運び出すことができず、そのまま残っており、新しい竹が生えてきても継続的に管理することが困難であるため、今回ボランティアを募集し、伐採後の竹を運び出し、チッパーにかけて粉砕する作業を実施しました。

         【自治会長による作業説明】
 当日の参加者は、総勢24名。当事務所からも3名が参加。遠方は広島県からやってこられました。


            【作業中です】
 伐採されて折り重なっている竹、バラバラに玉切ってある竹をまずは何カ所かに集めます。


            【クレーンによる集材(竹)】
 集めた竹をワイヤーでくくり、ユニックのクレーンでチッパーのある広場へ持ち上げます。


            【本日の作業終了】
 昼の休憩をはさんで、朝9:30~15:30まで目一杯作業しましたが、全部の区域を終わらすことはできませんでした。でも、斜面上のほうは何となくきれいになったかな?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。