JUON NETWORK イベント報告

各地で行っているイベント・ボランティア活動を
紹介いたします。

四国のへそ 森林の楽校2017

2017-09-12 | 四国のへそ 森林の楽校
9月12日(火)に
徳島県三好市で行われた
「四国のへそ 森林の楽校」の報告です。

18名(内地元11名)の参加がありました。


参加者の声


9/12に四国のへそ森林の楽校2017が行われ、参加させていただいた。

徳島大学生協で使用している樹恩割り箸。
生協のお弁当を食べる際などに用いられており、徳島大学生にとって馴染み深いものである。
今回の森林の楽校では、この樹恩割り箸を通し、森の大切さや林業の現状について学習した。

バスを降りると、広大な山々と清らかに流れる谷川に迎えられた。
徳島県三好市のセルプ箸蔵。緑が広がるこの地で樹恩割り箸は作られている。
ここではまず、座学にて林業とJUON NETWORKについて学び、
のちに割り箸の生産工程見学を行った。
ここで印象に残ったのは、樹恩割り箸が林業と福祉の連携によって製造されているということだ。
このセルプ箸蔵には障害者も働いており、障害者の就労の場としても機能している。
国産の材木を利用することで、国産木材の需要拡大と林業への理解を促しながら、
障害者とのパートナーシップを築き、ノーマライゼーションの実現に取り組む理念に魅力を感じた。
我々が何気なく使っている割り箸の背景にこのような取り組みが隠れていると知り、
深い感慨を抱いたものである。

午後からは大学の森に移動し、実際の林業の作業体験と山城もくもくの訪問を行った。
今回はあいにくの雨天で木の伐採体験はできなかったが、
代わりにチェーンソーや機械を用いた薪割り体験を行った。
薪割り作業は非常に重労働であったが、私にとって初めての林業体験だったと思う。
作業を通し、実際の山仕事でどんなことをするのかを知るとともに、
自然の恵みを実感することができた。
最後に訪れた山城もくもくでは、先進的な木材技術・木材利用を学んだ。
こちらの会社ではJパネルをはじめとする木材加工と、それを利用した製品の販売が行われている。
なんと、木で音楽スピーカーが作られているのだ。
Bluetoothでの音楽再生が可能なこちらの商品は、
その画期的な発想と木材が織りなす美しいデザインで注目を集めている。
時代に合わせた林業の展開が、課題解決の一端を担うのだと感じた。

今回の森林の楽校では、林業への理解が深まったともに、
林業を取り巻く様々な課題を見つめ、未来について考えることができた。
今、日本の一次産業は危機にある。
我々にはあまり馴染みのない林業だが、目をそらさず問題を見つめ、
このままだとどんなこと未来が待っているか?
何をどうすれば未来が変わるか?と考える機会を持つことが必要だと感じた。
また、この研修で森と親しむことの大切さを知ることもできた。
おそらく割り箸を使うたびに、私はあの三好の森を思い出すのだろう。
これからも森を忘れないでいたいと思う。

森、地域、人をつなげるJUON NETWORK。
小さな力ではあるが、今後もこの輪の中で、活動に貢献してゆきたい。
この度は貴重な体験をありがとうございました。



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