もうちょっとかな・・・?

2012-03-17 00:50:20 | チタン関連
チタン合金によるカスタム・アバットメントを作製しました。

ジルコニアで作製すると強度的に不安な症例でしたので、チタン合金で作製することになりました。
予定としてはこの上にジルコニア・ブリッジを作製することになっています。


まぁしかし、いつもながらチタン合金のミリングは手間ひまがかかります。
軸面の長い症例は特に・・・。


で、何が「もうちょっと」かと言いますと・・・。


単なる金属製のアバットメントじゃ面白くないという事でGold Hue(窒化処理)をかけてみたのですが、ムラが出てしまいまして・・・。


実は、チタン合金への窒化処理はまだ商品化してないんですよね。
純チタンの金属床への窒化処理は商品化済みなのですが。
今回は特別に裏メニューということでやらせて頂きました。


画像のとおり、金色が薄い部分も含め、全体に処理はかかってはいるんですが、まだ少しムラが出やすいので、料金を頂くレベルではないと考えています。
現状でも窒化処理の特性は出ていると思うので、ムダではないと思うんですけどね。。。


色調のほか、摩擦係数の低減によるプラークの沈着防止も期待できますので、歯肉縁下に入るアバットメントには窒化処理のメリットは特に大きいと考えています。


何しろ、窒化処理は温度設定や窒素雰囲気の濃さなどの設定が難しいんですよ。
経験値を積み重ねるほかないですからねぇ。。。
貴重なデータも得られたことだし、今回はこれで良しとしようと思います。





EVANSPRO Dental Laboratory



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