なす日々

何かを成すつもりが、気がつけばこの歳に・・・でも、生きていれば何かは成している。

人様の味

2023-11-30 07:06:59 | グルメ

長年食事作りをやっているとワンパターンに陥りがちである。

人様に食事を作り続けて早35年以上・・・家族だったり他人だったり

自分だけのために食事を作ることが殆ど無い料理人生だった。

 

最初は、難病になった母の代わりに・・・母から鬼のような指導を受けた。

しかも、聞いても「味醂ドボ、醤油シャー」などの擬音語、

できあがっても「愛がないから美味しくない」など、全てが抽象的。

母の口に合わないと食べないので、パン屋で母の分だけ買ってきたり、

まるで、昔の理不尽な師弟関係のようだった。

全て、母の味を思い出しながらの試行錯誤の日々だった。

 

20代前半では、仕事先でおさんどんも受け持つ。

この頃はネットもなく、料理本やテレビ料理などを見る暇もあまりないので

献立の幅を広げるのは、ひたすら、外食時に美味しかった物を分析再現。

ただ、実家の母が、料理上手でスパイス類などもよく使っていたので

余程珍しい物でない限り再現できたのは母に感謝しないといけないかも。

 

結婚してから、すぐに姑と同居になったので(料理は基本私担当)

それなりに、頑張ってきたが、姑亡き後は、何だか気が抜けたのと

息子が偏食(所謂子ども舌ではなく、特性による知覚過敏によるところも多い)で

基本和食ばかり好むので、段々、ワンパターンになってきたのだ。

 

夫はありがたい事に何でも食べる人なので、基本的に文句を言われたことがない。

ただ、食に関しては貪欲な人なので、たまに、珍しい食材が手に入った時や

レシピを見て、美味しそうだったら気が向いたときに作っている。

 

トップ画像も、おまけのレシピ本にあった料理だが

味は・・・少なくても息子にはあまり好評ではなかった。

私は、なるべく最初はオリジナル分量で作る。

そして、次回からは自分の味に変えることが多いのだが、

変えてまで食べる料理でもないな、と思えばそこで終了。

 

これは、料理研究家のせいではなく、好みの問題だ。

 

今まで、再現して、大体味が合うのは、土井善晴さんと栗原はるみさんかな。

まぁ、あまりレシピ再現はしないので、他にも合う人はいるのかもしれないが。

 

大体新しい食材が手に入ったら検索して、大体の特徴を掴んで

今までの経験で合いそうな調理法を試す事が殆どだ。

そして、その方が、家族にも好評の事が多い。

 

でも、たまに人様のレシピ試してみたくなるのよ。