なす日々

何かを成すつもりが、気がつけばこの歳に・・・でも、生きていれば何かは成している。

参作と芸術性

2023-11-16 07:17:36 | 仕事

園児向けの講師仕事のプログラム。

2年に1度同じ事をするのだが、何回やっても、必ず参作を作る。

時間をおくので、手順を忘れたり、多少画材の変更があったり、

勿論ブラッシュアップできる場合もあるからだ。

 

始まりは、こんなに長く続くとは思わなかった?ので

画材も多少寄せ集めから。

画用紙は、他の美術系講座が使っていたのを分けて貰う形で

サイズがちょっと規格外でやや大きい。

これは、白画用紙を除く色画用紙はそのまま購入して貰っている。

仕立てに丁度良いからだ。

 

さて、白画用紙だが、最初は、この大きめ画用紙を使っていた。

ただ、裏表がハッキリしないのが難点。

つまり、凹凸が少ないのだ。

 

児童館側の予算組みもあるだろうから、中々指定できず。

担当者が変わる度に、画用紙も変わる・・・

多分、その時々で安いのを購入していると思われる。

 

ただ、また、最初に組んでいた担当者が戻ってきたときに

その気安さから「できればM画が良いのですが・・・」と言ってみたら

予算的に大丈夫との事で、M画に定着する事ができた。

 

こんな事なら早く言えば良かった・・・

向こうで自動的に補充しているから、中々言い出すタイミングがなかったのもあるが

私も、単純なプログラムばかりだから、と、少々手抜きだったのは否めない。

 

年中年少さん年齢対象なので、その年代の子に技術的に無理なく、楽しめて、

そして、ある程度の完成度があって親子共々満足感が高いプログラム。

水彩関係だけで6パターン。

結構大変なのである。

 

筆、紙粘土、タンポ、版画、デカルコマニー、にじみ絵、バチック・・・

それをどういう形やモチーフで表現したり次の展開に繋げるか等

試行錯誤しつつ、段々、しっかりとしたプログラムになってきたと思う。

 

今回、M画になって、初めてのタンポでのスタンプ画。

水彩の水の量が気になった。

今までより厚みがあるので、多少、水分が多くても大丈夫だろうし、

でも、次の作品の下地になるのは小さめの紙なので、そちらはまずいかな?とか

とにかくやってみないと分からない。

 

2種類の濃度の水彩絵の具を用意して

メインの八つ切りと次回のパーツになる小さめの紙、合わせて4枚。

 

今までの濃さのは、勿論問題無く、どちらも反りがなかった。

水分の多いのは八つ切りは問題なし、小さめの紙はやや反った。

でも、乾いた後、まとめて少し挟んでおけば問題無い程度だ。

 

そして、作品的には、水が多い方が美しい。

スタンプ的(技術的視点)としては、濃いめがハッキリして良いかと思っていたのだが

薄いと水彩画として綺麗なのだ。

今までは、反りの問題が最初に頭にあったのもあり、

美術的視点は、あまり考えてなかった。

 

それに、濃いめのは、すぐに色を重ねればそれなりに自然混色するが

講座の際は、混乱を避けるため、一色ずつ配分するので時間が経ち

混色があまり効果的に出ないこともあった。

水分が多いと、それだけ乾きにくいので

お子さん達の時にも、それなりに混色の美しさが楽しめそうだ。

 

画用紙の厚みが増さなければ、今まで通りだった。

どうしても、優先順位的に、芸術性が後回しになってしまうのだが

やはり、美しさも追求していきたい。