美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

クラス通信 2011年10月4日

2011年10月04日 | クラス通信Ⅳ(A組高2~高3)
◆「リベラルアーツ」という言葉を聞いたことがありますか。
一般的に「教養」「教養科目」と理解されています。教養とはある一定量の知識のことを言うのではなく、この現代社会を構成するあらゆるモノゴトについて、何がどうなっているかという興味、探究心を持ち続ける力のことです。さらに言えば、人として「目に見えない崇高なるモノ」への畏敬の念をどれだけ深く持っているかということです。
目の前にあることでしか物事を考えられない人。広く周辺のモノにまで意識をもって、物事を深く、全体としてとらえることのできる人。
一緒に仕事をしたいのはどちらのタイプですか??

教養とは文化です。文化とは脳を耕し、脳を発展させることです。
今まで存在しなかったことが生み出される活性化した土壌が豊かな文化です。その文化を支え、生み出しているのは人間の理性と感情です。人間の「知・情・意」のバランスの中で文化・教養が形成されます。

現代社会の中で一人一人は社会から大きな影響を受け、その一人一人が現代社会に影響を及ぼし・・・という大きな循環の中に私たちはいます。大学とは、その大きな循環構造の中で人間がどう存在しているのか・・・ということを社会と関わりながら具体的に学ぶ場所です。大学生活の全てが人間としての学びとなります。モノゴトを広く深く受けとめる自分を創ってください。

脳と心を耕し、発展させるためには「読書」が必要です。
本をたくさん読んでいる人には、人間に厚みが伴います。本を読んでいない人の思考・言動は本をたくさん読んでいる人から見ればすぐにわかります。怖いぐらい人間が見透かされます。教養がある、ない・・・ということはそういうことです。読書による人間形成は一生続きます。どうぞ覚えておいてください。

今このことに気づく人と、気づかなかった人とは、10年後、20年後・・・に人間として大きな違いが生じています。関学、関西、日本、アジア、世界・・・と社会は何処までも拡がっていきます。物事を大きなスケールで深くとらえていこうではありませんか。
それが関西学院の目指す「世界市民」です。

「本を読め、友と交われ、汗をかけ」 私の尊敬する先生の言葉です。
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