◆食生活について
「最近の高校生のマナーについては目に余るものがある。食べ歩き、電車内のマナーの悪さ、コンビニの入り口でのジベタリアン、自転車の二人乗り、服の着こなしの悪さ等々……。 原因の一つに《食生活の乱れ》がある。今は、食べようと思えば、どこでも昼夜の区別なく四六時中好きな食べ物が食べられるが、しかし、それが過剰な間食や、不規則な食事時間、あるいはいつでも食べられるということ、食べるべき時間に食べていない状況などを生み出している。食生活の乱れは、発育・発達面では身体的にも精神的にもいろいろ影響を及ぼすので、生徒の思考や生活行動がますますすさむ危険がある。医学的には、栄養不足あるいは低栄養食品などの食生活が続くと、必要な栄養素が不足するために、脳の機能障害が起こり、臆病的・内向的言動・注意散漫・社会性の低下・耐性力低下・欲求不満・記憶低下・攻撃的・衝動的行動等の行動障害及び学習低下などが発症する。」
高等部でも「食」のあり方、例えばパンショップの是非が問われるところです。
休み時間にジュースやパンを食べ歩きする生徒、そして廊下にくずやゴミが落ちても全く気にせず行ってしまう生徒…食の乱れがまさにマナーの低下に直結しています。
4月に実施されたスタディサポートの学習成績と食生活の関係のデータを見ても、朝食を食べていない生徒は成績が低い傾向にあります。「朝食を食べなかった場合、午前中の記憶力及び集中力、学習意欲は、食べた場合と比べると確実に下がる。」
夜寝るのが遅くなり、朝なかなか起きられない、朝食を食べる時間も確保できないまま学校にぎりぎり到着…そんな悪循環を断ち切れるのは自分の意志だけです。
料理は食べ物を味わうと共に、準備してくださった方の愛情を食べさせていただくのだから、気持ちよく食べる。みんなで食事の雰囲気を大切にしたいものです。
作ってくださった方への感謝の気持ち。作ってくださった方の自分への愛情を感じ取る心。そして、他者への深い思いやりの気持ち、感性を育むのが「家庭の食事」です。食事は単に空腹を満たすのではなく人の心を満たしてくれるものです。機械が大量生産したパンや弁当ではなく、家庭で食べる食事を大切にしてください。今きちんとそれができている人は素晴らしいことです。改めてその大切さを意識してください。
「身体の面」、「性格・感性・心の面」、「社会的マナーの面」、「学業の面」…
三度の食事をきちんと食べるというあまりにも当たり前の事は、人間を作る最も大切な行為なのです。社会全体が乱れているからこそ、その乱れに流されずに自分でしっかりと考れるようになろう。
今の健康な自分があることに感謝!
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