美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

クラス通信2005年6月7日

2005年06月17日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)


◆生活の中での判断
 私たちは一日に1000回ぐらい判断をしているらしいのです。その判断の基準がいったいなんであるのか。おそらく、自分にとって「得か損か」。あるいは自分が「好きか嫌いか」「快か不快か」ということだろうと思います。
私たちの人格、人間性はその判断の積み重ねにより形成されます。一日に1000回分の運命の差ができているとも考えられます。
野生の動物は仲間と力を合わせて集団生活し、その集団を乱す判断・行動はなされません。しかし、人間は仲間がどうだろうとか、自分のこの判断・行動が回りにどんな影響を与えるだろうかとかいったことに対して鈍くなってしまっています。自分だけの利益を求める判断・行動は大自然の法則から見ると動物以下の存在といえるのです。
 間違った個人主義の考え方は、「周りに迷惑をかけなければ・・・」「自分で責任をとれば・・・」何をやろうと個人の自由だと言います。
 人間が「得か損か、好きか嫌いか」で判断してきたことへのつけをしっかりと自覚して、人類、地球、宇宙という大きなイメージの中で「善か、悪か」という判断基準を持つようにしたいものです。その一歩が、私たち一人一人の日常生活の中での判断なのです。後から、知識として身につけることのできない大切な精神に高2の今気づいてほしいのです。

◆校外HR ディベート
 自分が「得か損か、好きか嫌いか」を感覚的に感じて判断しているだけでは社会で生きていけません。自分自身の考え方をも変えてしまう論理があることをディベートは教えてくれます。ディベートが役に立つのか立たないのかは、一生懸命やった人にしかわかりません。
勝負なので、同じやるんだったら本気を賭けませんか。本気と本気がぶつかった勝負はすばらしいものを生み出します。準備に時間はかかりますが、精一杯の君の今を出し切ろう。
*『一つの勝負を大切にしない者はすべての勝負を失う』
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