美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

『氷炎』高城のぶ子著

2011年07月04日 | 私の本棚

かつての恋人、氷見子と光介はそれぞれ幸せな家庭を築いていたが、仕事で20年ぶりに再会する・・・

青春時代の思いが蘇り、二人はお互いに惹かれ、恋に落ちていく・・・

お互いの娘同士も仲良くなり、ある日、娘たちの乗る車が事故に遭い、氷見子の娘は大きな傷を負ってしまう。さらに恋人も自分から離れて行き、あろうことか光介の娘に好意を寄せる。そのことを知り、心にも深い傷を負った氷見子の娘の生活は荒れていく・・・

自分に責任を感じ、そんな娘に寄り添おうとする氷見子ではあったが、その思いは娘には届かない。

そんな中でなお、氷見子と光介は密会を重ねる。

しかし、最後に二人が選択した道は・・・

京都を舞台展開する物語は、より濃密な人間関係を浮き立たせている。

 

氷炎
高樹 のぶ子
講談社
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