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いきなりレトロな写真ですが…。
これはある女性が若き日、グライダーに乗り込む前のワンショットです。
今でも空を飛ぶ女性は珍しい、少なくとも私の周りにはいません。
この女性、何となく誰かに似ていませんか?
当たった人には座布団一枚!
これは今は亡き私の母親の写真です。
母は満州(中高生諸君は知っているよね!)生まれの満州育ち、
大連の女学校を出たモダンガールとはいえ、
さすがに女性でパイロットはいかにも珍しく、
当事の新聞で大きく取り上げられたほどです。
終戦後、命からがら日本に引き揚げてきて、
同じく満州生まれの父と結婚、
鳴門に居を構え戦後の混乱期を生き抜き、
私たち兄弟を生み育ててくれました。
父は、満州放送局に技術者として勤務していましたので、
その電気技術を生かして電気店を営んでおりました。
暮らしは決して裕福ではなかったけれど、
どこかモダンな雰囲気が漂っていたような気がします。
母はカトリック信者で家族も全員洗礼を受け、
毎週日曜日には家族で教会に行っていました。
賛美歌を大きく口を開けて歌う母の姿、
遠泳はするし、スケートはできるし、常にキラキラと輝いていた母でした。
そんな母も病魔には勝てず、私が小学校4年生の時に乳がんを発症、
それから数年で再発、転移し、中3の頃からは入退院を繰り返した後、
高1の7月に亡くなりました。
ちょうど、今、スクールの生徒の皆さんの年頃(小4から高1にかけて)に、
私は最愛の母の死と向き合っていました。
私は、時おり空を飛ぶ夢を見ます。
夢の中で、飛行機に乗ってではなく、スーパーマンのように自力で空を飛んでいます。
若き日に中国大陸の空を飛んだ私の母のDNAが、時おり私の中で目を覚ますのでしょうか…。
時は巡って…。
10月に生まれたばかりのハワイにいる私の姪の子「ルーク」が、ひいばあちゃんのいるアメリカ本土のサンディエゴまで顔見世の初フライトです。
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時空を超えて、確かに同じDNAを持つ二人のご対面です。
ひいばあちゃんはとてもしっかりしておられて、ご対面もサンディエゴの「スタバ」です。
(おしゃれないい感じ!)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/24/9e/13328c7243542e4276468d926c979ec2_s.jpg)
私の母にとってもひ孫のルーク。
アメリカ人となったひ孫をどんな思いで空から見守っているのでしょうか…。
洋の東西を問わず、子供たちに対する思いは同じですよね。世界でたったひとつの宝物。
年内の冬期講習が終わりました。
今、教室で生徒さんたち一人ひとりの顔を思い浮かべて、
その子たちの赤ちゃんの頃の顔、幼児の頃の姿を想像してみています。
I君は赤ちゃんの頃も目も体もまん丸だったのかな…、
Hさんの目は切れ長かな。
T君は鳴く声が大きそうだなあ。
みんな愛情に包まれて光り輝いていたんだろうな…。
あと数日で新しい年を迎えます。生徒の皆さんと楽しく勉強した日々を振り返り、
来年の成長を祈るような思いで楽しみにしています。
学研CAIスクール徳島本部校
代表 松前 義明