教科書が厚(あつ)くなる!
来年度から小学校で使われる教科書が,今のものよりおよそ25%も厚くなります。
特に算数や理科では,学習する内容(ないよう)がふえています。
これまでは「発展(はってん)的な内容」として,
授業(じゅぎょう)であつかわなくてもよいとされていた単元が,
今度は授業でしっかりやらなければなりません。
たとえば算数では「反比例(はんぴれい)」や「文字式」,
理科では「食物連鎖(れんさ)」などです。
また,国語では,これまで小学校の教科書にはなかった古文や漢文など,
日本の伝統(でんとう)や文化に関する内容も学習します。
さて,新しい教科書を使わないまま来年中学生になる6年生は,
「勉強しないところがあるの?」と心配するかもしれません。
でも,だいじょうぶ。 昨年から「移行(いこう)措置(そち)」といって,
教科書に載(の)っていない内容を勉強しているはずです。
今年は「国民読書年」
2010年は「国民読書年」です。
2年前の6月に国会で決議されました。
各地で講演(こうえん)が行われたり,テレビや新聞でも報道(ほうどう)されたりしています。
しかし,「本を読む」人はへっています。
「読みたい本がない」と言う人もいるでしょう。
そういう人は図書館へ行ってみましょう。
「図書館法」という法律があって,自治体は条例(じょうれい)に従(したが)って
図書館を整備(せいび)しなければなりません。
また,入館や資料(しりょう)の利用に対して料金をとってはいけません。
最近は,図書館内の喫茶(きっさ)店でジュースやコーヒーを飲みながら
本が読めるところさえあります。
携帯(けいたい)電話の電源(でんげん)を切り,ゆっくり読書をしてはいかがでしょう。
学研CAIスクール徳島本部校 教室長 阿部加奈