御柱祭余話その１「お宿」のこと

御柱祭２日目。「お宿」にて。（クリックしても拡大しません）
イマイ美容院のみなさん、ベルママさんありがとうございました

 

約１２キロの行程の御柱街道。
ほとんどが住宅が立ち並ぶ狭い道なので
当日は交通規制があり、車では近くまで行けません。

少し離れた臨時駐車場に車をおいて、てくてく歩く。
柱も移動していくので、ひたすらてくてく歩く。

そんな風に体力を使うお祭りなので
昔から御柱街道沿いに住むお宅では、
柱を曳いている氏子や遠方から来る親戚や知人を休ませ、もてなす場として
自宅を「お宿」として開放しているのです。

たくさんのお料理やお酒を考え、用意し、当日は入れ替わり立ち代わり人が来ては
ご馳走をいただき、しばし休んでまた柱の方へ戻っていく・・・・。
ご自宅が街道沿いでなくても、親戚一同のために木落としの桟敷席を取ったりお料理を用意したり。

お家の女性たちは大変です。
前回の御柱が終わると毎年「御柱積み立て」をしているのだと聞きました。
半年前くらいから「御柱祭おもてなし料理の講習会」のお知らせが広報や新聞に載っています。

推計では、上社下社あわせておもてなしに使われる金額は４５億と新聞にもありました

 

木落とし坂近くのそんな「お宿」の一軒にお手伝いに行っている方から
良かったらぜひ寄って、とありがたいお誘いをいただきました。
前回の山出しでは子ども会の子供たちのために、突然トイレを借りにお邪魔したことはありましたし
誰が来ても追い返すことはないそうですが、
実際に知らないお宅へあがりこむのはやっぱり紹介していただかないと難しいことです

ちょうど駅に義父母を迎えに行く前だったので
駅にもほど近い、普段は美容院をされているその「お宿」に少し寄らせていただきました。
上の写真はその時撮っていただいたもの

玄関は靴でいっぱい。

一階にも二階にも大きなテーブルにご馳走がたくさん並べられていて
テレビでは御柱祭の生中継。

いろいろな法被を着た方たちが三々五々休んでいかれます。

お料理が少なくなったお皿は次々に取り替えられ・・・・
２日で１００人弱のお客様が寄られたと
誘ってくださったベルママさんのブログにありました。
（やはり地元の方でないと書けない御柱の記事、ぜひお読み下さい）

息子と２人だけだったのでちんまりと座って
それでも心づくしのお料理を楽しませていただきました。
ご馳走様でした。

長く住んでいても、観光地にいるとなかなか地元の風習に触れることはありません。
とてもありがたい経験でした。

立ち寄ったお客さんたちがご祝儀を置いていかれて
それをまた積み立てて次回に遣ったりするのだと
主人も地元の方から聞いたそうです。

 

ありがとうございました。

 

次の記事は３日目の屋台のことなど＾＾

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