カオリン&チョチョリンの親育て・子育て

むちゃくちゃ気まぐれに思いついたことやら、好きな映画・舞台のことやら・・・ぼちぼちと書いております~

SAYURI (ある芸者の回顧録)

2006年01月05日 | 映画・テレビ
さて、ハリウッドが描く古都・日本。すばらしいスタッフと、期待の出来るキャスティングに胸膨らませ、正月そうそう、早速、行ってきました日本が嫉妬するJAPAN   『SAYURI』 (SAYURIのHPは、こちら


では、ストーリーをば、(ネタバレあり・・・)


鄙びた漁村でその日の暮らしもままならぬ猟師の下に生まれた千代(大後寿々花)は、嵐の夜、姉とともに身売りされていく。
そして、売られた先は、とある花街の置屋。
千代はそこで、親の借金返済のため、下働きの女中として働きながら、生き別れになった姉の消息を気にしていた・・・。
月日は流れ、花形芸者・初桃(コン・リー)の付き人として、御茶屋に出向いた時、以前、初桃が姉の消息を聞かせてくれたことを思い出し、その場から駆け出す千代。
そして、姉妹二人は、運命の再会を果たす。
明日の夜、この世界から逃げ出そうと哀願する姉。
今日出ないと・・・と迷う妹。
しかし、その日は、逃げ出すことも出来ず二人はまたもとの世界へと帰っていった。
次の日、姉との約束を果たそうと必死に屋根伝いに逃げる千代。
だが、無謀な逃亡劇は、あっけなく千代の転落によって終わってしまう。

その後、姉だけでなく父母をもなくした千代は、逃げたことで、芸者の学校へ行くことも許されず、ただ、端女として、毎日を何の望みもなく過ごすのだった・・・。
悲しみが身体を締め付ける毎日・・・、そんななかで、千代は、『会長』と呼ばれる一人の紳士(渡辺謙)と出会う。
そして、その日から、千代は小さな胸をときめかせ、『会長』との再会を夢見て、芸者への道を再び歩み始める。


類稀な瞳を持つ千代は、姉芸者・初桃のライバルでも会った花街の花形芸者・豆葉(ミシェル・ヨー)のもとで、芸事から男の扱い方まで芸者のための過酷な修行に明け暮れる。
しだいに、一人前の芸者となっていく千代・・・、千代は、次第に芸者SAYURIとして生まれ変わっていく・・・。
そんな千代の前に、偶然あの『会長』が現れる。
しかし、千代の相手として豆葉が選んだのは、戦争で顔に大火傷を負った醜い姿の『延さん』(役所広司だった・・・。


芸者SAYURIとして、大きくなるにつれ、姉芸者・初桃の執拗な仕打ちが激しくSAYURIを襲う。そして、とうとう初桃の策略にかかったSAYURIの運命は・・・。
嘘、裏切り、妬み・・・過酷な運命に翻弄されながらも、ただ只管、愛する『会長』との再会に思いをはせ、戦火の中を貧しい田舎の疎開暮らしで果敢に生き抜くSAYURI。

そんなSAYURIのもとに、彼女を助けてくれた『延さん』から、アメリカ軍をもてなすために、『もう一度芸者をやってほしい。』と頼まれる。戸惑いながらも、『延さん』の強い思いに押し切られ、かっての芸者仲間を訪ねるSAYURI。しかし、戦火に家を焼かれ、着物を食糧に買え、その日の鎬もままならぬ、かっての芸者仲間たちに、あの頃のきらびやかさは見る影もなかった・・・。

『延さん』と『会長』のために、なんとか、集めた芸者仲間で接待をするSAYURIたち。しかし、アメリカ軍の彼女達に対する扱いは、『娼婦』と同じだった・・・。
憤るSAYURIは、『延さん』に激怒する。
だが、その時『延さん』が語った言葉は、自分が抱いていたSAYURIへの深い愛の思いだった・・・。
戸惑うSAYURI。
だが、SAYURIの心には、ただ一人の姿しか映ってはいなかった・・・。

そして、その後、SAYURIの浅はかな考えのために、悲しい事件が起こってしまうのだが・・・。


それから数年後、鄙びた元の置屋で毎日を過ごすSAYURIのもとに、お座敷がかかった。その相手は、『延さん』なのか・・・。
その相手と再会したSAYURIは、その人から本人の思いのたけを聞かされ・・・。


「芸者、それは決して妻には、なれない・・・。」
この定めを知りながら、陰ながら愛する人を慕い続ける・・・それが、芸者の運命。


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この映画、幻想の世界として見ることをオススメします。設定、日本の京都・・・ってすると、ちょっと突っ込みたくなります。
それに、着物の着方が、気持ち悪い・・・。長襦袢をガウンみたいに着ないでぇ~
ツァン・ツィーの踊り・・・日本舞踊ではないでしょ~って。(坂東玉三郎の世界をイメージしたんでしょうか?でも、あの踊りは・・・そんなやつは、おらんやろぉ~!と思ってしまう。)
で、吉原の大門やないねんから、赤提灯に『はなまち』・・・って、あれは、ないやろ。その他にも、日本の京都の祇園・・・って考えると、変・妙・おかしい!ことだらけ・・・。
ただ、映像は綺麗ですし、日本側の役者さんも頑張ってくれてました。特に、子役の大後寿々花ちゃんは、天才子役の名の通り、前半の主役、しっかり張ってくれてました!!『謙さんも嫉妬する寿々花』ってとこでしょうか。
ただ、台詞が英語なんで、台詞回しって点では、ハンデあったかもしれませんね。

ちなみに、舞の海の久々の関取姿が見れました。でも、技は、叩き込みじゃなくって、猫騙し見たかったなぁ

この映画、『日本が嫉妬するJAPAN』というよりは、『アメリカが、知っているJAPAN』って、感じでしたね。


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (LUVLUV)
2006-01-05 22:04:25
カオリンさん、姫様今年も宜しくお願いいたします



TB有難うございました!SAYURIご覧になったのですね?

本当に、幻想の世界ですね。そう思わないと突っ込みが止まらなくなります(笑)チャン・ツィイーの舞も凄かったですね。ふふ。

でも全体的には楽しめました。あれが日本と思わなければ(笑)

前に確か役所さんが気になるとおっしゃっていましたが、ハリウッドの役所さん、どうでした?
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謹賀新年 (もえママ)
2006-01-06 22:07:11
カオリンさん~おめでとうございます。

今年も思いっきり笑わせて下さいね。楽しみにしてまぁす!



まだSAYURI見れてません。でも書かれてること良くわかります。

「ラストサムライ」の時もとてもいい映画だと思ったけど、やっぱり日本にない木が出てきたり突っ込みどころ満載でしたもん。

私も役所さんや桃井さんどうだったか気になります。
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A Happy New Year! (SAYURI)
2006-01-06 23:14:16
こんばんは

遅ればせながら、あけましておめでとうございます



この映画のタイトルを目にする度に耳にする度にドキドキしています

日本中、いえ世界中(?)から「SAYURI」と呼ばれているようで恐縮です



この映画、違った意味で観たいと思っています・・・



カオリンさん、今年もどうぞよろしくお願い致します
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驚愕 (ヒス・テリー)
2006-01-07 11:31:16
ふしぎな映画でしたよね~(笑)。

驚愕の連続でしたけど、第1位は、私はハンカチ捨てに行く場所でした。

わざわざあんなところまで、「登山」?(爆)



でも楽しい映画でした。映画館で見るのがいいですよね。
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あけましておめでとうございます (まりまり)
2006-01-07 17:07:51
カオリンさん、今年もよろしくお願いします。

この映画見てこられたんですね。

私も行きたいと思いつつ、まだです。でも、やっぱり怪しい場面たくさんあったんですね。

チャンツイィー、きれいそう・・・だけど、小雪で取ってほしかったな。。。とおもいます。もっと日本っぽくね。

「つっこみどころ、目に付くと思いますが、アメリカ人の作った映画なので、そこのところは多めに見てください」と何かに書いてありました。
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ハリウッド的JAPAN (Hitomi)
2006-01-07 17:16:35
カオリンさん、こんにちは。

この映画、まさにハリウッドから見たJAPANでした(あえて言えば絶対に日本ではないです)

最初、中国人女優ときいてちょっとどうかななんて思ってましたが、日本人には無い存在感がありました。

特にお姉さん二人は良かったです。
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嫉妬は無いかな・・・(笑) (カオリン)
2006-01-07 19:27:15
>LUVLUVさんへ

日本と思わず、異次元の花街って思えば、許せる・・・か?

それにしても、チャン・ツィーの日本舞踊(?)は、山海塾の前衛舞踊っぽく思ったのは、私だけ???

役所さんは、思ったより英語の台詞に違和感無く、謙さんよりも個人的には好きでしたね。









>もえママさんへ

欧米的には違和感無いんでしょうが、本家の日本人が見ると、うぅ~んって唸っちゃう所が随所にありましたね。

でも、役所さんや桃井さんは素敵でしたよ。ただ、台詞が英語なんで、桃井節ッぽいのが半減したかな。









>SAYURIさんへ

悪い映画ではなかったし、映像が幻想的で素敵でしたよ。

それにチャン・ツィーの日本舞踊は、ある意味見ものですから







>ヒス・テリーさんへ

幻想的ってよりは、幻覚的!?

>わざわざあんなところまで、「登山」?

ほんと、なんであんな所なんでしょうね。

でも、『オールイン』でも同じことしてた人いましたけど・・・(行き先は、グランドキャニオンでしたっけ?)









>まりまりさんへ

確かに、怪しい・・・。

で、チャン・ツィーも妖しい。

>小雪で取ってほしかったな

ただ、小雪さんだと幼さが出ないかも・・・。

この主人公、一応、舞妓の設定なんでね。







>Hitomiさんへ

この映画見ながら、『カンフー・ハッスル』並に心で叫んでしまいましたよぉ~。

>特にお姉さん二人は良かったです。

ミシェル・ヨーの凄みと、コン・リーの迫力に呑まれてしまいました。

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TBありがとうございます。 (あかん隊)
2006-01-18 04:03:49
いやー!すごい画像ですね。凝ってますね。

GIFアニメーションもこしらえて?

すごいなぁ!

きれいな映像が楽しめた映画でした。

そうそう、あの踊り。褒めている方もいたので、そうなの? と思っていたら、ここで!

へんてこですよね?>長襦袢、笑ってしまった!
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こちらこそです。 (カオリン)
2006-01-18 21:45:01
>あかん隊さんへ

こちらこそ、コメントありがとうございます。

>GIFアニメーションもこしらえて?

拙いですが、こしらえております(笑)

それにしても、あの踊りと長襦袢は、ある意味印象的でした
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