25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

一市議の勇気と良心

2017年03月19日 | 社会・経済・政治

 本を読んでもいないコメンテーターや芸能人司会者は菅野完のことを「胡散臭い奴」とみているように思われる。彼の「日本会議の研究」を読むと、よく取材し、思想信条の自由があることにも十分注意しながら、この国を支配しつつあるあるグループ(生長の家原理主義者でわれわれこそが谷口雅春の宗教的思想を継ぐものとおもっている一グループ)による日本青年協議会、安部首相の政策ブレーンである「日本政策研究センター」

の中心的存在であることがわかる。自民党の政治家や民主党の一部も入会している「日本会議」は緩やかな理念だけの団体であるが、その影響力は地方議員、特に市会議員にまで及ぶ。日本会議の事務局は日本青年協議会が行っている。

 籠池元理事長も生長の家原理主義者である。彼は幼児教育で、日本青年協議会の思想を実際に体現させたのだった。

 この森友学園問題の発端となったのは、おもしろいことに、国有地払い下げの値が奇妙だと感じ、情報開示請求をしたことだ。この一市議の勇気と良心が政権を揺らすことになった。それは注目に値することだ。その開示請求拒否に朝日新聞が食いついた。

 潔さがない政治家ばかりにようにみえる。瑞穂の国記念小学校に寄付をし、講演をした一連の人々も口を閉じる。応援していたはずだ。「だまされた」「利用された」

というかもしれないが、一市議が行動がなければ、教育勅語、軍歌、軍隊的規律で、安部首相頑張れという小学校ができていたはずだ。