小学生の頃、大相撲の仕切りの4分が長くてしかたがなかった。今は、4分の間で徐々に気合いを入れていくようすや、何を思いながら仕切りをしているのかなどと思うからか、4分はすぐに過ぎてしまう。
物言いか、と思う相撲でも取ってる力士いはスローモーションのように見えるもでわかるものだ。3日めにそういう取り組みがあって、解説者がそう言っているのを聞いて、相撲を3年だけだが取ったことのあるぼくとしてはよくわかる話である。
脳は時間を速くも遅くもする。
話は違うが、美空ひばりも、石原裕次郎も早くに死んだ。どちらも酒が大好きだった。そのこともあろうが、52歳くらいで、人の普通の人生の時間を凝縮させたのだろうと思う。やりきった感があったかもしれない。
ぼくらはまだやりきった感がないから、まだおっとりと生きるのかもしれない。
これも時間の感覚である。
相撲に話を戻して、この3月場所は楽しみがいっぱいである。まず、北海道かえあ出てきたばかりの18歳の少年をテレビ局がドキュメンタリー番組で放送したことがある。その少年がりっぱな体になって十両にいる。旭大星である。今場所10勝でもすれば幕内に昇進できるかもしれない。
次に琴奨菊である。10番勝てるか。さらに白鵬と稀の里の横綱ぶりである。御嶽海や正代、高安、遠藤、于良、石浦らの取り組みをみるのも面白い。2週間はあっという間に過ぎるのだろう。これは面白過ぎるからだろうか。
庭に桃の木を植えた。もうすぐ花が咲きそうなので、毎日楽しんで見ている。大相撲が終わると桜が咲く頃だ。三月というのは思えば何事においても楽しみな月だ。受験で失敗した学生には申し訳ないが。