25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

パリ同時テロ事件

2015年11月21日 | 文学 思想

   同時テロでなくなった人々への追悼がテレビで放映される。マドンナも「テロには負けない」と言う。そのことに何も抗議はないのだが、今も空爆で亡くなっている人々へ追悼の放映はない。

 テレビ 画面を半分にして右がパリの市民の日常、左半分をシリアかイラクの日常を放映してくれればいいのに、と思う。

 アメリカが日本の各地で、軍人でもない民に空襲をしていたとき、原爆投下時や投下後をテレビで放映されていたら、と思う時もある。 

 なんだか釈然としないのが今回のテロである。多くの日本人はそう思っているのではんしか、と思ったりする。

 帝国主義時代のことが尾を引いている。もっと遡れば、十字軍のことまで尾を引いている。

 いっそ関係する先進諸国は謝ったらどうか。それはもうできないことなのか。IS側も謝れないものか。講和の話し合いができないものだろうか。そういう運動がでてこないものか、と思う。今のところそんな意見を聞かない。やがて出てくるのではないか、と期待している。

 また先進国の自由と平等を謳う国は他者を思う気持ちと同じようにシラ・イラクの無辜の市民が空爆で死に、怯え、逃げまどっていることを思いやることができるかどうか、で本当の「自由と平等」を謳う資格があるのかどうか問われていると思う。

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パリ同時テロ事件

2015年11月21日 | 社会・経済・政治

  フランス、イギリス、アメリカ、ロシア、他に有志連合の国々。空爆というテロをして、先進国がテロを起こすと、先進国側からの情報で支配される。これらの国々の人々が普段の夕食をしている時に、シリアやイラクの庶民は空爆に怯え、逃れ、明日はどうするかを考える間もなく、震えていることだろう。フランスの人々の怯えも理解できるが、このツケを国民がなんとか解決しなければならないだろう。

 アメリカのブッシュのイラク戦争、遡れば、イギリス、フランスの身勝手な国境戦引き、その前の植民地化。そのツケがまわってきている。いくら、ラ・マルセイユを歌い、団結を叫ぼうと、それがなんだ、おまえたちはひどいことをしてきたではないか、と過激派集団の個人は言うだろう。

 ヨーロッパの一部の若者が過激派思想に染まる、と日本も含めた先進国のテレビは報じる。

  日本は誤った戦争を起こし、自国民を犠牲にして継続した。特攻まで行った。そして空爆を受け、さらには原爆を二度も受けた経験をもっている。その日本人なら、シリアやイラクの人々の気持ちがわかるはずだ。

 僕らは多面的に見なければならない。フランスやアメリカは本当に自由で平等な社会なのか。なぜ、イラクやシリアの人々は無力なのか。イスラム教徒への差別はどうなのか。なぜ、ISは武器を持ち得るのか。今の時代の資本主義はいいのか。宗教と政治をどう考えるのか。日本はなにを発言すべきなのか。

   ゆめゆめ、有志連合に入ったらいけない。間違えれば、世界の経済は破綻するし、窮屈な社会となる。国と国との戦いではない。個人や小集団と国の戦争になっているのだ。戦争の概念が違っているのだ。日本は今、積極的に裏と表を語り、いかなる戦争もテロも「悪」と発言すればいいと思う。