25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

小澤征爾、村上春樹、チヤンイーモー、コン・りー、フェルメール

2015年02月28日 | 映画
 村上春樹がクラシックとジャズが大好きで、小さい頃から聞いていた。今は、過去の名盤レコードを集めるのが唯一の趣味のようだ。
その村上春樹が食道がんを患い、手術をし、リハビリをおこなって、やや音楽への夢中から離れ休息しなければならなった小澤征爾と名盤を聴きながら話し合った。それが「小澤征爾さんと音楽について話をする」という厚い文庫本になって出ている。
 小澤征爾にとっても音楽について語るのは初めてらしく、彼の仕事は譜面を読み取り、そこに想像力を集中させ、いよいよオーケストラとの練習となる。信頼性も必要だろうし、演奏家への気配りや聴衆への気配りも必要である。家で休んでいるときはあまり音楽の話はしないらしい。一方村上春樹は朝の4時から正午まで文を集中して書くらしい。
 それにしても村上春樹は実に多くのレコード盤やCDをもっていて、その知識も豊富であるのには驚かされる。
 この本を読んでいると、あと追いをしてみたくなってくる。例えば、協奏曲を演奏する場合、ピアノソリストと指揮者はどちらのテンポで演奏するのか、という話だけでもおもしろい。バーンスタイン指揮者とグレン・グールドの弾くピアノ。それにオーケストラがちぐはぐになっているとか、カラヤンの場合はどうかとか、ああ、こういうところに気をつけて聴いているのか、などと素人の僕には面白くてたまらない。寝床でのんびりと読んでいるとやがて眠気に襲われてくる。
 楽しい対談にはやはり思い込みの少ない確実な知識がいる。

 さて、今度は僕の好きな映画監督チヤンイーモーが新しい映画「妻への旅路」が公開されるらしい。しかも「上海バンスキン」や「赤いコーリャン」のコン・りーが主演してらしい。コン・リーのファンでもある僕は胸がときめいた。3月6日が封切りだそうだ。そういえば、3月10日まで「動的平衡」の福岡伸一が大のフェルメールファンで世界に散らばっている作品を一同に集められないので、特別な技術でフェルメールの絵を再現させた展示会をやっている。この二つを見るためには東京に6日から10日の間に行かなけえばならない。

 こういう側面から言うと日本ではいろいろな音楽会や展示会が開かれ、先進国の良い面も多々ある。地方では集まらない観客も東京や大阪のような大都市では客の動員もでき、マニアックな人もそれぞれの分野で多くいるのだろう。

 沖縄で集中授業をしてややくたびれて帰り、今日は午前中に母を病院に連れていき、昼までかかった。午後はのんびりである。あすは裁判の打ち合わせである。月曜日からゆっくりと時間が流れ、9日になると大阪に出かける。スポーツトレーニングセンターとの話し合いである。う~ん、東京行きは難しいか。来週なんとか調整を頑張ってみようと思う。