三重県亀山市関宿は、東海道五十三次の四十七番目
の宿場町です。
鈴鹿峠を控えた東海道の重要な宿駅として、
また、伊勢別街道や大和街道(伊賀を抜けて奈良方面)の
分岐点としても大いに栄えました。
また、重要伝統的建造物群にも指定されています。
約1.8kmもの長さにわたり、主に平入り二階建の建物が
延々と並び、当時の宿場町の面影を伝えています。
本作品の町家は、寛永年間より続いている饅頭屋の
「深川屋」です。屋根看板にも書かれている、
「関の戸」と呼ばれる饅頭が、関宿の代表的銘菓です。
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2007.05.03
【関宿の町並み】
関宿は無電柱化が完了しており、新しい建物も殆ど無く、
軒の低い平入りの建物が延々と続きます。
アルミサッシや、モルタル壁等、現代風に改装してしまった
ファサード(家の正面)を、本来あった姿に修景したお宅も多く、
宿場町全体の町並みが整えられており、すばらしい町並みです。
それでいて観光地化はそれほど進んでおらず、
非常に落ち着いた雰囲気もまた良しです。