昼下がりのこと。
お母さんと娘さんのふたり連れのお客様がご来店。
「涼しくて気持ちいいわ~」と冷房の効いた店内の縁台に腰をおろし
「さっき大変だったのよー」と江の島大変談を語られました。
お母さんは年配の方。
お母さんはエスカーで江の島の上までいらっしゃったのだそうです。
エスカーって上りしかなくて下りはないじゃないですか。
で、戻ってくるにはまっすぐ島の向こうに行けば道があると思い
岩屋に降りるあのすごい石段をおりたのだそうです。
私思わずさけびました。
「あれ、降りてしまったのですか!?」
ちなみに、その石段を降りると、又上らなければなりません。
その方、足が丈夫ではなかったので少しあがったら足が痛くて
とても上まで上れないというので岩屋の向こうまで
行ってみたのだそうです。
岩場づたいに島をぐるっとまわれるかと思って。
私、またさけびました。
「無理です。あそこつながってないから泳がないと!」
で、しかたなくひきかえして結局、船で戻ってきたとのこと。
私、またまたさけびましたわ。
「船が出てて良かったですね!!!」
実は船が運行していない日ってけっこう多いんです。
で、私思わずつぶやきました。
「江の島に救急車がよく来るんですよ。
血だらけの人が苦しそうに担荷で運ばれてくるのかと思ったら
ほとんどが、どこもなんともないような人ばかりなんですよ。
石段が上れなくて、という人もいるのかもしれませんねー。」