箱根山・延年の会

皆様への箱根延年の紹介と、連絡用(会員専用)として使いますので、よろしくお願いしま~す。

宮商 和して自然なり

2012年06月30日 20時15分21秒 | 箱根延年の会から皆様へ
今年も「箱根延年」奉納に向けて、稽古が始まりました。

稽古をしていると、会員さんのレベルがあがったなぁと、
しみじみ思います。
台本が変わったり、内容が少し高度になっても、
それぞれで対応ができるようになりました。

冒頭に小学校3年~6年の女の子が揃って謡う部分があります。
声の質も、高さも、大きさも、まちまちなのですが、皆一生懸命
うたっています。
先生曰く、「体の深部(筋肉の動き)は揃っているけれど体格などの
諸条件で出力が違う」そうで、「例えるなら、親鸞上人の
「『(きゅう)(しょう)(わ)して自然(じねん)なり』ですね」とのこと。

これ、原典は親鸞上人の「清風宝樹ふくときは いつつの音声いだしつつ
宮商和して自然なり 清浄勲を礼すべし」(『浄土和讃』)なのですね。

「いつつの音声」とは「宮・商・角・徴・羽」という五つの音。
その中でも「宮」と「商」は不協和音の代名詞のような組み合わせですが、
それが互いに妙なる和音となる、という意味です。

「不協和音」というのも、一つの価値観でしかないのでしょうね。

今回の奉納も、大人も子供も異なる個性が「和して」奉納できます
ように稽古に励みたいと思います。

というわけで、8月1日11時からの「箱根延年」、特に冒頭の
子供の謡はぜひお聴き逃しなく。

最後に、当社と親鸞上人はとっても関わりが深いのです。
境内には「親鸞聖人 慈悲の像」がありますので、ぜひ皆さんお参りを。
当社と親鸞聖人についてはまた別の機会にご紹介します。

夏越の大祓

2012年06月29日 20時00分00秒 | 箱根延年の会から皆様へ
大変に御無沙汰してしまいました

今年は、主要メンバーが中学生になってしまい、なかなか稽古の予定が
組めませんでした

ですが、嬉しいことも。
発会当初の小学校高学年だった子供も、今年大学1年生になり、夏休みには
稽古に参加の予定です。
箱根神社が氏神さまの彼ら。
実家に戻ったら、先ずは参拝して神様に日頃の報告をして、稽古も、いつでも
参加できるときに参加してほしいと思います。

当時の小学生が、どんなに立派になっちゃったんでしょうか


さて、毎年恒例、6月最後の稽古に併せて夏越の大祓をしました。
形代に穢れをうつし息を三回吹きかけます。
8月1日例祭引き行われる「箱根延年」は参列の皆さんの「延年長寿」を寿ぐ神楽。
そのためには、先ず自分が元気でなくっちゃ。

稽古が終って7時過ぎ、うっすらと暗くなった境内、参道を駆け上って
一目散に茅の輪へ。

茅輪神事では「水無月の夏越の祓する人は 千歳の命延というなり」
と歌いながら「祓へ給へ 清め給へ 守り給へ 幸はへ給へ」と唱えて、
茅の輪をくぐりました。

半年の罪・穢をおとしてすっきり。ピッカピカ。

奉納に備えて頑張りましょう