箱根山・延年の会

皆様への箱根延年の紹介と、連絡用(会員専用)として使いますので、よろしくお願いしま~す。

「誰でも」、「いつまでも」

2011年03月02日 23時32分09秒 | 箱根延年の会から皆様へ
昨年年末のことですが、N響の第九の演奏会に行きました。
ヘルムート・リリングと国立(くにたち)音楽大学の合唱、この日は
拍手が鳴りやまない名演。
200人の合唱を聞いているうちに、↓この歌詞↓が頭にぱっと浮かび
ました。

  今日(けふ=きょう)しも 挙(あ)げます
  かしこき御典(みのり)

  喜(よろこ)び 寿(ことほ)ぐ
  我等(われら)の 聲(こゑ)は

  野山(のやま)を うごかし
  美空(みそら)に 満(み)ちて

  世界(せかい)の 果(は)てまで
  響(ひび)きぞわたる

  祝(いは)へ 祝(いは)へ
  今日(けふ=きょう)のよき日(ひ)


今から87年前(大正13年)の1月26日、当時皇太子であらせられた
皇太子裕仁親王(昭和天皇)と久邇宮良子女王のご成婚を祝い「摂政宮殿下
御成婚奉祝音楽会」が開かれ、やはり200人が第九の第四楽章の旋律に
のせて、この奉祝歌を大合唱したといいます。

ちなみに、こんな説明書きが付いていたそうです。
「新編奉祝歌はビートホーフェン(ベートーベン)作曲、第九交響楽
最終楽章中の快速調及び荘厳なる緩徐調に文部省撰奉祝歌詞を
榊保三郎が適応せるものなり」

さて、奉祝歌といえば、一昨年の今上陛下の御即位20年の奉祝歌はエグザイル
(EXILE)の皆さん、同じく御即位10年の奉祝曲はYOSHIKIさんの御前演奏。

どちらも、素晴らしすぎて・・・。
私共には彼らのような特別な才能もなく、これを口ずさんだり、演奏したり
ましてや同じようにパフォーマンス・・?
お祝いしたい気持ちがあっても、とても彼らと同じようには表現ができません。

一方の奉祝歌はといいますと・・
毎年、日本では年末に第九の演奏会が目白押し。
たいていの方はそれが第九と知らなくても、その旋律はご存知でしょう。
また、初めての方でも旋律が簡単で覚えやすく、歌詞さえ見れば、何とか
歌えるのですよね。

これは、大切なことですよね。

さて、箱根神社の創建の由来を語る「箱根延年」。
当社でも鎌倉時代には盛んに行われた記録がありますが、いつの間にか
廃れてしまいました。
昔の文献によるとかなり専門的(能)であったようですので、当時もやはり
継承が難しかったのでしょう。

今度は、うまくバランスをとって、「誰でも」参加ができて、「いつまでも」
続いてほしいものです。

そろそろ課外授業に続いて、今年の奉納までの稽古の内容と予定を
相談して決めてゆきます。