箱根山・延年の会

皆様への箱根延年の紹介と、連絡用(会員専用)として使いますので、よろしくお願いしま~す。

お稽古を始めます

2010年10月11日 15時51分28秒 | 箱根延年の会から皆様へ
秋の日はつるべ落とし。
日の出は遅く、日の入りは早くなり、朝夕はめっきり冷え込みます。

少しお休みをしていましたが、今月から新たな気持ちで稽古を始めます。

10月21日の稽古は、稽古場のお掃除と、また各々が「初心」について考えます。

是非とも初心忘るべからず= 修行を始めた頃の初心を忘れてはならない。
時々の初心忘るべからず = 修行の各段階ごとに、各々の時期の初心を
                   忘れてはならない。
老後の初心忘るべからず = 老境に入った時もその老境の初心を忘れては
                   ならない。

これは室町前期に能を大成した世阿弥の言葉ですが、当会の発会時に、
名誉宮司さんから教えていただきました。
いらい、折にふれ思い返してきた言葉です。

「30歳には30歳の、50歳には50歳の体と心にあった芸がある」
真に一芸に熟達するには最初の初一念を忘れぬというだけではだめで、
時々の初心も、老後の初心も忘れてはならない、というのです。
これは、個人はもちろん、会のあり方にもあてはまります。

当会は、5歳から80歳の方まで、年齢も、考え方も違う皆さんが、「箱根延年」を
奉納するという目的のために集まって稽古をしています。

発会当時は幼稚園生だった子供も、いまや小学校の高学年。
新人さんが入会するとしっかり面倒をみて、装束もきちんと扱えるようになり
ました。
また、地元の氏子さんも、少しづつ参加してくださる方が増えました。


来年の奉納は8回目。
皆がそれぞれに思うところがあると思うのです。

次に向けて、どんな初心を持って取り組んでゆきましょうか。