ちょうど今週で3年生の授業が終わりました。
来学期からは4年生です…汗
4年生からは研究室での生活がメインになります。
基礎物理系の研究室に希望を出したけれどどうなるでしょう、成績順なので希望が通るかはわかりません。。。
さて、12月に食べたフィンガーライム。
食べたついでに種をまいておきましたが、約2か月を経て無事発芽してきました!
種をまいたときは、そのサイズが普通のカンキツと比べ小さかったことに驚きましたが、やはり芽も他のカンキツより小さいですね。
発芽の仕方も独特です。普通のカンキツは、発芽するとまず双葉を展開し、少し落ち着いてから本葉を展開させますが、写真一番左の個体を見てわかるように双葉が見つかりません。双葉を展開させず、直接本葉を展開させるようです。
このような発芽の仕方をするカンキツには、例えばカラタチがあります。
下の写真は昔撮った形の苗の写真ですが確かに双葉がなく、直接本葉が展開しているのが分かると思います。
どうやらフィンガーライムの発芽もこのタイプみたいですね。
ただ、最近の研究では、カラタチはカンキツの中で一番最初に分岐した種であって、フィンガーライムとは血縁的にあまり近くはないことが分かっています。
そのような2種が発芽で似たような表現を示すというのはなかなか興味深いですね。
今後の成長が楽しみです。
台木のことを検索していたらキムラさんのブログを見つけました。
現在フィンガーライムを13種類ほど栽培しています。
品種改良にとても興味があります。
柑橘の場合、品種改良ってどのようにするのですか?
コメントくださりありがとうございます。
フィンガーライムを13品種も育てられているんですね、驚きました。
カンキツの品種改良は他の作物と同様、交配親選び→交配→種取り→育苗&接ぎ木→結実&選抜という流れで行っていきます。決して難しい作業が伴うわけではありません。好きな品種同士を掛け合わせてそれを育てればよいわけですが、一点、種をまいてから実をつけるまでの期間(幼若期)が長いということには注意する必要があります。何もせずにいると、最悪の場合10年以上かかってしまいます。
それを解決するにも接ぎ木は必須です。果樹研究所などでは、カラタチ台に接ぎ木後、2m程まっすぐ枝を伸ばして木を大きくし、結実を早めているそうです(大昔に書いた記事にそれらしい写真がのっていたのでぜひご覧ください)。私も見よう見まねですが、古い甘夏の木に接ぎ木をして成長を促進しています。早く結実させてよくない品種をなくさないと交配して育てられる苗の数も減ってきてしまうので、この作業は必須かなと思っています。
あとは、マンダリンなどを用いた交配ですと多胚性という性質を気にしながら交配親を選ばないといけないのですが、フィンガーライムを使った交配ならば特に気にする必要はないと思います。
カンキツの品種改良で特徴的なことはこれくらいですかね、、ちょうど今、品種改良の方法をまとめたサイトを作っているのですが、まだ完成していなくて…言葉ばかりの説明で分かりにくくなってしまいました、、申し訳ありません
日本ではフィンガーライムの品種改良はまだ本格的に行われていないと思います。13品種もお持ちということですのでぜひ挑戦してみてください。
最後に、私のブログ記事で恐縮ですが、参考になりそうな記事のリンクを張っておきます。何かあればいつでもコメントください
・果樹研究所における接ぎ木の様子
https://blog.goo.ne.jp/eniregnat/e/904f0ebc5e162e774a883c7c6254b2d1
・庭での接ぎ木
https://blog.goo.ne.jp/eniregnat/e/fdb13e8c58c9c5fa0d0fdf1d8c9e3e64
・多胚性・単胚性について
https://blog.goo.ne.jp/eniregnat/e/52d81a0726c44c4c3c9bcb9a96e31f68
・交配作業
https://blog.goo.ne.jp/eniregnat/e/de24ec4b6e22f49139c3373e09c0c231
とても参考になります!
現在4品種くらいが開花直前なので一度交配させてみようと思います。
また教えてください。