いや~ついて買ってしまいました!フィンガーライム!
家にフィンガーライムの苗はあるんですけどね、なかなか実がならない。
一方で、実の性質を知らないとなかなか交配組み合わせも考えられないので、ネットで買ってみました。
一時期はめちゃくちゃ価格が高かったフィンガーライムもかなりお手頃な価格になっていました。
今回買った商品も、6,7個入りで1000円以下。
ずいぶん求めやすくなったものです。
で、先に結論を言ってしまうと、不味かったです…笑
シンプルなレモン風の味を想定していたんですが、レモンに山椒っぽい香りが混ざったようななんとも言えない味で、おいしいといえる代物ではありませんでした笑
それでもいくつか分かったこともあるので、ここでシェアしようと思います
さて、今回食べたのがこちらの実↓
品種名はわかりません。
果径指数は20以下でしょう、かなり細長い実をしています。
通常のみかんであると、皮をむくと中から房が出てきますが、フィンガーライムはどうやら皮と中の房が強く結合しているようで、皮をむくことはできませんでした。
皮がむけないので、無理やり半分に。中身はきれいなピンク色をしていました。
ここら辺から、香りがし始めましたが、山椒系の香りが強くしました。
山椒自体もミカン科であることを考えると決して不思議な話でもありません。
実を押すと、よくある動画のように中からさじょう(つぶつぶ)が飛び出してきました。
さじょうはかなり円形に近いですね。
印象的だったのが、さじょうの硬さ。他のカンキツと比べ物にならないほど固いさじょうを持っていました。食べたときはプチプチとさじょうがはじける音がしますが、これはさじょうが丸だから、というよりはさじょうの硬さに由来しているように思います。
もう少し定量的にプチプチの原因を探れるといいのですが、機材がないのでまた次回にお預けです。
種は単胚性。形もかなり特徴的で、レンズ豆のような丸くて平たい形をしていました。
(↓外皮を取り除いた種子の形)
フィンガーライムはそのバリエーションの多さで有名ですが、それも、単胚性を持っていることに由来するのかもしれません。
今回、一応実生の成長を見るために種をまきましたが交配したわけでもないので、正直こんなにもいりません。
成長がひと段落したころにお分けするかもしれないので、その時はご連絡いただければと思います。
というわけで、今回初めてフィンガーライムを食べてみたわけですが、想像以上にワイルドな性質を兼ね備えたものであることが見えてきました。交配に使うには課題が多すぎますが、ユニークな果皮色など、貴重な遺伝資源であることに間違いはありません。有効活用できる交配を考えていければなと思います!