家の庭で品種改良!

庭でみかんの品種改良やってます

マメキンカン 採種

2023年01月29日 16時29分14秒 | シキキツ×マメキンカン

ちょっと先日Twitterにカンキツ育種関連の投稿をしたんですが、運よく広まったみたいで、何人かから励ましのメッセージをいただきました。そして、ブログを読んでくださっている方がいることもそこから知ることができました。ブログを書いている側はなかなか読んで下っている方の反応を知ることができないので本当にうれしかったです。

交配に取り組まれている方もおり確実にカンキツの個人育種が広まりつつあることを感じます。私がブログを始めたころは表立って個人育種をされていたのは南津海の山本さんくらいでした。本当にうれしい限りです。

 

さて、そんな今日ですが、マメキンカンの採種を行いました。

 

特に何か交配をしたわけではないただのマメキンカンです。

マメキンカンはよく私のブログでも取り上げていますが、幼若期(種をつけるまでの期間)が短いという特徴を持っています。それを利用した育種を行いたいと思ったのがマメキンカンに興味を持ったきっかけでしたが、実際幼若期がどれくらい短いのか自分で調べたことがないなと思い今回種を蒔くことにしました。

 

また、交配親として今までカラマンシーを使っていましたが、コメントを通してすすめていただいたマイヤーレモンもお試しで育ててみることにしました。

 

 

幼若期はおそらく量的遺伝要素なので、マメキンカンを使った交配もそういう意味ではあまり意味はない(どうせ交配を重ねるうちに失われる)と思いますが、そういった交配を通して何かしらの知見を得られたらと思っています。

 

 

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ブラッドライムを購入!

2023年01月22日 16時35分32秒 | フィンガーライム

カンキツの属間交雑といえばフィンガーライム!ということで、フィンガーライムの交配にチャレンジしているんですが、そもそものフィンガーライムがなかなか咲かない!木自体は着々と大きくなっているんですが、肝心の花芽は全然です。

さすがにそろそろ交配にチャレンジしたい、という気持ちもあって、新しく品種を増やすことにしました!

 

今回購入したのがブラッドライムという品種!

正確にいうとフィンガーライムとの交配で生まれた雑種なのでフィンガーライムには分類されないかもしれません。

この交配親が問題で、片方はフィンガーライムとわかっているんですが、もう片方の情報ははっきりとしません。

キンカンというサイト、ブラッドオレンジといっているサイト等々ごちゃごちゃになっていますが、私が信頼を寄せているサイト曰く、ランプールライム(Rangpur lime)らしいので、おそらくそれで間違いないかと思います。

(ここにくわしく載っています)

ちゃんと調べてませんが、このランプールライムは見た目がマンダリンであるにも関わらず味がライムであり、台木としてよく利用されている品種、だそうです。

 

栽培種とかけられているだけあって、フィンガーライムといえども、葉にも栽培種らしさが少し現れています。

↓ブラッドライム

 

↓フィンガーライム

 

手元に実の写真がないんですが、卵型のかわいい実が実る予定です。

果皮もかなり濃い赤になるそうなので楽しみです。

春の開花期が栽培種と合うといいですが…ちょっとまだわかりませんね。

 

ひとまず明日から寒波、乗り切らないとですね!

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カンキツ続々と収穫

2023年01月21日 15時30分06秒 | カンキツ

先週の雨と打って変わって、今日は良く晴れましたね

来週から関東はかなり冷え込むそうで、少し心配です

 

さて、今日はカンキツの収穫&食べ比べをしました!

写真右奥からあすみ、津之輝、かんきつ中間母本農6号、西南のひかり

左奥から星タンゴール(清見の枝代わり)、はるひ、あまか、モロとなっています。

 

津之輝は、この家に越してきてから植えたカンキツの中で一番の古株ですが、植え付け時に乾燥させすぎた(ほぼ枯らしかけた)ことににより成長が遅れ、今年ようやく収穫にたどり着けました。

 

食べ比べずに味の特徴をとらえられるようになるべきだとは思いますが、やっぱり食べ比べると品種間の違いが見えて面白いですね。星タンゴールはジューシー、農6はさじょうがパリパリする、はるひはトロトロ…となかなか数値で表しにくいところに気づくことができました。

それでもやっぱりあすみが一番食味がいい。かいよう病に弱いし、果実については致命的なほどにむきにくい。けれども味を知れば、なぜこれが品種になったのかがなるほど納得です。やっぱりこの品種を親に交配を進めていきたいなぁと改めて思いました。

 

 

 

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交雑した種の播種

2023年01月14日 15時41分47秒 | カンキツ

休日は貴重な庭作業デーにも関わらず今日は雨、、

雨自体は好きですが、庭作業ができないのは残念です。。。

 

さて、前回、交配した実を収穫したと投稿しましたが、最終的に15個ほど収穫ができ、約50粒ほどの種子を獲得しました!

種が入りやすい品種を種子親として使ったとはいえ、これほどにもたくさんの種が得られると、""もしかすると甘夏と自然交雑してしまったか??"と不安なってくるもの。。。

やはりマーカー技術がほしいですね…

 

 

この組み合わせは片方にカラマンシーを使った交配です。

カラマンシーは四季咲きですが、春は栽培品種と開花期がかぶり、秋はフィンガーライムやキンカン、マメキンカンなどと開花期が合う、という性質をもっています。

この性質は属間交雑を助ける、という意味でとても素晴らしいのですが、食味が良くないので、開花期の性質を残しつつ食味を改良することを目標に行った交配です。

開花期の遺伝様式がよくわからないのが難点で、見当違いの個体が生まれてきてしまうかもしれませんが、まぁその時はその時、ということで…笑

 

この他にも同じ目的で行った交配(種子親が違うもの)がもう一つあります。実はそちらが本命なんですが、収穫期がまだなのでもう少し我慢です、、

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あけましておめでとうございます!

2023年01月01日 11時52分06秒 | その他

皆さま、新年あけましておめでとうございます!

最後に更新したのが8月。卒論でバタバタしていたこともありずいぶんとブログの更新をサボってしまいました、、

 

さて、去年は研究室配属、大学院院試とバタバタした一年でしたが、今年もまた変化の多い一年になりそうです。

 

今まで上智大学理工学部に在籍していましたが今年から東京大学大学院に移り本格的に品種改良の研究を行います。

データサイエンスに近いことをやるので、今までやってきたことが直接役に立つわけではないですが、自分で手を動かすというもの大切だと思うのでこれからも庭での品種改良は続けていこうかなと思っています。

 

ブログの更新は毎年のように波があると思いますが、どうぞこれからもよろしくお願いします!

 

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ところで交配した実をようやく収穫しました!

うまくいけば冬の間に発芽させられそうです!

コメント (2)
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