===途中入場===
三笑亭可龍…『湯屋番』(モニター)
新山真理…「漫談/奴さん(踊り)」
瀧川鯉朝…『平林』
三遊亭圓輔…『あくび指南』
ナイツ…「スピルバーグ物語」
神田きらり…『山内一豊伝 出世の馬揃い』
三笑亭夢丸…『初音のお松』
《お仲入り》
三遊亭笑遊…『権助魚』
山遊亭金太郎…『厩火事』
(昼席より変更・桂歌春休演)
鏡味正二郎…「太神楽曲芸」
神田陽子…『赤穂義士銘々伝 赤垣源蔵 徳利の別れ』
一週間ぶりの寄席。
先月下席の末廣亭で松鯉先生の“赤穂義士伝”にドップリはまり、その後色々と思う所があって寄席から足が遠のいていました。
土・日の広小路亭に、神田ひまわりさん目当てで足を運んだのですが、2日間とも休演で結局は入らずじまい。
この中席は末廣亭で小柳枝師匠が主任を務めていらっしゃいますが、目下の私の願望は“講談を聴く”こと。
女流の先生3名が交互に主任を務め、さらに6時上がりで“女流講談交互”という枠がある芝居に行かない訳にはいきません。
久しぶりに仕事を手早く仕上げ、意気揚々と池袋に向かいました。
チケット売場に着くとモニターには既に可龍さんが高座に上がっています。
急いで入口に行くとモギリのおばさんから、
『只今、TV収録中のため、入場はこの後から・・・』
何でも1月4日に放送される、フジテレビ『スーパーニュース』での特集だそうで、結局可龍さんの高座はロビーのモニターで見るハメとなりました…。
ところがこの収録が長く、可龍さんは30分くらいの高座だったでしょうか?
その間、ロビーには真理さん、鯉朝師匠、ナイツさんの出入りがあったりして、落ち着かないことこの上なし。
ようやく可龍さんが高座から下りて入場となりました。
・真理さん…約1か月ぶりですが、今日は着物での座り高座。
ところが真理さんが何か言うたびにそれにヤジというか茶茶を入れるオヤジがいて迷惑三昧。
真理さんもキレかかりながらもオヤジをあしらっていましたが、とにかく話の腰を折り放題。
真理さんが、芸協の会長が歌丸師匠、拭く…副会長が小遊三師匠と紹介すると、そのオヤジ、
『円楽じゃないの?』
『木久蔵の役は?』
と、もうバカ丸出し!
真理さんも
『別の協会です!』
と呆れていましたが・・・。
ホントに迷惑なオヤジで、真理さんの高座でなければ文句の一つも言ってやろうかと思いましたが、それによって他のお客様や真理さんに迷惑をかけても悪いと思い自重しました。
そのオヤジ、かなり酒に酔っているようでしたが、寄席の酔っ払いは本当に困ったもんですな!
・鯉朝師匠…マクラで“船場吉兆”のお母さんの記者会見を振りましたが、客席の食い付きが悪く、かなり落ち込んでいました
・圓輔師匠…「あくび指南」は私が苦手とする噺の一つで、聴いているうちにコチラが眠くなってしまいました。
・ナイツさん…「マーサ」ネタから「スピルバーグ物語」へ行く途中、土屋さんの
『これからは若い女の子にワーキャー言われるネタをやんないとダメなんだよ!』
という言葉に対し、塙さんが
『この客席のどこに若い女の子がいるんだよ!オヤジ率99%以上じゃないか!』
た、たしかに・・・
・きらりさん…昨日の“女流講談交互”枠は神田京子さんだったようですが、事前に今日はきらりさんの出演ということをリサーチしてましたので、池袋にやって参りました
たっぷりの持ち時間で『出世の馬揃い』をしっかりと聴かせていただきました。
クリスマス・イブ キラキラ★BOXまで、あと2週間を切りました。
とにかくくれぐれも風邪などをひかぬよう、体だけは大事にして欲しいと、強く願っています
・夢丸師匠…これは珍しい噺。「夜鷹のお松」という演題かと思って色々調べてみると、「ちり塚お松」とも言われているようで、こういう噺に出会えただけでも今日来た甲斐がありました。
・笑遊師匠…「これはインターネットに書いてもいいよ。私は平家の出だから、お金が無くてもへーけ」
「王子」→「歌舞伎」の爆笑マクラに続いて、『権助魚』で場内の空気を一気に盛り上げました。
・金太郎師匠…歌春師匠の休演は残念でしたが、金太郎師匠演じる“おさきさん”はおかみさんの魅力が満載でした。
口では「別れる、別れる」と言っておきながら、心の底では亭主を愛するおさきさん。その葛藤を見事に演じていました!
・正二郎さん…鞠・五階茶碗・傘と隙の無い妙芸を見せていただきました。
・陽子先生…「赤垣源蔵 徳利の別れ」は松鯉先生や紅先生でも聴いているだけに、既に粗筋は頭に入っていましたが、陽子先生は終盤、目に涙を浮かべての大熱演で、オヤジ率99%以上の場内からも鼻をすする音が聞こえてきました。
もちろん私も、筋は分かっていながらも陽子先生の読み口に感動の連続!
やっぱりこの時期の「赤穂義士伝」は良いものですね。
陽子先生も言ってましたが、偽装・嘘・殺人というニュースが当たり前のように流れる殺伐とした今の日本では、この「赤穂義士」たちの心を今一度思い返すべきではないでしょうか?
実は今日は私が働くセクションの忘年会で、ナント「ホテル・オークラ」で飲み放題、食べ放題、会費3000円だったんです
それでも私は迷うことなく池袋演芸場に足を運んだのですが、私の期待を裏切ることなく、清々しい気持ちで演芸場を出ることができました
三笑亭可龍…『湯屋番』(モニター)
新山真理…「漫談/奴さん(踊り)」
瀧川鯉朝…『平林』
三遊亭圓輔…『あくび指南』
ナイツ…「スピルバーグ物語」
神田きらり…『山内一豊伝 出世の馬揃い』
三笑亭夢丸…『初音のお松』
《お仲入り》
三遊亭笑遊…『権助魚』
山遊亭金太郎…『厩火事』
(昼席より変更・桂歌春休演)
鏡味正二郎…「太神楽曲芸」
神田陽子…『赤穂義士銘々伝 赤垣源蔵 徳利の別れ』
一週間ぶりの寄席。
先月下席の末廣亭で松鯉先生の“赤穂義士伝”にドップリはまり、その後色々と思う所があって寄席から足が遠のいていました。
土・日の広小路亭に、神田ひまわりさん目当てで足を運んだのですが、2日間とも休演で結局は入らずじまい。
この中席は末廣亭で小柳枝師匠が主任を務めていらっしゃいますが、目下の私の願望は“講談を聴く”こと。
女流の先生3名が交互に主任を務め、さらに6時上がりで“女流講談交互”という枠がある芝居に行かない訳にはいきません。
久しぶりに仕事を手早く仕上げ、意気揚々と池袋に向かいました。
チケット売場に着くとモニターには既に可龍さんが高座に上がっています。
急いで入口に行くとモギリのおばさんから、
『只今、TV収録中のため、入場はこの後から・・・』
何でも1月4日に放送される、フジテレビ『スーパーニュース』での特集だそうで、結局可龍さんの高座はロビーのモニターで見るハメとなりました…。
ところがこの収録が長く、可龍さんは30分くらいの高座だったでしょうか?
その間、ロビーには真理さん、鯉朝師匠、ナイツさんの出入りがあったりして、落ち着かないことこの上なし。
ようやく可龍さんが高座から下りて入場となりました。
・真理さん…約1か月ぶりですが、今日は着物での座り高座。
ところが真理さんが何か言うたびにそれにヤジというか茶茶を入れるオヤジがいて迷惑三昧。
真理さんもキレかかりながらもオヤジをあしらっていましたが、とにかく話の腰を折り放題。
真理さんが、芸協の会長が歌丸師匠、拭く…副会長が小遊三師匠と紹介すると、そのオヤジ、
『円楽じゃないの?』
『木久蔵の役は?』
と、もうバカ丸出し!
真理さんも
『別の協会です!』
と呆れていましたが・・・。
ホントに迷惑なオヤジで、真理さんの高座でなければ文句の一つも言ってやろうかと思いましたが、それによって他のお客様や真理さんに迷惑をかけても悪いと思い自重しました。
そのオヤジ、かなり酒に酔っているようでしたが、寄席の酔っ払いは本当に困ったもんですな!
・鯉朝師匠…マクラで“船場吉兆”のお母さんの記者会見を振りましたが、客席の食い付きが悪く、かなり落ち込んでいました
・圓輔師匠…「あくび指南」は私が苦手とする噺の一つで、聴いているうちにコチラが眠くなってしまいました。
・ナイツさん…「マーサ」ネタから「スピルバーグ物語」へ行く途中、土屋さんの
『これからは若い女の子にワーキャー言われるネタをやんないとダメなんだよ!』
という言葉に対し、塙さんが
『この客席のどこに若い女の子がいるんだよ!オヤジ率99%以上じゃないか!』
た、たしかに・・・
・きらりさん…昨日の“女流講談交互”枠は神田京子さんだったようですが、事前に今日はきらりさんの出演ということをリサーチしてましたので、池袋にやって参りました
たっぷりの持ち時間で『出世の馬揃い』をしっかりと聴かせていただきました。
クリスマス・イブ キラキラ★BOXまで、あと2週間を切りました。
とにかくくれぐれも風邪などをひかぬよう、体だけは大事にして欲しいと、強く願っています
・夢丸師匠…これは珍しい噺。「夜鷹のお松」という演題かと思って色々調べてみると、「ちり塚お松」とも言われているようで、こういう噺に出会えただけでも今日来た甲斐がありました。
・笑遊師匠…「これはインターネットに書いてもいいよ。私は平家の出だから、お金が無くてもへーけ」
「王子」→「歌舞伎」の爆笑マクラに続いて、『権助魚』で場内の空気を一気に盛り上げました。
・金太郎師匠…歌春師匠の休演は残念でしたが、金太郎師匠演じる“おさきさん”はおかみさんの魅力が満載でした。
口では「別れる、別れる」と言っておきながら、心の底では亭主を愛するおさきさん。その葛藤を見事に演じていました!
・正二郎さん…鞠・五階茶碗・傘と隙の無い妙芸を見せていただきました。
・陽子先生…「赤垣源蔵 徳利の別れ」は松鯉先生や紅先生でも聴いているだけに、既に粗筋は頭に入っていましたが、陽子先生は終盤、目に涙を浮かべての大熱演で、オヤジ率99%以上の場内からも鼻をすする音が聞こえてきました。
もちろん私も、筋は分かっていながらも陽子先生の読み口に感動の連続!
やっぱりこの時期の「赤穂義士伝」は良いものですね。
陽子先生も言ってましたが、偽装・嘘・殺人というニュースが当たり前のように流れる殺伐とした今の日本では、この「赤穂義士」たちの心を今一度思い返すべきではないでしょうか?
実は今日は私が働くセクションの忘年会で、ナント「ホテル・オークラ」で飲み放題、食べ放題、会費3000円だったんです
それでも私は迷うことなく池袋演芸場に足を運んだのですが、私の期待を裏切ることなく、清々しい気持ちで演芸場を出ることができました