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The Wonder Years 【医療・介護・訃報・葬儀】

医療・介護・葬儀ニュースを発信するお役立ちブログ(後身医療/訪問介護/老人ホーム/葬儀社/お葬式)

最期に備え 記したい…

2011-11-14 | [葬儀] エンディングノート
■エンディングノートに関心■

 人生の終わりに備え、自分の希望を書いておく「エンディングノート」が関心を集めている。元気なうちに残りの人生を見つめることで、前向きな生き方につながるようだ。11月15日は「いい遺言の日」――。

―もしもの時の助けに―

 「お葬式は私らしく」。京丹後市の女性(67)は2年前、そう思ってエンディングノートを書き始めた。ページを開いてみると、その前に考えておくべきことが多いと気づいた。

 例えば、介護が必要になった時にどうするか。夫(73)と2人暮らし。子ども2人は独立して大阪に住む。もしも夫に先立たれたら、介護のために子どもを呼ぶのは忍びない。《私の残したお金の範囲で、施設に入れるか介護ヘルパーをつけてほしい》。書き直せるよう、ノートには鉛筆でそうつづった。

 「気持ちを記しておけば、もしものときの助けになるはず」。70歳までには書き終えようと思う。

―お手軽~本格派まで―

 大垣書店四条店(中京区)には、15種類ほどのエンディングノートが並ぶ。人生を生い立ちから振り返り、家族へのメッセージも書き残せる。手軽に書けそうな薄いものから遺言書の書き方を説明する本格的なものまであり、価格は1千~3千円ほどだ。

 年末が近づくと、新年のスケジュール帳を買うついでに手に取る人が増えるという。「何を書くかは、ぼんやりしたイメージの方がほとんど。ノートを開いてみて、好みのものを選んでいかれます」。店長の赤井良隆さんは言う。

―講習会でプロも活用―

 遺言書の書き方をアドバイスするプロも、このノートを使い始めている。

 中京区の税理士事務所は約5年前から、ノートの書き方講習会を無料で開く。煩雑で難しい遺産整理や相続手続きを知るきっかけにしてもらおうと考えた。「明るい気持ちで、これからのことを整理する覚悟ができた」。参加者の感想文にはそんな言葉が残る。担当者は「自分史を書くつもりで始めるのもいい」と話す。

 ◆ ◆ ◆

 京都弁護士会は15日午後2~5時、「遺言・相続セミナー」を弁護士会館(中京区)で開く。遺言の作成に必要な法的知識を紹介し、1人20分程度の無料相談にも応じる。参加無料。問い合わせは弁護士会(075・231・2378、平日のみ)へ。

http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000001111140004


「親の死」に直面する前に、僕らがしておくべきことは?

2011-11-01 | [葬儀] エンディングノート
僕らの人生がこの先もつつがなく進んでいくとして、いずれ必ず直面することになるのが「親との別れ」だ。親が元気なうちから考えるのは不謹慎な気もするけれど、子である僕らだけでなく、家族や親戚全員にとっての一大事でもある。家族構成によっては、喪主として葬儀を取り仕切る立場になる人だっているはずだ。

現実的にはずっと先のこととはいえ、もしも今すぐ“そのとき”がやってきたとしたら、正直いってキチンと見送れる自信がない。親が突然倒れても慌てず対処できるように、今から準備しておけることってあるんだろうか?

「高齢の親の本音としては、自分が死んだ後の様々な手続きについて、元気なうちにキッチリ決めておきたいという気持ちは当然あるでしょう。しかし、同時に“子に負担を掛けたくない”という思いも強いために、改めて家族でしっかり話し合うことができない人が多いんです」

と教えてくれたのは、葬儀にまつわる総合的な情報提供やカウンセリングを行っている日本葬祭アカデミーの代表・二村祐輔さん。

「そこで近年流行しているのが、『エンディングノート』といわれる覚え書です。これは、もし突然の病気で意識不明のまま亡くなってしまうようなことになっても、残された家族へ伝えるべき事柄をまとめておける新しい形の遺言書のようなもの。親が自ら入手するのはもちろん、子が親へプレゼントするケースも増えているんですよ」

実際に「エンディングノート」をめくってみると、預貯金や不動産、生命保険といった財産関係をはじめとする実務的な手続きから、医療や介護についての意志、葬儀に呼びたい人のリストや埋葬方法に至るまで、万が一に備えて家族に伝えるべきあらゆる事柄を書き残せるようになっていた。こんなノートを残してもらえれば、確かに心強いかも。

「現代社会は、死を日常から可能な限り遠ざける風潮があるために、家族に対しても“亡くなった後のこと”を語るのはタブーと思っている人が多くいます。しかし、日本の伝統的な“家”の構造において、世代がリレーしていくのは当たり前のこと。親の死について準備するのは、子が家族の一員として責任感をもつことであり、家族の将来を真剣に考えるきっかけでもあります。一種の危機管理といってもいいと思いますよ」

できれば考えたくないことではあるけれど、目をそらさずにキチンと備えることで、親も安心できるはず。帰省で実家に帰った折などに、エンディングノートをさりげなく手渡してもいいかもしれない。
(呉琢磨)

http://news.livedoor.com/article/detail/5985413/


コクヨS&T「もしもの時に役立つノート」

2011-10-28 | [葬儀] エンディングノート
■ 親しい人でもわからないことがある

 もうだいぶ前の話になるが、私が40歳の時に、父が75歳で亡くなった。その際に、長いつきあいであり、よく知っていたと思っていた父のことを、何も知らなかったんだと、思い知らされることが多かった。

 たとえば、連絡すべき友人や知人の住所、親戚の係累関係、銀行口座の口座番号や暗証番号、生命保険の加入の有無、年金の加入記録、希望の葬儀形式、墓所の希望などの情報だ。葬儀を始めとする一連の行事にあたって必要なことなのに、私が知らないことばかりだった。

 父は、ある程度危険な状態で入院してはいたのだが、いざ、亡くなるまでは、どういう情報が必要となるのかということすら、私は考えたことがなかった。後になって、「生きているうちに聞いておけば、簡単なことだったのに」と何度も思ったものだ。

 結局、葬儀はなんとかやり遂げたものの、連絡できない方が多く、悔いの残るものだった。最終的に墓所を買い求め、納骨するまでに3年かかったが、もっと父についての情報を持っていれば、早くできたと思う。それでも、納骨が終わったときには、全部終わったという開放感で、本当に嬉しかったのを覚えている。

 それから、何人かの家族や友人を見送ってきたが、「この人のことを何にも知らなかったんだなぁ」と思うことが多い。自分のことを記録している人は少なく、自分自身が、急にこの場からいなくなったらということを考えたことがある人は、ほとんどいないのだ。

 残された人々は、かすかな記憶を持ち寄り、郵便物を漁り、何本も電話を掛け、役所に足を運んで、いなくなった人の記録を探し求めることになる。

 そういうことが何度もあったので、「エンディングノート」という製品には、ずっと関心を持っていた。

 「エンディングノート」とは、ここ数年、高齢者を中心に話題になっている製品だ。簡単に言えば、自分がいなくなったときのために、後に残る人のためへの記録ノートだ。

 よく、遺言状と遺書とエンディングノートを混同している人がいる。簡単に言えば、遺言状は法的に有効な状態で財産の処分などについて意志を伝えるためのものだ。遺書は自分の志や気持ちを遺族に伝えるためのもの。エンディングノートは、もう少しゆるやかでカジュアルな形で、知っておいてほしい情報を記したものと思えば良いだろう。

 しかし、各社のエンディングノートを見比べてみると、その性格にかなりの差がある。一方の側に、幅広い年齢層を対象とし、純粋に記録を残す側面の強いものがある。もう一方の側には、主に高齢者を対象として、この世を去ることへの覚悟を作るための読み物に近い性格の商品がある。

 今回は、記録的な性格が強く、日常生活でも利用価値のある、コクヨS&Tの製品を紹介したい。製品名を「もしもの時に役立つノート」という。


メーカー コクヨS&T
製品名 もしもの時に役立つノート
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 1,145円


■ 読みやすい導入。読んでもらうための工夫

 「もしもの時に役立つノート」の特徴は、明るいことだ。表紙はオレンジ系の配色で、濃い緑が多い他社製品とは一線を画している。また、箱入りのものが多い他社製品に対して、半透明の樹脂系カバーがかかっているだけで箱はない。

 他社の製品が、仏壇の横や書棚の隅が似合うのに対し、「もしもの時に役立つノート」は、リビングの隅や固定電話の横が似合う。

 帯には「エンディングノート」という言葉が使われているが、この帯を外してしまうと、英文で「LIVING & ENDING NOTEBOOK」とだけ記されている。死を思わせる要素は慎重に排除され、日常の明るさを取り入れようという意図が感じられる。

 また、ページ数を64ページと少なくして薄く仕上げることで、ノートらしい軽快さを出している。がっちりとした背表紙のある厚みのある製品仕上げにすると、手が伸びにくくなることを知っているのだ。


 全体の構成は、「はじめに」「自分のこと」「資産」「気になること」「家族・親族」「友人・知人」「医療・介護」「葬儀・お墓」「相続・遺言」「その他」の10章から成っている。

 書き方のガイドとなっている「はじめに」を例にとると、文中にはイラストが添えられ、解説も同じキャラクターを使ったマンガで活用事例が示されている。もちろん、文章でなければ説明できないこともあるが、文章の長さはかなり短くされており、文章を読み慣れていない人でも拒否されないように配慮されている。


 ノリとしては、「暮らしの一口メモ付き家計簿」あたりを目指している感じだ。想定読者層の下限は20代後半というところで、他社のエンディングノートよりもずっと若い層までカバーしようとしている。

 たとえば、活用事例の最初の1つは「家族が入院して困った話」であり、登場する夫は34歳、妻は28歳という設定だ。妻が入院すると、夫が家庭を維持していくために必要な情報を何も持っていないことを思い知らされるというストーリーになっている。

 ほかの2つの事例は「親が亡くなったときに困った話」と「日常生活の中で困った話」で、遺産管理と、クレジットカードや保険情報の管理がテーマになっている。

  普通のエンディングノートであれば、遺産管理の話を最初に持ってくるところだが、あえて入院というテーマを持ってくるところが、良く考えられているところ だ。つまり、このノートが「死」を想定した製品ではなく、「不在」を想定した製品であるということを最初から、読者に印象づけようとしているのだ。

 また「日常生活の中で困った話」の事例では、日常生活には管理すべき情報があるということを印象づけ、このノートに情報をまとめて管理することのメリットを刻み込み、ノートへ記録しようという気持ちを盛り上げるのだ。

 こういう風に、言葉にしてしまうと、とても長くて読みにくいものを想像してしまうかもしれないが、それぞれの事例はたった2ページのマンガであり、さらっと読める。全体で64ページあるノートのうち、読む部分は8ページしかないし、うち6ページはマンガになっている。きっと制作者は、あれもこれも書きたいという気持ちを抑えて、情報を最小限のものにするのに苦労しただろう。

■ 少しずつでも書き続けられるように工夫されている

 さて、「はじめに」を読み終わって、実際に「自分のこと」の章から、データを記入していこう。

 まず、「自分の基本情報」というページがあり、だいたい、各項目は見開き単位になっている。まず、左ページの名前や住所本籍などから記入していく。

 しかし、右ページになって「現在の住所以外に住んだことがある場合は、住所と電話番号を書いておきましょう」あたりで、すでに気力が尽きかける。手で文字を書くのは大変だし、記入するための資料を揃えるのは、もっと大変なのだ。

 ノートもそのあたりはわかっていて、「正確に思い出せない場合は、県名や市区町村名だけでも書いておきましょう」と、この場で完成させなくてもヒントだけ書けば良いと、優しく語りかける。また、「以前の住所・電話番号で登録された情報を探す際にも役に立ちます」と、メリットを訴求して、やる気をかき立てる。

 そう、この製品の、もう1つの特徴は、「書けるときに書けることだけ書けば良い」と割り切っていることだ。いきなり完璧を求めると、人はプレッシャーに負けて逃げ出してしまうということをよく知っているのだ。

 その代わり、そのデータを記入した日付だけは、ちゃんと記録しようと勧める。この日付は、やる気を出す励みにもなり、また、あとで残された人が読み解くときの手がかりにもなるからだ。

 また、書ききれないデータについては、後ろに3ページ用意されているメモ欄を使うようガイドされている。これは、できるだけデータをノートに集約することが目的だろう。私も、故人の遺品から住所録が何冊も出てきて、どれが最新のものかわからず困った経験がある。「ともかくこのノートを見れば、すべてわかる」という状態にしようという意図が強く感じられる。

 その意図に沿って、巻末の「その他」では、写真やCD/DVDを入れるためのポケットが付属している。たとえば、遺影に使ってほしい指定の写真や、音楽葬を希望する時に使ってほしいCDなどを入れておくためだ。

■ プライバシーの後片付け

 ほとんどの章は、章の名前だけで内容がわかると思うが、わかりにくいのは「気になること」だろう。

 この章の項目は、「携帯・パソコンについて」「WebサイトのIDについて」「宝物・コレクションについて」「ペットについて」などだ。だいたい、契約内容や連絡先、もしものときの希望などを書き込むようになっている。

 書き込む本人としては、ある意味で、自分自身のもっとも重要なプライバシーであり、一番、気になる部分かもしれない。また、携帯電話の住所録などは、確認せずに消去してほしいと思う人も多いのではないだろうか。本人が、そういう希望であることを明記しておけば、家族はそのように取りはからってくれるものだ。


■ パソコンや携帯電話ではなくて、紙に残すことの意義

 最後に1つ。パソコンやケータイに慣れている人ほど、このノートを記入している時に、紙の形ではなくて、Webアプリやローカルのアプリであってほしいと思うだろう。私も強くそう思ったのだが、やはり紙の形で良いのだと思い直した。

 紙は数十年ぐらいはちゃんと持つし、開けば、誰でも読むことができる。電子化されたデータでは媒体としての寿命が短い。たとえば、今、フロッピーディスクに記録されたデータを、すぐに読むことは簡単ではない。また、パソコンやケータイにロックが掛かっていてログインできないのは当たり前になりつつあり、自分以外の人が、そういう機器の中のデータにアクセスすることは難しいなる一方なのだ。

 このノートの用紙は、帳簿用の用紙が使われており、一般の紙よりも長持ちしやすい。かなり長期間にわたって自分の側に置いておけるような配慮がされているのだ。


■ 自分をとらえ直すきっかけに

 「もしもの時に役立つノート」を手にしてから、かなりの時間が経つが、記入は全然終わっていない。

 何かを記入するたびに、引き出しから証書類を探し出すなどの手間がかかる。親戚の住所を記すときも、宅配便の荷札や、年賀状などをひっくり返すことになる。

 ただ、そういう手間は、面倒だとは思わなくなってきた。なぜなら、ここで手間をかけておけば、残された人が、同じだけの手間をかけずに済むからだ。いや、自分自身でなければ、同じ情報を集めるのに何倍もの手間がかかることを、私は知っている。

 このノートは日常生活でも便利だろうが、やはり本来の意味を発揮するときは、私自身が自分の意志を表明できない状態になっている場合だろう。そういうときに、こういう情報を集めることに家族が手間をとられず、その分、気持ちにゆとりをもって、その事態を受け入れてくれれば、それに越したことはない。

 そう思うと、楽しいというほどではないが、やりがいのある作業だと思えるようになった。

 それに、このノートを書いていると、自分自身というものがよくわかってくる。連絡を取り合っている友達って少ないんだなぁとか、いらないカードやパソコンを少しは処分しておこうかとか、「大阪のおばさんの娘」として知っている親戚は、いったいどういう係累なんだっけ、とか改めて考えることは多い。

 そう重く考えなくても、親戚への連絡とか、クレジットカードの番号とか、保険の名義など、何かのデータが必要になったら、かならずこの「もしもの時に役立つノート」に記入するというルールを決めておけば、少しずつでも記入が進んでいくだろう。

■コクヨS&T
http://www.kokuyo-st.co.jp/
■製品情報
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/life-event/ending/



参照元:http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20111028_486651.html

「エンディングノート」とか「事前指示書」って何?

2011-10-19 | [葬儀] エンディングノート
 「エンディングノート」というのは、病気で判断力や意思表示の能力を失ってしまったり、事故などで突然の死を迎えたりする前に、延命治療を望むか、望まないかなどの治療方法についての希望、葬儀のやり方、財産や貴重品についての情報、相続についての考えなどを、家族らに向けて書き残しておく「覚書」です。

 最近、映画の題名になったことでも話題になりました。こうした意思の表明は「事前指示」と言われています。法的な効力は認められていませんが、いざという時、家族らの戸惑いをより少なくするために役立つと考えられています。

 とくに、「病気が悪化したときは、人工呼吸を含め、考え得るすべての医療行為を行ってほしい」「がんの末期状態で意識がなくなっても、痛みを抑える治療は十分して欲しい」「自分で食べられなくなっても、胃ろう(胃に穴を開けて流動食を入れたりする処置)はして欲しくない」「十分生きたので、たとえ倒れても、救急車などは呼ばずに自宅で看取って欲しい」「自分が判断能力を失ったら、医療行為に関するすべての決定権を○○氏に任せる」――など、終末期の医療についての希望を周囲に伝えておく文書は、「事前指示書(リビング・ウィル)」と呼ばれています。

 厚生労働省の「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」(2007年5月)などでも、本人の意思が明らかな場合には、これを優先するように求めており、事前指示書を書くことの大切さが、少しずつ認識されつつあります。

 家族の反対や、医師、医療機関の判断で、本人の意思通りにならないこともありますが、家族と主治医が、事前指示の内容を尊重しながら、治療方針について話し合うことが大切でしょう。

 事前指示書には決まった書式はありませんが、記入項目を整理した有料のものや、無料で入手できるものもあります。それらを参考にしながら自分なりの指示書を書いてもいいでしょう。市販のものを購入する場合は、一定の期間を経て、何度か書き直す必要が生じる可能性も考えて、できるだけ安価で、自分にとって記入しやすいものを選ぶのがよさそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qaetc/20111019-OYT8T00543.htm?from=yolsp

エンディングノート(バンダイビジュアル)

2011-10-11 | [葬儀] エンディングノート
「ちゃんとした死」映す

 監督助手として是枝裕和らの作品に参加してきた砂田麻美の初監督作。題材は、自らの父、知昭さん=写真左=の死の準備期間。胃がんと告知されてから、69歳で他界するまでの半年間を撮り続け、映画にした。

 そう聞いて想像するであろう映画と、この作品は多分違うはずだ。家族という極私的な存在を見つめた映画なのに人ごとに思えない。死という悲痛な出来事をめぐるドキュメンタリーなのに悲惨ではない。なぜか。多くの人があこがれる「ちゃんとした死」が映っているからだろう。

 砂田監督は、家族ならではの親密さと、映画作家としての観察眼をもって知昭さんを、時にユーモラスに、時にシビアに、とにかく率直に映し出す。

 その知昭さん、魅力的な人である。高度経済成長期を支えた熱血サラリーマン。何をするにも段取りをしっかり、とてもきちんとしているが、がつがつ、せこせこしていない。

 始末の良さは、がんがわかった後も変わらない。残された短い時間をこの人はきちんと生き続ける。葬儀の計画をたて、家族への覚書を作り、肉親との大切な時間を大事に過ごす。その段取りの何と見事なこと。

 映っているのは、ちゃんとした死であり、ちゃんとした生。そして、それは、人の可能性を、見る者に夢見させてくれる。

 ネガティブなイメージで語られることの多い企業戦士という存在が、少し違った色合いで見えてくるのも面白い。監督のまっすぐな視線は父親の歩んで来た時代をも明るく照らし出している。

1時間30分。新宿ピカデリー。

(2011年9月30日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/creview/20110930-OYT8T00802.htm

「エンディングノート」家族への伝言生前に準備

2011-10-06 | [葬儀] エンディングノート
来るべく「死」に向けた生前準備。就活、婚活などにちなんで、「終活」という言い方も生まれるほど、高齢者の関心は高い。手始めにできるのが、家族への伝言や希望する葬儀の形などを記す「エンディングノート」。遺言書との違いや書き込む内容について、取材した。(黒川裕生)

 葬儀会社クレリシステム(尼崎市)は2004年から、オリジナルのエンディングノートを、葬儀の生前契約者に配っている。友人の住所録や訃報の連絡リスト、加入している保険などの情報とともに、「葬儀でしてほしいこと、してほしくないこと」「お墓についてすでに決めていること」なども記入する。

 「相続などの権利関係を明確にしておく遺言書と違って、エンディングノートには法的な縛りがありません。あくまでも『当人の希望』です」と同社の総合企画チーフプロデューサー高嶋一裕さん(58)。「核家族化が進み、親の交友関係などがあまり知られていない。そのため、いざというときに誰に連絡すべきか分からないケースが多い。ノートはこうした遺族の負担を減らすことができます」

 エンディングノートは葬儀という狭い用途に収まらない。同社の場合、記入者がこれまでの履歴をたどるとともに、「私の人生を変えた言葉・支えてくれた言葉」を記す欄が設けられ、人生を振り返られるようになっている。

 同社アドバイザーの泰井綏子(やすこ)さん(72)は「書いているうちにやり残したことも明確になり、これからどう生きるかを見つめ直すきっかけになります」と話す。

 泰井さんが重視するのが、認知症や寝たきりなどで意思表示が難しくなった場合に備え、医療や介護の希望を明らかにしておくページだ。「延命治療の選択をめぐって、家族が苦しまないようにできるだけ思いを記してほしい」

 忘れてはいけないのがノートの保管場所。身近な人にきちんと伝えておこう。

 同社TEL06・6432・7763

http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0004523615.shtml

「エンディングノート」 家族への伝言生前に準備 

2011-10-04 | [葬儀] エンディングノート
 来るべく「死」に向けた生前準備。就活、婚活などにちなんで、「終活」という言い方も生まれるほど、高齢者の関心は高い。手始めにできるのが、家族への伝言や希望する葬儀の形などを記す「エンディングノート」。遺言書との違いや書き込む内容について、取材した。(黒川裕生)

 葬儀会社クレリシステム(尼崎市)は2004年から、オリジナルのエンディングノートを、葬儀の生前契約者に配っている。友人の住所録や訃報の連絡リスト、加入している保険などの情報とともに、「葬儀でしてほしいこと、してほしくないこと」「お墓についてすでに決めていること」なども記入する。

 「相続などの権利関係を明確にしておく遺言書と違って、エンディングノートには法的な縛りがありません。あくまでも『当人の希望』です」と同社の総合企画チーフプロデューサー高嶋一裕さん(58)。「核家族化が進み、親の交友関係などがあまり知られていない。そのため、いざというときに誰に連絡すべきか分からないケースが多い。ノートはこうした遺族の負担を減らすことができます」

 エンディングノートは葬儀という狭い用途に収まらない。同社の場合、記入者がこれまでの履歴をたどるとともに、「私の人生を変えた言葉・支えてくれた言葉」を記す欄が設けられ、人生を振り返られるようになっている。

 同社アドバイザーの泰井綏子(やすこ)さん(72)は「書いているうちにやり残したことも明確になり、これからどう生きるかを見つめ直すきっかけになります」と話す。

 泰井さんが重視するのが、認知症や寝たきりなどで意思表示が難しくなった場合に備え、医療や介護の希望を明らかにしておくページだ。「延命治療の選択をめぐって、家族が苦しまないようにできるだけ思いを記してほしい」

 忘れてはいけないのがノートの保管場所。身近な人にきちんと伝えておこう。

 同社TEL06・6432・7763

http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0004523615.shtml