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檜枝岐歌舞伎は凄かった!

2012年09月06日 | 《温泉たび》福島
会津駒ヶ岳下山後のメインイベント、



それは・・・



檜枝岐に270年継がれて来た、


檜枝岐歌舞伎!!


神社の境内に造られた舞台にて演じられる、
役者、裏方、全てが村人の素朴な農村歌舞伎です。


以前から一度観てみたかった檜枝岐歌舞伎。
ただ、いかんせん公演回数が少な過ぎ。
年に3回しか行われず、なかなか機会に恵まれませんでした。



わくわくどきどきの開演にはまだ時間があるので、
檜枝岐の温泉街をウロウロ散策。


まずは舞台を下見。




メイン通りから細い小道の奥へ・・




ありました!これが舞台です。
さすが国の重要有形民俗文化財、重厚な歴史を感じます。
屋根は今年、下郷の方々の協力を得て葺き直したそうです。




舞台の近くに、訪問日の9月1日開館した檜枝岐歌舞伎伝承館。


その向かいは・・




二対の大バサミが並ぶ、橋場のばんば様。

綺麗なハサミ側には、「縁切り」を願って切れるハサミが、
そして錆びたハサミ側には、「相手が離れないように」と、
切れないハサミが奉納されています。

こういう場合、「縁切り」の方に念を感じそうですが~・・




ここでは「縁を切りたくない」方の念が凄い・・。
雁字搦め。




おんば様の頭の上にお椀を乗せると、
どんな願いも聞いてくれる、とのこと。
ニヤリとした表情は、悩み事で右往左往する人々を
「やれやれ、しょうがないねぇ」と、見守っているのかな。


檜枝岐温泉街を散策中に、二つの温泉オブジェを発見。


メイン通りにある水芭蕉と、観光案内所の万里姫。



さぁー、いよいよ檜枝岐歌舞伎です。


檜枝岐に宿泊しているお客さんは無料、
日帰りの人は1000円で観られます。


開演少し前に行ったら、凄い人だーーー!
石垣の上の方にやっとスペースを見つけて着席。




紺色の夜にポッカリと浮かび上がる舞台は、
異次元に迷い込んだような一種独特な雰囲気が漂います。




先ずは舞台を清める地元の中学生の寿式三番叟。


そして開演。
本日の演目は、奥州安達ヶ原 袖萩祭文の段。




チラリチラリと雪の舞う中、
侘しくみすぼらしい姿でトボトボと、袖萩とお君が登場すると、
カブトムシの飛び交う蒸し暑い境内が、
一気に寒い冬の奥州へと引き込まれます。




「親子」として対面できない袖萩が、
祭文に乗せ、切々と侘びをうたいあげます。
垣根を隔てた親と子の、互いを思う切ない心情が泣けてきます。




健気なお君ちゃんがかわいい。
愛しい孫と知りつつ、物乞いとして接するしかなかった爺さん婆さん。

婆ちゃんも、「さささ、中にお入り、温かい汁粉でもお食べ」といって
抱きしめてあげたいよね。

爺さんだって、「よーし、一緒にトイザラスに行って、
好きなもん何でも買ってやる、わっはっは」と言いたいよね。




この後、絶縁父娘は悲劇的な終焉を迎えるのですが、
切なくて、舞台を直視できなくなります。




後半は、ババーンと目まぐるしく変わる衣装と、
ド迫力の展開に大興奮。




衣装が変る度、
観客の「おぉぉーーっっ!」という驚きの歓声が。





切なくて、華やかで、カッコよくて、爽快で、
いや、もう、本気でおもしろかった、檜枝岐歌舞伎!

観終わった後は心がスッとして、
気分最高だ~!



こうして、会津駒ヶ岳に始まり、
檜枝岐歌舞伎に終わる大充実の一日は、
静かに幕を閉じるのでありました。





翌朝は、湯の花温泉でひとっ風呂。




蕎麦は花を咲かせ、




稲穂は、ほんのり色づき、



南会津はもう秋の気配でした。



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