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休みの少ない我家が珍しく取れた三連休、
テント背負っての山歩きを楽しみにしていた三連休、
あの山へ行こうか、この山を歩こうか、夢膨らむ三連休。
嗚呼、三連休、三連休。
なのに・・なのに・・
なんと!雨ですとぉぉぉぉ!?
は~っっガックリ。
・・・というワケで、
唯一(かろうじて)昼間は雨が降らないであろう土曜日に山歩きをし、残りの二日間は温泉巡りを楽しもうって事になりました。とはいえテント泊には未練タラタラ、前日の金曜夜まで天気図と睨めっこでした。
今回目指す山は新潟県の火打山。
雪解け直後の湿原にに咲き誇る高山植物が素晴らしいらしいですが天敵のアレ(ブヨ)が多そうなので、あえてこのシーズンにしました。
本当なら高谷池ヒュッテにテントを張って翌日は妙高山も歩こうという、欲張りなプランをたててたんですが、悪天候と戦う気は毛頭なく渋々日帰りに変更。更に15時頃から雨が降り始めるはずなので、それまでに山行を完了させる予定です。(分県ガイドによる歩行時間は8時間20分・・歩くの遅いけど大丈夫かなぁ)
9月17日(土)
埼玉から高速道路を走り、登山口のある笹ヶ峰に到着したのは朝4時過ぎ。
笹ヶ峰には大小二箇所駐車場があり、小側に登山口があります。訪問時は小側にまだ数台の空きスペースがあったので停めましたが、大側に停めても登山口には近いので、どちらに停めても問題なしといったとこでしょーか。大側にはトイレや飲料の自販機もあり、登山口の環境としては、とても快適です。
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しばらくは緩やかな木道の登山道をぽくぽく歩きます。
ここまでで見かけたハイカーさんは、我家の少し前に先行した男性ひとりのみ。やがて周囲は明るくなってきましたが、鳥のさえずりも風も無く、妙に静かでシーンとした寂しい登山道です。
一見すると蒸し暑そうな樹林帯ですが、一ヶ月前の二王子岳とは明らかに空気が違い、湿度が無く、冷たささえ感じます。いつの間にか夏から秋へ季節がかわったんですね。
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しばらくすると「十二曲り」という九十九折れの急坂が登場しました。
一ヶ月ぶりの山歩きの身には堪えたなぁー。
1/12といった具合に標識が立てられているんですが、間隔が長ーーい箇所もあれば短い箇所もあり。
ふと左側を見ると・・・
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おぉっっ、白馬のシルエットが神々しく浮かび上がっているじゃありませんか。
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五龍、唐松岳方面でしょうか。
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その後も深い木々の森を進みます。
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7:14富士見平の分岐です。
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いつの間にか周囲の樹木の様子が変わっていました。
更に進むと、左手には、
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これから上る火打山、そして噴煙を吐く迫力の焼岳。
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火打山の手前に高谷池ヒュッテも見えて来ました。
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その名の通り北アルプスの連なりが、すっかり見渡せます。
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常念からはスグ目の前だった槍ヶ岳は遥か遠く。
7:54高谷池ヒュッテに到着しました。
目の前には草紅葉の湿原が広がる好ロケーションです。
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水場とテント場も見学。テント場は目の前に湿原の広がる雰囲気の良い場所でしたが、水はけの悪そうな地で雨が降ったらヤバそうです。ここは晴れの日を狙ってテン泊したいなぁー。
水場は綺麗に澄んだ水が豊富に出てましたが要煮沸との事。
ヒュッテでは職人さん達が忙しそうに動いていたので休憩利用していいものかわからず、「ベンチで休憩してもいいですかー?」と聞くと「どうぞー」との事、遠慮なくオニギリ休憩させていただきました。
8:21さぁー、山頂目指して再び歩きます。ここから先はノンビリと湿原歩きです。
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池塘群の向こうに高谷池ヒュッテとテント場が見えました。
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木道では、秋の気配がチラホラと。
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広々とした湿原の広がる「天狗の庭」です。
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風の音も、鳥の声もない、見渡す限り誰の姿も無い、シーンと静かな無音の世界。
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木道をポクポク歩く自分達の足音だけが響きます。
もし再訪する機会があれば、山頂は行かずココの散策だけでもいいかなぁー。
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やがて緩やかに高度を上げると、湿原の向こうに連なる山々が見えました。
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爽やかな秋の空です。
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雷鳥平に到着しました。ここから先、登山道脇にハイマツ帯が続きます。
このハイマツ帯には雷鳥が生息しているらしいですが、天気の良かったこの時は姿を現しませんでした。
雷鳥平から一旦ちょっとした鞍部まで下った後の山頂までの登りがキツかったな~~。まぁ、どの山でも最後の登りがツライんですよね。あまりに「ツライ、ツライ、山頂まだかぁーー」とボヤいていたら、下りてきたハイカーさんに「山頂は、すぐそこですよ」と励まされました。
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山頂は広く、そしてココだけ局地的に冷たい風がビュンビュン吹いています。
気温は17℃でしたが、風が冷たいのなんのって。
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山頂には不思議な大穴が二箇所。
我家のオジサンは「風が強い時に隠れる穴かなぁ」と真顔で言ってましたが、たぶん新しい山頂標識を立てるものと思われます。
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時間を追うごとに雲が出て来たものの、連なる北アルプスは、しっかり見えました。
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かろうじて富士山、
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焼山は煙を吹いて迫力満点!
曇り空に白く反射して写せなかったのですが、すぐ近くに日本海も迫ります。
火打山はとっても景色が良いです!スカッと晴れれば、更に素晴らしいに違いない。
景色を満喫した後は、風が強いのでハイマツの陰に雷鳥のように座って、カップラーメン&コーヒータイムです。山で食べるラーメンは、いつだって最高に美味しい!
その間やって来たハイカーさんは5組ほどでしょーか?単独の人がほとんどで静かな山頂でした。
10:35お腹がこなれたので帰ります。
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帰りは、妙高山と湿原を眺めながら。
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11:36高谷池ヒュッテまで戻って来ました。
朝は使えた屋外のテーブルが、資材搬入のため使用禁止となっていました。
ヒュッテの庭は、これから山頂へ向かうツアーのお客さんが大勢で小休憩中、丁度、現場の職人さんの昼食も重なり大賑わいです。トイレ休憩で10分ほどお邪魔して足を進めました。
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12:20富士見平の分岐です。
ここまで来る間に数組のテント泊装備のハイカーさんと擦違いました。夜~翌日が雨なんで「テント泊はいないんじゃないかなぁー」なぁんて思っていたら、とんでもない。軽く10人以上は擦違ったかな?あのメルヘンチックなロケーションじゃ雨天問わず人気あるのも頷けます。もし晴れていたら大混雑間違いなし、場所取り必須かな。
十二曲りでは、ゆっくり登ってくる日帰り装備の年配女性とも擦違いました。「今からですか?」と聞くと「池までしか行かないわ~」と仰います。その時は特に何も考えなかったのですが、よくよく考えてみると、この時間から湿原まで行って散策して下山するとなると場合によっては日没に間に合わないんじゃないかなぁーと、ちょっと心配。特にこれから雨予報だし、大丈夫だったでしょーか?
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13:14行きでは立ち寄らなかった黒沢橋近くの水場へ。
我家のオジサンが顔を洗ったら「むちゃくちゃ気持ちよかった」との事。
黒沢橋を過ぎてからのダラダラとした樹林帯が退屈で、ここが精神的に一番キツかったなぁーー。
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朝は暗くてよくわからなかった登山口をパチリと一枚。立派なゲートの登山口でした。
初めて歩いた火打山、
広大な池塘群の向こうに噴煙吐く焼山の姿を見た時は、まるで原始の世界に迷いこんだようで、思わず上空にプテラノドンを探してしまった。
登山道は大変よく整備され、特に笹のうねる道筋は「これを刈るのは大変だったろうなぁ」と、感謝の山歩きでした。
次は晴れの日を狙って絶対にテント泊ダ!
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山歩きの後は、これまで未湯だった赤倉温泉でサッパリと汗流し。疲れた体に心地よい鮮度抜群の掛け流しの湯が最高でした。
湯に浸かっていると、外ではザーザーと強い雨の音が・・。山で擦違った皆さんは大丈夫だったでしょうか。
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テント泊できなかったのは残念でしたが、久々の湯巡りもまた楽し!