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天狗岳・黒百合ヒュッテで初テント!【1】

2015年06月22日 | 【山】八ヶ岳とその周辺


土日は北八ヶ岳の天狗岳を歩いて来ました。
日帰りでも充分歩ける山ですが、ある目論見があっての宿泊訪問です。



・・・その目論見とは、


ジャジャーーン!



初めてのテント泊!


・・・え?タイトル見ればわかるって?まぁまぁ、そこは穏便に。



少し前から、来るべき初のテント泊に向けて着々と用具を揃えて来たのですが
特にテントに関しては慎重で、モンベル羽生店の店長さんから
実際のテントを使って組み立て→撤収のレクチャーをじっくり受け
満を持してイザ出発!となったワケであります。


記念すべき初テントの訪問先は・・
登山口からテント場まであまり歩かない、水場がある、
そしてなにより雰囲気が良さそうという事で、


北八ヶ岳にある、
人気の黒百合ヒュッテに決定ーー!
えっ?コレもタイトル見ればわかるって?まぁまぁ・・。


結論としては、土砂降りの雷雨に御見舞いされたりと
天候的にはやや辛いテントデビューになりましたが、
総合的にはかな~り楽しめました。


テント泊、良いですよ!



6月20日(土)

薄陽の射す穏やかな朝、唐沢鉱泉にある天狗岳駐車場到着。
大人気な八ヶ岳連山の駐車場にしては、停められる台数がとても少ない気もしましたが、
実際に来て見ると、土・日の朝共に5台程度しか停まっていなかったので、
数ある登山口の中でも、ココはあまり利用者がいないのかな?
駐車料金は無料、バイオ式の綺麗なトイレもあって良いですヨ。
(駐車場管理費をどうやって捻出しているか気になった)



6:20準備を整え元気良く出発!
普段よりザックは重いですが、テント場に水があるので、ひとり10kg以内で収まりました。



唐沢鉱泉から黒百合ヒュッテへ続く登山道は、
ゆったりとした登りが続く整備が行き届いた道で、気持ちよく歩ける印象です。



なんといっても・・



苔むした深い森が美しいです。



特にベンチの置かれたポイント・・



ここ一帯の苔の美しさには驚きました。



何年かかれば、こういう美しく深い森ができるのでしょう?



この苔むした美しい森を見て、人々が何故、
北八ヶ岳に魅了されるのかが、よーーーくわかりました。



足元ではオサバグザが可憐な花を咲かせていました。



美しすぎる苔と水の森に見惚れているうちに



8:00いつの間にか黒百合ヒュッテ到着。



さっそくテント泊の受付をし、ひとり1000円支払い番号札を受け取ります。


テント場は鹿避けネットの張られた草地沿いにあり、最大50張まで可能との事。
「うーーん、本当に50もいけるのかなぁ」という気もしましたが~・・。


この日は一番乗りだったので、場所は選び放題!


さぁ・・どこにするかな?


テントは緑色のロープの内側ならどこでも可、

ただ「信州大学医学部」の小屋方面は一段下がっていて、
すぐ横を流れる小川が増水しそうな予感。
実際に右の画像部分に張った山岳部の子達が後に浸水!


中山峠側は静かそうだけど、トイレや水場にもっと近い方がいいかなぁ・・
というワケで、小屋に近い薪の積まれている付近に陣取る事にしました。



モンベルで受けた詳しいレクチャーのおかげで、つつがなく設置完了~。
ただし、店長さんに「フライと本体は離してね」と言われたにもかかわらず
フライの横部分に(面倒臭くなって)ペグを打たなかったので、
本体と密着してしまい、後でちょい結露で苦労した。
ちなみにペグは黒百合ヒュッテで無料で貸し出しています。



では黒百合ヒュッテをウロつきましょう。



さすが女性に人気の山小屋、館内は素朴な温もりある雰囲気が漂い、
売られている雑貨もいちいち「カワイイ」です。
若いスタッフの皆さんはキビキビとよく動き、感じも良く、気分良く利用できます。
フリースペースには山関連の書籍や雑誌がズラリと綺麗に並んでいます。



テント泊利用者に無料提供される水は、
小屋内の受付前に置かれたポリタンクから自由に汲めます。
このタンクの水は天水を煮沸させたものだそうです。



軽食のメニューも豊富で、食事は夕方4時頃まで、お酒は夜8時頃まで注文できるそうです。
ライスの単品注文(200円)も可能で、至れり尽くせりの山小屋です。
※いづれも売り切れあり。



今回はテント泊だったので小屋宿泊の詳細はわかりませんが、
訪問日は小屋は比較的空いている印象で、むしろテント場の方が混雑していた気も。
宿泊者はなんと+1000円で個室が利用できます。
もし私が小屋利用なら、(話のネタで)間違いなく個室にしますが、
なんと三部屋のうち一部屋は結局利用者無しのままでした。


トイレは男女別に洋式と和式があり、綺麗で臭いもないバイオ式。
女子トイレには更衣室もあり便利です。
夕方に到着した高校山岳部の男子学生が、トイレの綺麗さに喜んで
「おーーい、皆にいい知らせ!トイレ95てん!ニオイ100てぇぇーーーん!」と
テント場じゅうに響き渡る大声で叫んでいたのには、思わず笑ってしまった。
トイレのマイナス5点が何だったのか、気になるトコ。


そして黒百合ヒュッテと言えばコレ。



スタッフに案内してもらった黒百合。小屋の横に三輪咲いていました。
想像していたよりも小さい花でした。(勝手に山百合くらい大きいのを想像していた)



では一通りヒュッテをウロついた後は、
本日のメインイベント天狗岳へ向かいましょー。



つづく。


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