
日曜日は今季2度目の平標山に出かけてきました。
思い返すこと3週間前・・
「最近は暑い日が続いているし開花が早まったかもしれない」
と勝手に思い込み、いそいそと出かけて行った花の名所「平標山」・・
そんな思いは見事にハズレ、ハクサンイチゲの白い花畑は
まだ蕾すら疎らの春菊畑状態でした。
そんなワケで、おそらくは既に見頃となっているハズの日曜、
「さすがに、もう花畑満開でしょう!」と、再度訪問!
結果としては、見頃を過ぎている花もあったものの
ハクサンイチゲに関してはベストな時期だったと思います!
2年ぶりに出会えた平標のお花畑は、
やっぱり良かったなぁ~~。
ただ気になったのは、花の量が全体的に減ったような・・。
気のせいかな?
2015年6月14日(日)
湯沢とみなかみ両天気がいまいちパッとしない中、
せめて曇りになる事を期待して出発。
朝4時過ぎに平標山登山口にある駐車場に到着。
こんな天気だからか、花のピーク時にしては車は少なめな印象。
4:50いまにも雨が降りそうなドンヨリとした中、身支度を済ませ駐車場出発。
単独の男性がひとり先行しているので、おそらくは2番手の出発かな。

松手山コース登山口に、こんな注意書き。
最初は例によって薄暗い樹林帯を黙々と進みます。
鉄塔のあたりで先行していた男性が写真を撮っていました。
この男性は大きいカメラを持っていたので、おそらくは山登りより撮影メインかな?
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特に印象的なのが、前回ひっそり咲いていたツバメオモトが葉っぱだけになっていた事と、
まだ開花前だったツツジがいつの間にか開花し、更に今まさに散ろうという時であった事。
「花の時間」は、本当に驚くスピードで流れてゆきますね。
6:18松手山。
鉄塔付近で男性を越したので、おそらくは一番乗りかもしれません?

これから歩く稜線を見ると
空はいよいよドンヨリとして、怪しげな雲も近づいて来ます。
「もしこの先、悪天候で後続が誰も来なかったら嫌だなぁ・・」
と、フト妙な不安にかられます。
行こうか戻ろか迷った後、意を決して稜線地帯へ突入。
晴れ晴れと爽やかな陽気であれば心躍る稜線も、
こんな天気だとイマイチ気分が乗らない。
やがてポツリポツリと雨。
雨具を着込む頃にはサーーッと本格的に降り出して来ました。
「雨でみんな引き返しちゃって、後から誰も来なかったら嫌だなぁ」
などと、先ほどの「ぼっち不安」が再び頭をもたげ、
稜線上で立ち止まり、しばらく二人で松手山山頂付近を見つめます。
すると、先ほどの男性らしき姿がちらりと見えるじゃありませんか。
「来るかなぁ?帰っちゃうかなぁ?」
と熱い視線で見つめていると・・
きたーーーーーっっ!
男性が稜線に向かって歩き出すのが見えます。
はい、いらっしゃ~~い。
この時の安堵感たるや・・。
(一番手は心細いので、とりあえず男性に先に行ってもらおう)と、
雨具を着るフリなぞして、追い越してもらいます。
しかし男性は撮影目的かもしれず、途中で引き返す可能性もおおいにあるので
(あともう一組、ハイカーさんに先行してもらおう)と、
そのまま松手山山頂の監視を続行。
すると、やがて一組のご夫婦の姿が。
「来るかなぁ?帰っちゃうかなぁ?」
と、再び熱い視線で見つめていると・・
きたーーーーーっっ!
再び雨具を調える小芝居をして、ご夫婦が追い越してくれるのを待ちます。
ようやく安心し、雨の稜線を再び歩き始めたのでありました。
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おかげで花の魅力に捉まり全然先に進めなくなりました。

出ましたハクサンイチゲの小さなお花畑。
これですよ、これ。これが見たくて平標山に来たんです。
勿論、ここでも捉まります。

8:06やっと山頂到着。この頃には雨もほぼ止んでいました。
先行した皆さんは、この先にとっとと足を進めたようで、山頂には誰の姿もありません。
そうです、この時期の平標山は、ピークハントではなく花が主役なのです。
前回はスカッと見渡せた周囲の景色も、今日はガスの中。
・・・が、今回は周囲の眺望は二の次な流れです。
では、このコース一番の見所、
平標山~仙ノ倉山間の花道を歩きましょうか!

平標山の階段を下るとそこは・・・

ふんぉ~~っっっ!(鼻息)
素晴らしき花畑が登山道の両脇に広がります。

2年前に見た太陽に照らされ生き生きと輝く陽気な花畑も素敵でしたが、
本日のガスがかった幻想的な花畑もまた美しい・・・。

ほほぅ。

ふむふむ・・。

くるくるくるくるちんぐるま。

鞍部のベンチでオニギリ休憩を挟みつつ・・
平標山と仙ノ倉山の間をウロウロ行ったり来たり。
普段なら怪しい不審徘徊行動も、この時期なら普通。

花も充分満喫したので、そろそろ帰ります。
本当はもっと居たかったけれど、きりが無いので後ろ髪ひかれる思いで帰ります。
さようなら~お花畑。また会う日まで。
帰路は例によって山の家経由で帰ります。

せっかくなので、コース途中にある前回と同じベンチで食事休憩。
(↑コレは3週間前の画像)

ほら、たった3週間でこんなに雪が融けちゃったよ!
登山道では美しく咲いていた石楠花は枯れしぼみ、

ショウジョウバカマに替わって、イワカガミが咲き誇っていました。
登山道に大きな山ヒルがいたのにはビビリましたが。

山の家に近づくにつれ、まとわりつく小さな羽虫が増えて来ます。
雨上がりでモワッと暑い・・もぅ羽虫くん達の大好きな気候条件ですね。

10:00山の家到着。ここで再びおやつ休憩。
でも小さな羽虫にぶんぶんたかられて、あまりゆっくりできません。
10:22では、そろそろ本当に帰りましょう。山の家から樹林帯に突入です。
これ以降の樹林帯は蒸し暑いし、羽虫は多いし、
雨の後で階段は滑るしで、一寸面倒でした。
10:57退屈な退屈な、とっても退屈な林道突入。
さすがに3回目ともなると、少しは愛着が出て距離も短く感じそうなもんですが・・
今回もやっぱり長く退屈だった・・。
11:55駐車場着。
前回とほぼ同じ時間に出発したのに、この到着時間の違いは一体!?
雨が降ったって事もあるけれど、やっぱり花の誘惑が大きいです。
久々の平標のお花畑は、やっぱり素晴らしかった。
何年、何十年先の未来の人々は、平標でどんな花畑を見ているかな?
「昔はココに、それは綺麗な花畑があってね・・」
そんな未来にならないよう、今を生きる私達が大切に守っていかなくては。

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